あるエッセイ集より3

 小林秀雄は『モオツァルト』のなかに、
「命の力には、外的偶然をやがて内的必然と観ずる能力が備わっているものだ。この思想は宗教的である。だが、空想的ではない」
 という言葉を遺した。
「感ずる」のではなく「観ずる」のだ。この一文字の区別の意味は深く大きい。

…………

〜悪いことが起こったり、うまくいかない時期が続いても、それは、思いもかけない「いいこと」が突如として訪れるために必要な前段階だと信じられるようになったのだ〜

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