誰の目もない時こそ美しく


ずっと前に読んだ小説の中で

「一人でいる時こそ美しくいるのよ」

という登場人物のセリフがありました。


私はその言葉を目にしてからというもの、

一人の時間の過ごし方が意識的に変わりました。

誰の目もない時こそ自然と背筋が伸び、

脚を広げようものなら一層、その言葉がよぎるのです。


最初は姿勢や態度、仕草のような、

外見だけの変化でしたが

最近は内面も変わってきました。


なぜそんな事が起きのか、ふと気付いたのです。


その言葉に触れてからというもの、

私は私自身の目で自分を見ていたのだと。


もう一人の自分が

「あなたにとってその姿は美しいか」

と問うていたのだと。





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