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ライブナタリー“yama×mol-74"

渋谷CLUB QUATTRO
2022年8月15日

MCの言葉は記憶の限り書いてますが
足りなかったり、ちょっとニュアンスが
違ったりするかもしれません
あくまでも個人の記憶としてお読みください

夏のフェスもだいぶ落ち着いてきて
5月のACIDMANとの対バン以来の
久しぶりの室内ライブだ

スタンディングの位置は四角く区切って
はあるものの、いつもよりかなり小さめ



最初センターの三列目に並ぶと
「ここは2人分押さえてあるので‥」と
隣の人に言われ、横にずれようとしたら
目の前2列目どセンターにぽっかりと
空いた一人分の場所を指し
「ここが空いてますよ」と勧めてくれた

なんという幸運…感謝です…

クアトロは初めてだったけれど
ステージが低めで、センターの印が
見えるほど

…めちゃくちゃ近い!

こんなに近いのはプラネタリウム以来だ
…なんか照れちゃうな…


対バン相手のmol-74さんといえば、
「エイプリル」を思い出す

昨年のツアーの会場BGMでも使われ
FC限定生配信でyamaさんがこの曲の
coverを歌ってくれたから


せっかく2組のライブを聴けるのだからと
mol-74さんのプレイリストを作り
しっかり予習しての参戦です

結論から言うと、mol-74さん
生で聞けて良かった!

優しく透明感のある中にも
しっかりとしたリズムと力強さもあり

メンバーが本当に楽しそうに
音を奏でていて元気が出た

FC生配信でyamaさんが「エイプリル」
のcoverを歌うことを事前にきちんと
連絡してくれたと言うエピソードと共に

ボーカルの武市さんが
「春を告げる」をワンコーラス
弾き語りしてくれた

それがとても優しく温かかった

今まで聴いたどんなcoverよりも
過去一良かった

最初の曲の「瞼」は大好きな曲だし
「%」では会場での拍手が楽しく
mol-74のファンの方達と一体感を
感じた

最後の曲「▷(Saisei)」は演奏も
歌も凄まじい熱量を感じて
なんだかとっても胸が熱くなった

ファンの方々も派手なアクションは
ないものの、皆さん本当にmol-74が
好きなんだろうな、と思わせる位
熱心に演奏に耳を傾けていたなぁ…



余韻の残る休憩を挟んで…


さあ!ついに!
yamaさんの番!

いつものオープニングSEが流れ
手拍子でメンバーを迎え入れる

なかなかyamaさんが出てこず
どうしたのかな、、?
と言うところでyamaさんが登場
みんな更に熱い拍手で迎える


ステージ中央でシルエットに
なったyamaさん


唐突に…そう唐突に歌い始めた


「溶けた光の跡‥」


???


いつもならエノさんのカウントから入る
ところ、何もなく突然歌い始めて、

「あれ…。すみません。ごめんなさい

もう一回、やらせてください」


事態がわからないものの、
会場内からはロッキンの時のような
温かい拍手が

yamaさんも割と落ち着いていて、
前みたいに土下座みたいなことには
ならなかった


しばしの沈黙の後、気を取り直して…


「溶けた光の跡…」

またカウント無しで歌い始めるyamaさん

エノさんは微動だにしない

??????

最初は対バンの雰囲気に合わせて
完全アカペラのアレンジでスタート
させるんだ!と思ったけれど


…何やら様子がおかしい


「あれ…。ごめんなさい。ちょっと…
イヤモニの音がよく聴き取れないみたいで」

と、また歌うのを止めるyamaさん

ここで初めて演出などではなく
本当に音響トラブルだったんだと
知った

はじめての音響トラブルに
ちょっと心配になったけれど

yamaさんは案外冷静な声で

「すみません…ちょっと音響に
トラブルがあって…。

ちょっと待っている間に、MCを。」


や、yamaさんーー!
めちゃくちゃ落ち着いている!


「初めてライブをしたのが
ここクアトロでした。

当時は人前に立つのが怖くて、
ライブが苦手でずっと下ばかり
向いて歌っていました。

けれど今、ライブの楽しさを知って
『なんであの時もっと前を見なかったんだろう』って今とても悔しい思いをしています。

だから今日はしっかりと前を向いて
歌いたいと思います」


しっかりと前を、客席を見渡しながら
話してくれるyamaさん

会場からは温かい拍手が
もうこの時点で泣きそう…


そうこうしているうちにトラブルは直り
エノさんのいつもより更に力強い
カウントからついにライブが始まった

a.m.3:21

さっきまでの音響トラブルが
全くなかったの様に

圧倒的な集中力でいつも通りの
安定した歌声

顔もしっかり前というか、客席を
ゆっくりと見渡しながら
確かめる様に歌っている


今回はとてもステージが近いので
何度も目があっている様に感じ
逆に緊張してしまう

でもそれ以上に歌が、演奏が
素晴らしくて一曲目から
全力で手を叩き、ジャンプした


春を告げる

ついついロッキンを思い出すこの曲順…笑
今回はスムーズに入りました

yamaさんもバンドメンバーも
両手を上に上げて手拍子をアピール
ステージの右から左へ移動しながら
しっかりと客席を見回して歌っている

曲が終わると、客席からは拍手と、
ヒューヒューと言う歓声も聴こえた
もうトラブルのことは誰も気にしていない


あるいは映画のような


フェス並みのセトリに会場は
大盛り上がり
みんなイントロから両手を高く上げ
手拍子の中

「カチャ」の音と共に一緒に首を傾げる

「『知らない』はもういない」
「夕焼けとあの日を」
「溶けてく、溶けてく」
「1.2.3.go!」

声は出せないけれど
一緒に歌っているよ

ああ早く声出したいなぁ!

mol-74のTシャツを着た方も
yamaさんのタオルを巻いた人も
みんな一緒になって両手を叩いている

勝矢さんのベースソロ!

あれ?勝矢さん?


手叩いてる場合じゃないよ!?笑


慌ててベースソロを弾くくらい
会場が盛り上がっていた


MC

「改めまして、yamaです
今日はライブナタリーさん、
mol-74さんとの対バンを企画して
いただき本当にありがとうございます

自分事ですが、新しいアルバムが
もうすぐリリースされます。
今日はその中から
一曲歌いたいと思います

聴いてください。ライカ」


ライカ


え?え?え?今、ライカって言った?


てっきりくびったけかと思ったら

もう今日聴けちゃうの!?

観客も喜びというよりも衝撃の方が
大きくて息を呑む音が聞こえそうなくらい

驚いているうちにイントロが始まった

ところがこれがもう、、、
めちゃくちゃカッコ良い曲だった

割と高低差激しく
行ったり来たりするメロディーを
軽々と歌うyamaさんの芯のある歌声と

なんと言ってもメリハリのある
エノさんのドラムが
バンドメンバーの演奏が

メッッッチャカッコいい

今回ステージが小さかったので
エノさんがよく見えて
本当に嬉しい、大満足だ

ううー早くアルバム聴きたい!!

MC &エイプリル

「今回対バンを受けてくださったmol-74
さんは上京してすぐ、位のタイミングで
スタッフさんに勧められ、聴いたらとても
良くて大好きになりました

中でも『エイプリル』がすごく好きで、
ファンクラブ限定の配信でもcoverさせて
いただきました。

今日は対バンという事で、先程
「春を告げる」をcoverして頂いたので
こちらも「エイプリル」を歌わせて頂きたい
と思います。

セザさん、大丈夫ですか?覚えてます?」


と言ってセザさんのエレキギターに
合わせてワンフレーズ歌ってくれた

お互いのcoverの交換、とても良いね
願わくばACIDMANさんの時みたいに
フルで聴きたかったな


エイプリルに続いて、タクマさんの
ピアノソロ


これは…もしかして…久しぶりの…

スモーキーヒロイン

ライブだと荘厳なピアノソロから
一瞬静かになって、歌に入る

その独特な緊張感がたまらない

ホントに何度聴いてもオシャレだなぁ
この曲がライブに入るとパッと
ステージが華やかになる気がする

でも、この曲って同じフレーズを
パターンを変えながら何度も繰り返すから
すぐに迷子になっちゃうんだよね

yamaさんも途中ちょっとだけ
わかんなくなっちゃったけど
すぐに持ち直ししっかりと歌い終えた

すごいなぁ、私なら永遠に
迷子になっちゃうよ


そして、、、静寂の後また

タクマさんのピアノソロ

この流れは…間違いなく…


真っ白

素直に嬉しい。
次のツアーでは日替わりでやる予定
なのでいつ聴けるかわからない

対バンの時は特にyamaさんのライブを
はじめての方が多いから
yamaさんの生歌の真骨頂
是非聴いて帰ってほしいと思っている

今日の真っ白はスタートは割と
囁く様な優しい歌い出しだったけれど
徐々に熱を帯びていき

サビに入る頃には
しっかりと芯のある、それでいて
包み込む様な優しい歌声だ

以前ラジオでTOOBOEさんの
「歌は演技だよね」
という話に完全同意していたyamaさん

本当にその通りで、まるで観客の心に
語りかける様に歌っている

今回は特に、ステージが近いというの
もあってyamaさんの体全体から
声が聞こえてくる そんな感覚に陥った

そして対照的に最後は
「いつか成就しますように…」
語尾が少し消え入りそうな感じに
短く歌って終えた

しんとした会場には
儚さと切なさの余韻が残る

今回も本当に素敵な真っ白だった

聴けて良かった
このライブに来て本当に良かった

MC

「次の曲もアルバムから…過去一温かい
曲をやりたいと思います。」


くびったけ

この曲も初めて聴く人が多いようで
会場から喜びの雰囲気が

ご機嫌なロックサウンドに乗せて
yamaさんが歌い出す

間奏でようやく
ニコーッと笑うyamaさん

ステージを移動しながら
「君」のところで指を
指してくれたり
歌詞に合わせて腕を上げる

今までとまた違う感じに
力強い歌声だ

最後伸ばすところは
バランスを崩して転びそうに
なるくらい全身を使って
歌っているのがわかる


桃源郷


イントロがと共に後ろからライトが光り、
シルエットになったyamaさんジャーン、
で、斜に構えて膝を曲げる
(今日はあんまりすし三昧ではなかった)


この桃源郷もバチバチにカッコよかったな

歌も完全に安定感抜群で
ステージ左右行き来して
感情込めて歌うyamaさん


バンドのメンバーも

セザさんが前に出て弾いてくれたり
めちゃ盛り上がった


麻痺

間髪入れずに次の曲へ
会場の熱気は最高潮だ

yamaさんは今日も右手を高く上げ
拳を振り上げる

二の腕まで袖が捲り上がり
白くて細い二の腕が見える

観客もみんな片手を上げて
力強く応援する

ふと去年のライブでの
最初立つことさえ戸惑っていた
客席の遠慮、というか大人しさ
を思い出した


この一年

yamaさんも変わったけれど

私たち観客も随分変わったんだな 

でもこっちの方が

断然楽しいよ!!!!


MC &世界は美しいはずなんだ


「今まで誰にも言った事はないのですが…」


からの言葉にドキッとさせられる

「無名の頃の方が音楽を自由に
楽しめていて

あの頃聴いた音楽を聴くと
今でもドキドキする

今は昔ほど音楽を楽しめなくなって
いるんじゃないか

自分は醜いんじゃないか


世界に絶望することもあるけれど


ぼくたちアーティストが
「世界は美しいはずなんだ」と
歌い続けなければいけない

もっともっと自分の言葉で
みんなに伝えていきたい」

会場からは温かい拍手が
見ると、yamaさんの後ろで
ニコニコして山ポーズをしている
エノさんと勝矢さんが見える


最近個人的にも色々なことがあって
悩むこともたくさんあったから

今日のMCはとても心に響いた
またまた涙が止まらなくなってしまった

泣きながら、サビで手を横に振ると
最初から観客席のみんなは当然のように
手を横に振っている

ステージの上のメンバーも
mol-74のファンも
yamaさんのファンも関係なく
全員が一つになった


幸せな瞬間だった


「君が笑った顔を
いつまでも忘れない様に」



うん。
笑っていよう

こんなに幸せな瞬間を
みんなで共に過ごせていること
本当に感謝しかないや


歌い終わったyamaさんは
晴れやかな顔で

「ありがとうございました!」

と言って長い長いお辞儀をして
ステージを後にした


観客からの長い長い拍手は
いつまでもいつまでも続いた


























今回の会場は比較的小さいため

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