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恋愛

最近は天気も悪いし、
生理痛が酷かったり、
大事な試験が近づいてたり
仕事のプレッシャーもあって

ブルーを通り越してブラックな毎日だ。

そんなとき私は現実逃避のように過去の恋愛を思い出しては
すこしだけその時の記憶を辿ってみる

女はは上書き保存、男は別名保存
とよく言うが
私は別名保存かもしれない。

心の引き出しを開けるように過去を思い出してみる。その時聴いていた音楽を聴きながら

最近は同じ人のことをよく考えている

彼はバイト先の、三つ上の先輩

私には彼氏がいた
でも、その人に会って、このひとだと思ってしまった

バイト帰りは夜のドライブ

キラキラした夜の空港、夜の海、がらんとしたショッピングモール、狭い田んぼ道

なんでもない話をしながら夜明けまでドライブした

そして後日、大学の誰もいない階段室で告白された。

付き合って色々なところへ行った
花火を上から見たいと言って、山に登った
水族館に行った
遊園地に行った

しかし一年後、彼とは遠距離になった

半年会えなかった

寂しさのあまり違う人のさそいにのった
彼とすこし似ていた

結局、その人に告白された。
私はもう、遠距離の彼との将来が見えなかったし、この人でもいいんじゃないかと思った。そう思った時点で遠距離の彼とは終わったと思った。

電話で、もう会えないと言った

なんで…?ごめん、ほんとにごめん。俺が悪い
と泣いて謝られた

自分で断ち切ってしまった。全てのできごとを、思い出にしてしまった。もう取り返しがつかない。

新しい彼と晴れて付き合うことになっても、
素直に喜べなかった。

心の中でずっと、電話の泣いて謝る声がしこりになっていた。ごめんなさい。あんなに愛してくれた。あんなに素敵だった。愛していた。匂い、車の中の音楽、方言、私の呼び方、まだ恋人同士じゃなかった、バイト時代のこと。思い出すと苦しくて吐きそうだった

2年くらいたった。私はまだ同じ店でバイトしていた。付き合った彼ともまだ続いていた。
店のドアが開いた音がして、いらっしゃいま…
えっ?!
彼だった。
久しぶり。と言って入ってきた。

店長は、知っていたみたいだった。意地悪な顔をして笑っていた。
彼は友達と飲むために久しぶりに来ていた。

気まずい。よりも、ああ、もっと綺麗になっていたかったと思った。彼を振ったにふさわしいくらい、綺麗に。私はいつもどおりブスだった。

彼が、レジのところに来たとき、私はホールに一人だった。すこし話した。彼女できた?うん。彼氏できた?うん。仕事どう?まあまあだよ。もっと早くくればよかったのに。忙しくてさ。。ごめんね。
笑顔で話せた。
そのあと少しだけ、泣いた。

ありがとう。と思った。

別れてから一切連絡をとっていないが、彼は元気だろうか。結婚したのかな。


あの頃に戻ったら、なんて考えるのはやめた。

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