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渋谷区・見廻り隊1(松濤園)

  湧水池を中心とした松濤の鍋島庭園です。松濤の地は、江戸時代は紀州藩の下屋敷でしたが明治5年、肥前・鍋島家に払い下げられ鍋島家は狭山茶を移植して栽培、一帯は茶の生産地になりました。松濤の謂れの始まりです。
 商いは軌道には乗りましたが、東海道線の開通により宇治茶や静岡茶が安い値で出回り松濤茶は衰退してしまいます。
 千葉一族は相当お茶好きらしい。「甲賀一族が茶の栽培まで、日本各地に広めた」と云い継がれています。

「夏川や水茶に適すささ濁り」・正岡子規
「炉にかけば時じくたぎる釜の音は聞かば聞くべし大人に逢ひ難き」・伊藤左千夫

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