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千葉市・見廻り隊12(鎌倉大仏)

「大仏のうしろに高し夏木立」・正岡子規
「鎌倉の大き仏は青空をみかさときつゝ万代までに」・伊藤左千夫

 鎌倉大仏の左手前にある槇の木です。槇は千葉県の県木。常緑樹で樹高があり葉が家紋の"鷹羽"に似ている、羅漢に似た実が付く、鷹が舞い降りた,
船材となる等から千葉一族は槇を好み象徴とした。
 槇と「丸に違い鷹羽紋」は、一族の守護神である妙見信仰と一族の結束を図るために利用されました。上総介千葉泰胤以降に「丸に違い鷹羽」を定紋とする武士団が多く生まれます。
 浅野家の「鷹羽紋」は元禄の時、分家が江戸城内で刃傷事件を起こし江戸庶民に知られ人気となりました。その後、「鷹羽紋」は伊能忠敬、老中・阿部正弘へ継がます。福沢諭吉が乗り込む咸臨丸が阿部正弘からオランダに発注された1855年、鷹紋を持つ西郷隆盛は島流しになっていました。

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