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初恋の話

最近恋愛をしてない。恋愛体質な私からしたら、酸素不足も同然だ。

とは言っても、彼氏いない歴一年四カ月。
恋愛リアリティー番組で、あたし、一年四カ月も彼氏いなくて、恋愛したい〜とか言ってるやつに、反感を覚えてたくせに、自分では相当長く感じる。

もうすぐ24になる。だからか、恋愛に奥手になってしまう。そもそも出会いがないのはそうなんだけど。
早く結婚した方がいい…若いうちに仕事でキャリアを積むんだ…子供を産むにはタイムリミットが…あの友達が入籍したんだって。…でも仕事なれるまでは結婚も妊娠もしたくない…なんて悶々と考えてるうちに30になりそう。

なにも考えずに恋愛できたのは、大学生のころだけだったなーと思う。
中高生のころは、恋愛はしてたけど、彼氏なんか作ってる暇ない。勉強!部活!って感じだったし(いたけどすぐ別れた)親の目も気になった。

でも中学のころ、初恋だったな〜っていう二年間の片思いがある。

なぜか、すごく惹かれた。いわゆるイケメンではなかったし、背も小さかった。私もずっと背が小さくて、背の順に並ぶときに隣にいた。

席が近くなったとき、すごくドキドキした。話しかけるとき目が泳いだ。
でも告白とかはできなかった。
彼は私の親友が好きで、告白してふられていた。

私なんかが眼中にはないだろうから、ただ見てるだけでいい。たまに話せればそれで。そう思って、告白できなかった。

何かの授業で、先生があるゲームをした。
白い紙に、自分の名前を書いて、後ろの席へ回す。回された紙に書かれた名前の人について、その人の良いところを書いていく。最終的に自分のところに戻ってきたとき、みんなから自分の良いところが書かれている。というものだ。

私はその人の紙に、ありったけのいいところを書いた。多分引かれたと思う。
逆に私にかえってきた紙には、頭いいところ。とだけ書かれていた。

私が彼を好きなのを知っている友達が勝手に、彼に好きな人いるの?とか、タイプな子は?とか、最終的には、私のことをどう思うかまで聞いた。もう、ばれたも同然だった。
彼は、好きな人はいない。私については、うーん。俺、髪が長い子が好きなんだよね。と言った。

私はショートヘアだった。

結局なにもなく卒業した。卒業したあと、スーパーで妹が、あ、〇〇くんいるよ。と教えてくれたとき、とっさに逃げた。会いたくなかった。

高校にも慣れたころ、中学のクラス会が開かれた。私は親友や担任が行くときいて、行った。彼もきていた。
席が離れて話せなかった。でも店を出たあと、店の前でうだうだしてるとき、彼が私のところに来て、こう言った。
髪、伸びたね。
嬉しいというか、通り越して感動した。覚えてたのかな?私が好きだったこと。それに対して、髪が長い人が好きだと言った彼自身。うん。と返事するのが精一杯で、それ以上はなにも話さなかった。

そのあとはクラス会も無く、大学生になった。

インスタをやっていたのだが、彼からフォローが来た時は驚いた。相変わらずの雰囲気だけど、身長はすごい伸びたみたい。写真から伝わる、楽しそうな彼。でも特にDMなどもなかった。

そして、二十歳になったとき、成人式の後の同窓会の開催のためにライングループができた。
二次会の参加者を募っていた。
私は、二次会はいいや。と思っていたので、不参加にした。すると友達づてに、彼が私にきて欲しいと言っていると言われた。なんだか懐かしい気持ちになって、変な期待を持った。でも当時は彼氏がいたので、すぐにかき消した。

当日、同窓会で彼と久々に会った。
大っきくなったね!と言われた。笑
彼も、見上げるくらい身長が高くなっていた。
二次会行こうよー!としつこく言われた。でも、ううん。帰る。と言い張った。

この時のこと、今でも後悔している。

二次会に誘ってくれた。もっと話せたかもしれない。
あのとき、好きだったよって
言えたかもしれない。

初恋だったな。青かったな。

嬉しさと後悔と甘酸っぱい思い出。
長い長い、片思いでした。

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