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昨日、一昨日と海の透明度がとても高かった。
こういう時は水中の魚を見るのが楽しい。
びっくりするくらいすぐ近くまで寄ってくるけれど、絶対に触れられない。

よく見る魚の名前を初めて調べてみた。
フランス語ではObladesというらしい。
英語ではSaddled seabream。
尾鰭の付け根が黒くてかわいい。
よく見かけるのはだいたい10cmくらいのサイズ。
知らなかったけれど、歯が生えていて噛み付くこともあるらしい。可愛い顔して。
ちなみに食用にもなるらしい。

昨日は一匹だけ私の右斜め前を、私を案内するかのように沖まで泳いでくれた。
いつもはただひたすら水を掻き分ける自分の手先しか見えないけれど、並走(泳?)してくれる存在がいるのは楽しく嬉しかった。

泳いで泳いで疲れたら仰向けに浮いて休む、休んだらまた泳ぐ。
だいたいいつもその繰り返し。

海面に浮かんでいる時は海の音しか聞こえない。
目にはひたすら青い空と飛び交う鳥たちと遠目に見える飛行機。
数分自分の呼吸だけに集中し、瞑想のような時間。


夏の海は良い。
今年は例年に比べて人がかなり少なく、それも嬉しい。

朝は水がまだ綺麗で人も少なく、風も爽やかだ。
波も少なく、日の照りも優しいので過ごしやすい。
ビーチにいる人も近所のいつものメンバーだ。

昼間は太陽光が強すぎてあまり行かないけれど、海面に煌めく反射した太陽のギラギラ感はやはり魅力的だ。
遠目には帆を張った船。

陽が落ちる頃は夕焼けの色が海面に写り、白っぽかったりピンクだったり橙だったりする。
その色が時間の経過とともに濃い青に変わっていくのを見るのも楽しい。

蒸し暑くて寝苦しい時は夜中にも海に行く。
海には自浄作用があるから、夜中の海は透明度が高くとても綺麗。
街灯の灯りや月光のおかげでそこまで暗くないので怖くはない。
月が海面を照らし、光の道ができている光景はとてもロマンチックだ。
星を見ながら海面に浮かんでいるのは何よりも贅沢な時間だと思う。

フランスに来たばかりの頃は日焼けを気にしてあまり海に行くのは好きではなかった。
数年経つとここで太陽光を避けるのは無駄な抵抗と悟り、思いっきり楽しんでやることにした。
日焼け止めはもちろん全身に塗るけれどね。

ビーチに長くいる時は足の裏や耳にも日焼け止めを塗った方が良い。
どちらも皮膚癌経験者からのアドバイス。
忘れがちな場所だから気をつけて。

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