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新潟の堅い守備網と、素晴らしい連携でかいくぐっていくちふれの攻防!!新潟の武田の好守備/ちふれ吉田の積極性!!(WEリーグ2022第2節⚽ちふれー新潟レビュー)

試合の注目ポイント

 WEリーグ2ndシーズン開幕戦、神戸相手に、時折よい攻撃の形は作りながらも敗れたちふれと、ベレーザ相手に、堅い守備網で接戦に持ちながらも敗れた新潟の戦い。新潟は、サブにGKがおらず、また、主力として活躍してきた北川、上尾野辺、滝川もいないという状況の中で挑む。

先発選手の印象

⚽ちふれASエルフェン埼玉

GK1 浅野 ちふれの副キャプテン。32分、CKのハイボールを落ち着いてキャッチ。

右SB6 瀬野 1分、FKから祐村を経由して右サイドからクロスを上げる。良いテンポの攻撃を生み出した。CKのキッカーをつとめた。2分、左サイドから三浦にピンポイントクロスを上げる。15分、最終ラインから右サイドの祐村に良いスピードの好パス。28分、巧みなボールの奪い方を魅せる。35分、吉田との連携で良いオーバーラップをみせるが、チャンスメイクならず。37分、吉田のゴールにつながるクロスをあげる。41分、右サイド突破からのグラウンダークロス、シュートには至らなかったが積極的なプレーをみせた。48分、ミドルシュートを枠内に飛ばすが、平尾にセーブされる。54分、右サイドの祐村が前を向いて受けられるような絶妙なフィード。58分、素早い読みで、インターセプト。

CB20 岸 キャプテン。8分、新潟の良い攻撃のリズムになりそうなところを、良い距離感で体を張ってディフェンス、ボールを外に出して流れを断ち切る。

CB2 木下 身長166cm、ヘディングが得意だそう。8分、右サイドからのクロスに、先に触り、道上にやらせない。59分、体を張ってパスカット。

左SB29 金平 23歳、日ノ本学園高等学校出身で、当時田邊監督の教え子でもあった。13分、遠目からシュートを狙っていくが枠外。81分、思い切りよくオーバーラップするシーンも。

ボランチ27 唐橋 FKのキッカーをつとめた。1分、意表を突くようなFKの始め方で、よい攻撃のリズムを生み出す。3分、中盤で回収し、左に展開。41分、中盤で足を伸ばして新潟のパスをカット。47分に、サリナに素晴らしいロングフィード。

ボランチ5 瀬戸口 10分、中盤中央から、左の吉田に良い展開パス。後半49分、鋭い読みで中盤でボール奪取、祐村が前を向いて受けられるパスを出しチャンスメイク。57分、サリナが2人のDFをドリブルでかわして瀬戸口にパス、瀬戸口も前に運んでシュートまでもっていくが枠外。

右MF11 祐村 1分、唐橋のFKを受け、ダイレクトで右に展開、攻撃の良いリズムを生み出す。序盤、武田の好守備でなかなか突破できずにボールを奪われることが多かった。5分、武田に当ててCK獲得。14分、武田へのパスにしっかり反応し、体を入れてボールを触らせない。15分、右サイドで仕掛けるプレーでCK獲得。

トップ下18 三浦 昨シーズン後半、ラブリッジ名古屋から加入した。25歳、愛知県出身、左利き。2分、左から瀬野がクロスを上げ、頭で合わせるが枠外。6分、CKからこぼれたボールをシュートするが、はじき出される。11分、中盤でボールを拾い、素晴らしい展開パス。14分、中央で経由して、左サイドにスムーズに展開。17分、FKからのこぼれ球をヘディングシュートするが枠外。37分、瀬野のクロスを、頭でフリック、吉田のゴールを演出。後半60分、前を向いてミドルシュートを放つがゴールならず。

左MF24 吉田 20歳。下部組織育ち。1分、FKから始まり、瀬野の右からのクロスを拾い、左サイドから中央に入れるが跳ね返され、もう一度積極的に仕掛けていくプレー。4分、左サイドでボールを受け、中央にカットインして展開、リズムをつくる。5分にも同様のプレー。ボールコントロールの巧さをみせる。10分、瀬戸口からのパスを左サイドで受け、カットインで仕掛けてシュートまでもっていくが枠外、積極性をみせた。26分、新潟のスローインのボールを中盤で拾い、そこからシュートまで持っていく。34分、中央で完璧なボールコントロールから、左の祐村へ絶妙パス。37分、右からの瀬野のクロスを、三浦がフリック、吉田はきれいにダイレクトで流し込んでゴール。後半48分、中盤でボールを奪うプレー。50分、浮き球を見事なボールコントロールで収める。

FW10 サリナ 前半、3人くらいに囲まれるシーンが目立つ。かなり警戒されていた。18分、三浦としっかりコミュニケーションをとるシーンも画面に映し出された。36分、右サイドで囲まれながらも相手に当ててCK獲得。47分、左サイドでテクニカルに相手をかわす見事なプレー。47分、唐橋からのロングフィードをドンピシャヘッドで枠に飛ばす。後半57分、右サイドから鋭い仕掛けドリブルでかわし、チャンスメイク!

⚽アルビレックス新潟レディース

GK1 平尾 2分、ちふれのCKをパンチングのハッキリしたプレーで大きくクリア。41分、ちふれの三浦桃に好パスが供給されるが体を張ってシュートを打たせない。47分、唐橋からのフィードを、サリナが見事にヘッドで合わせ、枠内シュートとなるが、ファインセーブ。

右SB15 イ 10分、吉田に対応するが、中央にカットインで仕掛けてかわされ、シュートまでもっていかれる。14分、左の吉田にうまく対応。26分、吉田にかわされシュートまでもっていかれる。後半56分、左サイドでカバーリング。

CB4 三浦 浦和ユースー早稲田ーINAC神戸という進路を辿ってきた選手。8分、最終ラインから中央への縦パスが通るが、つながっていかず。16分、木下に合わせるCKに、しっかりと体を寄せてヘディングさせない好守備。

左SB3 羽座 日ノ本学園高等学校出身、現ちふれ田邊監督の教え子。7分、ダイレクトで好フィードするが、その後つながっていかず。15分、祐村が突破を試みるが、しっかり足を出し、CKに逃れる。

ボランチ16 園田悠(後半途中から右MF) 8分、中盤でボールを運び、出しどころがないため、一度下げるプレー。31分、道上の決定的なシュートを演出するパスを出す。

ボランチ20 山谷 13分、素早い寄せでサリナからボールを奪うプレー、その後もボールを拾ったちふれの三浦桃に足を伸ばして抵抗。17分、ちふれ最終ラインの縦へのフィードをカット。23分、巧みなボールコントロールから右の山本に展開。

右MF23 山本 19歳。兵庫県出身。後半50分、戻りながらのスライディングで吉田の突破を阻止、CKに逃れる。53分、吉田に積極的にプレッシャーをかけ、奪う。

左MF26 武田 ベレーザ戦でも良い距離感で自由にさせない好守備をみせていた武田。序盤から祐村とマッチアップすることが多く、3分、4分、5分、と、祐村からボールを奪う好守備を連発。後半60分、縦フィードを通す。

トップ下7 園田瑞 CKのキッカーをつとめた。19分、道上に縦パスを入れ、チャンスメイク。24分、浮き球の面白いパスを縦に供給するが、決定機をつくることはできず。

FW11 道上 6分、CKのこぼれ球を三浦にシュートされるが、クリア。道上もCK時は最終ラインまで戻っていた。31分、園田悠のパスを受け、決定的なシュートを放つがゴールには至らずCK獲得。

FW8 石淵 46分、右サイドで仕掛けるも、吉田に奪われる。

交代選手の印象

⚽ちふれASエルフェン埼玉

72分 右SB28 佐久間(out三浦) 87分、右サイドで勝負しようとするが、武田に対応される。

92分 FW26 西川(out吉田) 試合終了間際に出場。

⚽アルビレックス新潟レディース

46分 右SB13 加藤(out羽座) 後半開始から出場。ミスが少なく、着実につなぐパスで安定感をみせる。時々オーバーラップするシーンも。

57分 MF28 森中(out山本) セレッソ大阪堺レディースから加入。88分、左サイドから縦に園田瑞にパスを通す。

57分 MF32 白沢(out石淵) 新潟県出身。86分、右サイドで仕掛けからクロスを上げるが、合わず。88分、中央で受け、右の加藤に展開。

まとめ

 ちふれの吉田の積極性が目立った試合だった。昨シーズンは11チーム中最も失点の多いチームだったわけだが、この試合は完封勝利。攻守に渡り力を発揮できたゲームとなった。
 新潟はベレーザ戦に続き、左の武田の好守備が印象に残った。攻撃面では決定的な場面を多く作り出すことができなかった。
 次節は、ちふれは、大宮と埼玉ダービー。吉田・三浦・祐村の連携に加え、サリナも調子を上げてきている様子だったので、今後爆発を期待したい。新潟は好調仙台との対戦。守備の内容は悪くないので、未だ無得点の状況から脱出できるような、決定的な場面を多く作り出す攻撃陣の奮起に期待したい。




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