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ストレス状態の人にどのように接するのが正解??

こんにちは。ミミいです。
今回はTwitter上で受けたリクエストから、このようなテーマでお話します。

ストレスについては、私の最初の投稿でお話しましたが、何らかの外的な刺激(ストレッサー)を受けた人が何らかの反応(ストレス反応)を起こしている状態です。ちょっと詳しく説明しますね。以下は簡単なストレスモデルです。

ストレスモデルより

これら3つですが、ストレッサーは外的環境、認知とストレス反応は個人の中で起こっている出来事です。ストレス反応には感情、行動、身体反応がありますが、外から見えるのは行動と一部の身体反応です。認知は他人からは見えませんし、実は自身で感じでないことも多いのです。
認知に影響する因子としては、個人の持つ価値観や思考傾向、過去の経験などがあります。これらは人それぞれ違いますので、同じ体験をしても、反応は人それぞれで様々。自分と全く同じ考えが浮かび、同じ反応となる人は存在しないと考えてよいでしょう。
厄介な事に自分の認知を意識できずに、怒りや悲しみといった感情を抱き、怒鳴ったり、黙ったりしている人も多いのです。

ストレス状態を悪化させ、負の感情が反芻しないようにしたいですが、なんせ相手の考えも感情も外からは見えません。あたりをつけても違っていて、分かってくれない!誰も理解してくれない!と感じて、ますます負の感情が悪化する事もありますよね。
当の本人が自分に起こっている状況をきちんと理解できないなら、対面する側もますますわからない。厄介です。

そんな人に対する時に私ならどうするか?

前提として怒りのピークの時に、理詰めで説得は逆効果、悪化します(←これの仕組みと対応についてはまたの機会に詳しく説明します)。こんな場面に遭遇したら、話しを黙って(反論はダメ)真剣に聞くか、それができないなら長居せずその場から離れるかも?だって時間が経てば落ち着きますから。

怒りのピークでなく、互いに話ができるなら、気にかけている、理解しようとしているというメッセージを送ります。

その時に大切なのは、I(アイ)メッセージと承認的態度です。

アイメッセージとは、自分主語での声かけ。自分はこう感じている、自分はこうしたいと思っている、例えば「怒ってるように見えるけど、何かあったの?仕事に行くまで少し時間があるから話を聞けるよ」相手が怒ってると決めつけてないし、気にかけているメッセージを伝えてる。また自分が出来る事を提示している。
こんな話し方なら、万が一怒ってなくても、その事を知られたくなくても否定しやすいですよね。理解してくれようとしている事が伝わり、安心するかもしれません。
あなたはこうだ、あなたはこうした方がよい、そんな相手主語の働きかけは、決めつけのように伝わるかも?だから使わない方がよいです。

また、承認的態度とは何でしょう?
それは、このような状況であればそのような感情を抱き行動する事は自然な事という、メッセージを送ること。「そんな事で怒るなんて、ダメだよ」こんな言葉は承認の反対で、非承認と呼ばれます。非承認の体験は相手をますます傷つけます。非承認的体験が繰り返されると、情緒が不安定になったり、感情のコントロールが効かなくなったり、自己否定の気持ちが強くなったりします。

ただし、表面的な承認的態度は非承認と同じです。無理して承認しないこれも大切。そして表面的な承認とならないようにする為に、相手の話しを想像力をフル活動して、よく観察しながら聞く事が出来たら凄いですが、かなりトレーニングが必要です。そこまで完璧じゃなくても、相手の心的世界に関心をもち話を聞く態度が基本となります。

色々書きましたが、簡単な言葉にするとこんな感じにまとまります。
自分の事も理解できないのに、他人の事なんか分かるわけない。だから、互いの違いを尊重し、互いの理解に近づくために、相手をよくみて、相手を尊重し誠実に話をしましょう。夫婦でも親子でも、何も言わなくても分かるなんて出来ないんだから期待しない。大切な人にこそ、互いに理解しあう努力はつづけましょう。

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