見出し画像

自分嫌いの私とオレンジ髪

私が髪を染めたのは、

とにかく、今の自分と全く違う自分になりたかったから。

新しい自分になるための、私にとっての一大イベントでした。



写真のように、内側だけをオレンジ色にしたのは大学生1年生の時です。

当時の私は地方から京都の大学に来て、周りの女の子たちの可愛さに圧倒され、垢抜けていない自分に焦りを感じていました。
昔からとにかく幼く見られがち、高校生と間違われる自分の容姿がとにかく嫌いで、垢抜けたくて、周りの子みたいに可愛くなりたくて。
可愛くなって、周りみたいに大学生らしく(?)恋愛がしたいな。かっこいい彼氏が欲しいな。

そんなことばっかり考えていました。
若いですね笑

高校生まで一度も買ったことのなかったファッション雑誌を買って色々勉強したり、オシャレなお店に服を買いに行ったり、と自分なりに頑張りました。

でも色々と努力しても、最終的には〜が足りない、〜が可愛くない、と落ち込んでばかり。画面の中のキラキラした女の子たちと比べては、どんどん自分の事が嫌いになっていきました。

そんなある日のこと。
「とにかく髪を派手にしたら、大人っぽくなれるんじゃないか。」

「今の自分の容姿をガラッと変えれるんじゃないか。」

「もしかしたら、気持ちもメンタルも強くなって、嫌いな自分の事を好きになれるんじゃないか。」

 とにかく自分を変えるために派手な髪色にする。
そんな、単純で迷走気味の結論に行き着いたのです。


本当は全部オレンジ色にするつもりでした。
しかし、直前で躊躇してしまい、インナーだけオレンジ色に染めました。

その時点で躊躇してしまった自分に多少イラッとしつつも、新しい自分に生まれ変われるんだ…!そんな期待を抱いてわくわくしながら染める時間を待つこと20分。

……でも結局終わって鏡を見ても、そこに映るのはいつもと同じく、垢抜けない自分の容姿でした。
違うのは髪が一部オレンジ色なことだけ。

  しかも、ビックリするくらい自分に似合ってなくて。地味な色の服と化粧から、髪のオレンジの部分が浮いてしまっていて。
せっかく綺麗に染まったのに、高いお金払って髪を染めたのに…と悲しく虚しくなりました。

  結局私は、派手髪にしても自分の気持ちまでは変えることは出来ませんでした。何も変わらなかったよ。  

まあ、今思うと至極当然のことなんですけどね。

   根本から自分自身の考え方を変えないと、自分嫌いの負のループに一生はまり続けたままなんだな、ってその時にやっと気がつくことができました。

  今は焦げ茶色くらいの暗めの髪色ですが、あの頃よりもずっと、自分ことが好きです。

#髪を染めた日

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?