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今日のランチ、なににしよ?

これを書き始めたいまはまだ朝なんだけど、今日のお昼なに食べよっかな?ってもう考えてます。ううん、なんなら昨日の夕方くらいからもう、ね。

今日は午後からちょっと遠くまで歯医者に行く予定があって、その近所やルートに沿ってあちこちお店を検索したりして、どこでなに食べよっかな♪あれもいいし、これもいいし♪って考えてる。そこまでがわたしにとってスケジュールを組むということ。

日常にそこは必ずセットなわけですよ。くいしんぼのサガね。


でね、その日のランチって、みなさんどうやって決めます?

外食すると考えてね。


ま、誰だって予算がまず、あるわね。

お仕事してるひとで昼休みに出かけるなら、距離やお店の込み具合なんかも関係してきますよね。時間内に済ませて帰らなきゃだし。

もし時間があったら、予算内でやりくりして、ちょっと食後の珈琲も一杯飲みたい気分…とか、それによってお店のチョイスも変わってきますよね。

でね、お蕎麦とラーメンとかつ丼とカレー、どれにしよう?って悩むわけですよ。

多くのお店にとってランチは主戦場ですから、こぞって魅力をアピールしてきます。食欲をそそる見本置いてみたり、安さで勝負!な目立つのぼりだったり、それはもう、あの手この手で選ばれるために必死です。

さて、そんななかあなたはどのお店に入ります?

今日はなんとなくラーメン気分。あれ、でもずいぶん並んでる。ちょっと昼休みオーバーしちゃうかも。うーん、じゃまあ、今日は空いてる隣の蕎麦屋でいっか。

蕎麦屋に入ったのは偶然ですね。心が求めるものじゃないけど、社会に出たからには妥協も必要。

そう自分に言い聞かせて大人の選択をしたわけです。今日のランチの選び方なんて、そんなもん。

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さて、今日私がしたいのはランチの話、だけどそれだけじゃないんです。

え?お蕎麦とラーメンがこの話にどうつながるの?

ごめんなさいね、ちゃんと最後にはたどり着くはずだから、気長にちょっと待ってて。

せっかちさんと意識高い系のみなさんはここでお帰りいただいて、もっと有益な記事を読みましょう。このまま読み進めても、お腹が空いてきちゃうだけでたいしてなにも得られませんよ。


では、ランチの話に戻ります。
ランチ営業をしている個人店なんて、星の数ほどありますね。

飲食店においてランチで重視すべきことって何でしょう?

価格?入りやすさ?利益率?

うん、どれもすごく大事。

だけど、やっぱり飲食店において一番大事なのって、『お客さんに美味しいと思ってもらえること』なんじゃないでしょうか。

だって、ランチなんて自作のお弁当でも、コンビニのおにぎりでも、極端な話、カロリーが摂取できればなんでもいいわけですよ。
それをわざわざ食べに行こうと思わせるだけの価値=美味しさを提供することにより、成り立っているのが飲食店のランチである、私はそう思います。

貴重な昼休みの時間を費やしてでも、午後からの活力となる体と心の両方にとって価値のあるもの、を提供してくれているからこそ、そこへ行きたいと思うのではないかな。

磨くべきは己の腕、味、そして来てくれた人に提供できる満足であって、集客方法や利益率なんかでは決してないと思うのです。

美味しいものを作っていても、客が来なければ意味がない。
選ばれなければ、いずれ店は潰れてしまう。

そう思ってしまう気持ちは分かります。

客数を増やさねば、回転を上げねば、利益を守らねば。
できることなら大きなメディアに取り上げられたい。


けれど、あなたのお店にいつも来てくれるあのお客さんは、本当にそれを喜んでくれるだろうか。
たまにしか来ないけれど、うまい!と満足して帰ってゆく名前も知らないあの人は、あなたの店が有名になったら毎日来てくれるのかな。

世の中には、流行が必ずある。
仕掛けている人がいて、乗る人がいる。
乗る人を追いかけて、どんどん波は大きくなる。

けれど、そんな波に乗らず、古びた商店街の片隅で朽ちかけながら、今日ものれんを掲げるあのお店は、親子3代に渡って愛してくれる人がいるから続いている。

いま流行りのカフェは注文の仕方も分からなくて、入ったことのないおばあさん。
スパゲッティは喫茶店で食べるナポリタン以外、知らないおっちゃん。
こどもと取り分けるために、もうかれこれ半年以上、お出かけランチはフードコートのうどん一択のおかあさん。

世の中にはいろんな人がいる。


目の前にあるその波に、心が躍るなら迷わず乗ればいい。

けれど、ためらいながらあなたの足がすくんでしまっているのなら、砂浜に一旦ボードを置いて少し考えましょう。

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さて、お気づきになられましたでしょうか。

この投稿の★★★★★で囲まれた部分は、この企画を意識して書いてみたものです。

文体模写、というのをはじめてやりました。

目指した書き手はもちろん、マリナ油森さん。

わたしは普段、踊るようにキーボードを叩いて思うがままにことばを綴ります。それはもう、ノリと勢いで突っ走ることがほとんど。もちろん誤字などの見直しはしますが、出てきたリズムをできるだけ殺したくないので、そう深くは振り返りません。

それは、わたしの長所であり、短所でもある。

こういう味が好きなひとには楽しく読んでもらえるけれど、重厚な練り上げられた作品を好むひとには素通りされるでしょう。

でもいいんです。それがわたしの味だから。

今日のお客さんがひとりだとしても、そのひとがああうまかった!って満足そうにお店を出てくれたらそれで十分。

たとえ、お客さんが入ってくれなかったとしても、まかないで自分の作ったものを食べて、「うん、やっぱりうまいぞ。でも明日はもっとうまいものを創ろう!」そう思えたら、売り上げがゼロでも心にはプラスが生じているはず。

『アホちゃうか?そんな店は早よ潰れろ!』
そんなこと思うひとも世の中にはまあおるかもしれんけど、そんな根性の腐ったヤツ、地上げ屋くらいなもんでしょう。悪いけど、アンタらみたいなヤツは相手にしてへんからお帰りよ。店にも客を選ぶ権利はあるんや。

根性腐った地上げ屋や、闇を抱えてさまようゾンビみたいな奴らに時間を割いてどんよりする暇があったら、わたしは新しいレシピを考えたいな。

毎日作ってる定番のカレー、盛り付け方でもっと魅力的にならへんやろか?
ラーメンのトッピングにもっと旨いチャーシューはできんやろか?

お出汁が自慢の蕎麦屋やのに、カレーが流行ってるからうちもカレー蕎麦出さな!ってさ、まあそれもええんかしらんけど、それよかもっともっと美味しいお出汁の研究、していきませんか。

大切な自分の時間を、自分の味を磨くことにかけたら、あなたのお店はもっともっと良くなる。

どうしてもしんどくて、お店をたたむことにしたひとも、おうちで美味しいもんをつくって、自分にふるまうことならいつでもできるよ。

それでもし、やっぱりお客さんの顔が恋しくなったら、お店をのんびりまたはじめてみたらええんとちゃう?

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はっ、あかんあかん!
いつものごとく、迷走しはじめたので締めに戻りますね。

今回、エチュード(習作)部分を書く時のスピードはいつもと違って、とてもゆっくり、丁寧に立ち止まって振り返りながら書きました。こういう書き方をすることってなかなかないから、とても新鮮で面白い体験。

完全なる推測になりますが、恐らく技術屋さんのマリナさんはきっと、作品を組み立てるように、思考を積み上げながら、ひとつずつ適切な場所にことばを置いていかれているんじゃないかな。

ことばを扱うものとして、それぞれの個性は理解しつつも、一定の公正さというか、共通認識みたいなものをなんとか保とうとしているマリナさん。

それに対して『わたしが』どう思ったか、やどう感じているのか、を自分なりのやり方でこの場へ載せてみることがマリナさんへの最大の賛辞となるのではないかと思ったから、わたしは思い切ってこのつたない習作を披露することにしました。

でもね、マリナさん。
習作ってね、こわいよ。めっちゃこわい。
つよつよ自認してて、鈍感力の極み!と称されるわたしでも、これやもん。

たぶんあなたの文体模写に先頭きってチャレンジできる猛者はわたしくらいや!そう思って清水の舞台から飛び降りてみましてん。

こんなへたくそなん披露して、どない思われるやろか?

いやぁ、ヒトミはん、えらいええおべべ着て、どこ行きはりますのん?
よろしなぁ、いっつも元気なおひとは。わたしらそんなあちこち、よう行きませんわ。

勝手にね、脳内でエセ京都弁のこわぁーいもうひとりのワタシ、が出てきよるねんて。ドキドキやで。もう心臓口から飛び出るで。

それくらいの気合いが必要ってこと、よおく分かりました。

けどね、考えてみたらそれ、勝手に脳が作り上げたコワイワタシ、なんですわ。

よその誰かに言われたわけじゃない。乗り越えるべきは、ワタシ、なんやな。

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実は昔から興味だけはあって、ちょっとだけコーディングなるものをかじったことのあるわたし。残念ながら己の適性のなさを直視しきれず早々に脱落しましたが、正しくあろうとすることの難しさと全体が見通せてしまう者の孤独のようなものを今回のトライにより改めて感じました。

だからマリナさんの投稿を読んで、なにかしら思うところのある方はぜひ、短くても遅くなってもいいから、あなただけの習作をなにか書いてみませんか。

失敗したって、へたくそやって、ええやんか。
みんななんか書きたい!そう思ってここに来たんやろ。

書きたいけど、なに書いていいかわからん…
恥ずかしい。うまく書けへん。こんなん見せられへん。

みんな一緒よ。

どんな大作家さんでも、みんなきっと自分の頭の中をさらすのはいつだって怖いと思うの。まあ、わたし作家とちゃうから知らんけど。うん適当よ。


うまくなくてええねん。書こう!書くことが大事!

なっ。書きたい時に、書きたいもんを、書いてこ。


さて、もうこんな時間やん!

ランチ行かなあかんから、もう〆るわな!


皆さんよい午後をー♪♪


※追記

畏れ多くもアップして早々ご本人にフィードバックをいただきまして、加筆修正しました。

文体模写、楽しいぞー♪♪


#書き手のための変奏曲






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