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お好み焼きとクリームソーダ




男:女と付き合ってる
女:男と付き合ってる


とある店でお好み焼きを食べてる2人

女「動いた後のお好み焼きって最高に美味しいよね」

男「何言ってたんだお前?」

女「えっ?ほらだっていっぱい動いたでしょ?」

男「いやー動いたけど…他に言い方あるだろ?」
「色気ねぇー言い方だな」

女「いや、お好み焼き食べてる時点で色気ないじゃん」

男「まぁーそうだけどよ」

女「じゃ、帰ってもう1回戦する??」

男「えっ??お前まだ動けるの!!」
  「どんな体力だよ」

女「だってお好み焼き食べたから、体力回復したもん」

男「お前ってホント凄いよな」
   「こんな女俺、初めだぜ」

女「そう?普通でしょ?」

男「いや、10回戦はないでしょ!!普通!!」

女「えへへ、満足した?」

男「そりゃー満足したけど」

女「ならいいーじゃん」

男「ってかなんか10回戦ってスポーツみたいじゃない?」

女「体動かして、汗をかいてるからスポーツでしょ?」

男「いや、お前スポーツって色気なさすぎ」

女「ねぇねぇそれよりさーデザートのクリームソーダ食べるよね」

男「いや、俺はいい、何かお好み焼きで満足」

女「えー冷たくて美味しいのに」

男「お前ってさーそういうとこ何か…」

男小声で「かわいいよな」

女「えっ??なんて言ったの聞こえない?」

男「いいの、俺が思ってたら」

女「ふーん」

クリームソーダが女の前に運ばれてくる

女「わぁーキラキラして綺麗!!そして美味しそう。いただきまーす」

クリームソーダのバニラアイスの部分をそっと
スプーンで優しく口に入れる女

その姿をみて男

男「エロ!!」

女「ん何が?」スプーンを口咥えて話す女

男「お前ってさー何でクリームソーダ食べる時だけそんな顔するの??」

女「えっ??どんな顔してんの私」

男「なんかめっちゃ愛おしそうな顔」
    「なのに…スプーン咥えてる口はなんか
みててドキドキする」


女「何それ、確かにクリームソーダは子供の時から大好きで大切なおじいちゃんとの思い出の食べ物なんだよね」

男「へぇーそうなんだ、その話初めて聞くな」

女「あたし子供の時体弱くてあんまりご飯とか食べれなくて、暑い夏の日におじいちゃんが
喫茶店に連れて行ってくれてクリームソーダ食べさせてくれたの」

男「いいおじいちゃんだな」

女「うん、あたしにとっておじいちゃんはずっとあたしの大好きな人」
「だからもし恋人にするなら、おじいちゃんみたいな人がいいなって」

男「それで俺なの??」
   「前にお前おじいちゃんと同じ香りするって言ってたけど」
「あれってそういう事だったんだ」

女「うん、君は優しい香りがするんだよね」
何でも包み込んでくれる優しい包容力のある香り」

男「へぇーそれは嬉しいね」

女「でね、初めてクリームソーダ食べた時思ったんだ、世の中にはこんなに美味し物があるんだって」「口の中に拡がるバニラの甘さとメロンソーダの爽やかさが絶妙で、あたしを幸せな世界へ連れてってくれる」
   
男「だからクリームソーダ食べてる時のお前
そんな顔するんだな」
「あーそんな話してたら、俺も食べたくなってきたクリームソーダ」

女「じゃーはい、あーん」
男にクリームソーダを食べされる女

男「冷たくて美味しいな」

女「間接キッスしちゃっね」
 
男「お前何言って…さっき迄もっと…」

女「えへへ」

クスッと笑いながら、スプーンについた
クリームを舐める女

男「あーダメだ、11回戦やるぞ」

女「望むところだ、覚悟してね♡」

男「それ、俺の言うセリフな!」

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