『見えない自販機』(お題「異世界への扉」)
町の中央の公園に「見えない自動販売機」があることはK地区の小学生の中で知らない者はいないほど有名だった。その自販機は見ることも触ることもできないが、硬貨投入口(と思われる位置)に100円を入れ、ボタン(があると推察される場所)に手を触れると、「ごとごと!」という音とともに見えないジュースが出てくる。投入した硬貨はそのまま地面に落ちるが、もう一度見えない自販機に投入しても使うことはできなかった。硬貨そのものがなくなるわけではないのでコンビニでお菓子を買ってジュースと合わせて楽