見出し画像

ディズニーランドに行ったことがなかった

大学の教員をやっていると、いいね!すごいね!と言われることがあります。ただし、正直言ってこの仕事は全くおすすめしません。
何でかというと、①職を得るために業績を積むのが大変②常勤職を得るのが運ゲーすぎる③(職を得るまでは特に、職を得てからも)(権威主義的な)指導教官にめちゃくちゃ気を遣い、忖度し、嫌われないようにすることが大事で病む④少子化だから不安定、このあたりの理由からです。
そう、研究者の仕事は大学以外にもたくさんあります。

それはそうと私自身は修士を出て一度就職してから博士に入り直したので、22~(数年間社会人)~34歳くらいまで大学院生でした。
まじで忖度しまくって、へこへこしすぎていて、気を遣いすぎていて、院生の頃はほんまに自分が嫌いでした。
いまもへらへらへこへこしてるけど!
そしてこの人生を楽しむような(?、ちょっと語弊があるかな)、大事な時期に研究室にこもってひたすら研究をしていました。就職しているときも働きながら論文を書いていたので、あまり休まるときは無かった・・・。
幸せな時間だけど、周りと比べるとこれでいいのかなと落ち込む期間が長すぎました。

だから、みんな(と言ったら語弊がありますが)が経験しているようなことを経験していません。
例えば、ある日のゼミの学生さんとの会話
学生さん「今度ディズニーランドに行ってきます」
私「いいですね、おみやげいらないからお土産話聞かせてね」
学生さん「先生ディズニー好きなんですか」
私「ほぼ行ったことがことがないからわからないんですよ」
学生さん「えー!」一同驚愕。
ゼミの学生が10数人いるんですけど、なんと全員ディズニーランドとシーが大好きで、人によっては1年に数回行く人もいると聞きました。
それに対して私は小さいころに祖母と親戚と4人で小学校低学年の頃に1回行ったことがあるだけ。
しかもほとんど覚えてない。迷子になった記憶だけがある。
(なので行ったことがなかったと書いています。ちょっと誇張してます。あは。すみません。)
そしてそのことを学生に話したら、だいぶ驚かれてしまいました。
聞けば、私が今住んでいる地域は修学旅行や遠足でディズニーランドに行くことが多く、それもあって割とディズニーランドが好きな人が多いと。
へー!
納得。
私は九州出身で、修学旅行と言えば、中学校時代は奈良・京都、高校生の時に至っては中国でした。
近所のスペースワールドやハウステンボスには遠足などの学校行事でよく行きました。
でも全て高校生までのこと。

よく考えたら18歳で地元を出てから遊園地やテーマパークに行ったことが無いです。
USJとか富士急とか。
それは、私がそういう場所に自分から行かないタイプということもありますが、よく考えたら、やっぱり大学院生時代(修士・博士)が長すぎた!
土日関係なく研究に追われていたし、お金がまったくない。
1か月の食費は1万円、週に2回、月曜に1500円まで、木曜は1000円まで決めて買い物していました。
奨学金で賄う極貧生活が何年続いたっけ。
貧乏は苦にならなかったけど、親戚とかから「大丈夫なの?」って言われるのがつらかったな~。
「○○ちゃん(←私)まだ学生なの?」
「就職しないの?結婚は?」みたいな。
当時は大学院生でまだ何も決まっていなくてどこかに向かう途中なのに、結婚なんて出来るわけない。と思っていました。
今わかるのはただ心配されていたということです。

社会人時代も、働きながら論文の投稿などを続けていたので、土日がほとんど休めなかった。まる一日休みの日なんてほとんどなかったな~
その後博士課程に進んだのでまた学生、そして博論を出すのにだいぶ時間がかかってしまったので、ずっとずっと学生だった。
非常勤講師とかのバイトはしていたけど、もらえるお金はちょびっとでした。
遊びに誘ってくれていた友人もあまりに私が断るので誘うのは夜ごはんだけとかそういう風になり。
彼氏が出来てもあまり会えなくて連絡頻度が減って自然消滅・・・てこともありました。遠い目
それが普通だと思っていた。

今はだいぶましになったので記憶を忘れていました。
でも今は運良く自分の好きな仕事につけているので幸せです。
あのころの自分に感謝だな。

ただ、20代、30代に時間とお金と体力が無くて出来なかったこと、本当はやりたかっとことを今一生懸命やっているような気がします。
今やりたいことは、自分に合うもの合うことを知ること、美容医療とか美容系健康系、海に潜ること、様々な本を読むこと、Kpop、韓ドラ見ることでしょうか。
でも一番は美容だな~矯正もずっとやりたかったし、脱毛もやりたかったし、でもお金も時間もなさ過ぎてできなかった。
あとはたくさん本を読むこと!

ちょっと最近だらけているので、あのころのハングリー精神を思い出そう。思うような結果が出なかったとしても、進めよう。将来、あの時の自分、頑張っててくれてありがとうって思えるように、たぶんタイミングとしては、今!いま!いま!頑張りましょう。

個人的でしかも恨み節みたいな話ですみません。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?