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協創するチームはいかに生まれるか:組織内ファシリテーターを育成する

Webメディア「remark」にて、株式会社ツクルバCCOの中村真広さんと安斎の対談記事を掲載していただきました。「協創するチームはいかに生まれるか」をテーマに、いくつかのキーワードを巡ってディスカッションさせていただきました。中村さんには、2014年に出版した拙著『協創の場のデザイン―ワークショップで企業と地域が変わる』にもご登場いただいていますが、4年ぶりに”協創”という文脈で再びコラボレーションができてとても楽しかったです。※写真は記事からの転載

▽なぜ人はチームを創るのか?コラボレーションを促す2つの要素を語る――ミミクリデザイン安斎勇樹 × ツクルバ中村真広 対談

https://studios.tsukuruba.com/remark/1524650259883/

対談のなかでは、協創を促進するタスクデザイン、遊びや余白を残すこと、日常の場に非日常をいかに持ち込むか、合意形成の功罪、などなどについて語らっていますが、一番言いたかったことの一つは、組織内ファシリテーターを育てることの重要性です。以下は対談記事からの抜粋です。

安斎:ところで、ルール作りやスパーリング以外に、協創するチームをつくるために有効なアプローチがあります。組織内にファシリテーション・スキルを持った人材を増やすことです。

中村:ワークショップのファシリテーターでなくても、ファシリテーション・スキルを身につけるべきということでしょうか?

安斎:そうです。ファシリテーション・スキルを身につければ、自分のやりたいことに周囲の人を巻き込みながらチームを駆動できるし、組織内でやりたいことがある人を支援することもできる。僕は、すでに持っている専門性に掛け合わせるかたちで「第二の専門性」としてファシリテーションを身につけることが重要になってくると考えています。学校の先生や地域コーディネーター、企業の新商品開発者など、人が参加する場をいかに協創的にするかを考えなければいけない職種の人は、このスキルを身につけると強いですよね。

昨年から弊社でも組織内ファシリテーターを育成するための方法論を開発中です。単発の研修プログラムだけでなく、数ヶ月から1年間程度かけてファシリテーションスキルを磨き職場で実践するための人材育成プログラム、またアセスメントツールなどを開発中で、すでに複数の企業で支援の取り組みを開始しています。

またBtoCの取り組みとしては、ファシリテーターのための探求と鍛錬のオンラインコミュニティである「WORKSHOP DESIGN ACADEMIA」を昨年の冬にオープンし、現在300名のファシリテーターが日々交流しながら学びあっています。

今後も弊社のリサーチチームで調査研究を進めながら、方法をアップデートしていきたいと考えています。

(安斎 勇樹 / 代表取締役)

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