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初動八割

久しぶりに酷い経営者に会いました。
典型的なワンマンオーナー社長。
まだ40そこそこで若いのに、頭の中は昭和の頃のイケイケ経営者って感じで。
人のアドバイスは聞かないし、自分の言うことを聞かないスタッフには、こんな時代なのにパワハラ連発攻撃、だそうで。

経営者がこんなだから、周りは意見も言わなくなるし、離職率も強烈に高いらしい。
今回は仕事の効率化の依頼だったんですけど、丁重にお断りしました。
「なんでや!」とか文句言われましたけど。

いちおう打ち合わせまではしたんですけどね、結局こちらの話なんて全然聞いてくれなくて。
「何が効率を下げているのか、その原因を徹底的に深堀することが解決策なんですよ。」と言っても、原因なんてもうわかってるし、と返される。そんなことばっかり。

もっと横展開したり目線を変えたり、俯瞰して状況を見ないと真の原因はわからないものです。
それをやらずに、単純に「あのシステムがいいらしい」とか、自分の取り巻きの話を鵜吞みにして自分の会社にも導入する。
結果、恐らく原因となっていることが全く違うから、結果が出ない。
聞けば、こんなことの繰り返しだそうで、あの会社はいったいいくらのお金をどぶに捨ててしまったんだろう、って思ってしまいました。

何をやるにしても、初動が大事。十分な準備運動・ストレッチをやってからじゃないと、ケガするだけですよね。
準備に八割方の労力を使って、解決しないといけない課題を洗い出すこと。
これが、改善や効率化の「出来」を決定づけるわけで。
何をやらないといけないかがはっきりすれば、後はそれを解決できるツールを選べばいいだけ。そこで初めて十分な資源を投入すればいいんです。
そこをわかってもらえなければ、こちらも提案のしようがないというもの。

はぁ、もったいない。

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