押し付けられた言葉の意味
私は学生の頃、「分からないことはすぐ聞くように」と色々な場面で言われました。
しかし社会人になってみると、「いろいろ聞きすぎてもダメ、まずは自分で調べて本当にわからなかったら聞くように。」と念を押されました。
なるほど、学生はすぐその場で聞く、社会人は調べて分からない部分だけ聞く。
なるほど、、、
今まではその言葉を鵜呑みにしていましたが、大人になったので自分なりにその両者の言葉に隠された意味や背景について考えてみました。
まず、「分からないことはすぐ聞くように」ついて。
①授業中に携帯やパソコンは禁止だった。(今はどうなのかな?)とにかくその場では辞書や教科書からでしか調べるすべがなかったです。
②クラスの全員が授業に追いつかなくてはいけないこと。1人でも取りこぼしてしまうとその後の授業に追いつけなくなる学生が発生してしまうのを防ぐ効果もあったのかなと思いました。
とにかく時間は限られている。1人が分からないという事は、他にも同じように疑問を持っている人がいるかも。教師側が伝えられていない箇所もある可能性もあり、どちらかというと学生の為というより教師の為にこの言葉があるようにも思えました。
では社会人の「いろいろ聞きすぎてもダメ、まずは自分で調べて本当にわからなかったら聞くように。」について。
①聞く相手を見極める力をつける。
これが分からないと先に進めないという局面に達したとき、先輩から情報を仕入れるのか、はたまた隣の部署から情報を仕入れることなのか、それとも、SNSから仕入れるのか、、、
情報の仕入れ先は様々。それなのに分からないことをとりあえず身近な人に聞いてしまうと仕入れ先ルートが一本化してしまう可能性がある。
情報を整理して、誰に聞くのか、この力をつけるためにまずは自分で調べてから聞く必要があるのかなと思いました。
②自分で調べることによって繋がりを見いだせて腹落ちする。
自分で取りにいったものは思い出せるけど、聞いたことは忘れる。調べていると驚きや新たな発見がある。そんな経験は多くあります。自分に定着させるためにもまずは自分で調べることに価値があるのではないかなと思います。
「いろいろ聞きすぎてもダメ、まずは自分で調べて本当にわからなかったら聞くように。」については聞かれる側というより聞く側にメリットがあるように思いました。
なぜ両者に違いがあるのか、こんなことは会社に入っても教えてくれません。「これはこうゆうものだ」と暗黙のルールみたいにして押し付けられました。自分で考えろ。。。
でも私はそんなことはしたくない。
言われたとおりに訳もわからず仕事をこなす。そんな後輩を育てたくない。暗黙のルールを押し付けても無意味に矛盾が生まれるだけ。だからみんなが口をそろえて言う事にはちゃんと意味があるってこと伝えたい。
そんな思いでまとめました。
日本中、どこの会社も人を駒として扱わず、ヒトとして扱ってくれる会社が増えますように。
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