救世主
この世で一番うまい食べ物はひき肉だ。
キーマカレー
ミートソース
麻婆豆腐
そぼろ
これらをうまいものにしているのは、間違いなくひき肉だ。
だけど、一番うまい食べ物にも欠点はある。
それは、食った気がしないことだ。
こんなにうまいのに。
どれだけ食べても、何も食べていなかったのではないか、という気さえしてくる。
一つ一つが小さすぎるから、飲み物みたいに口を通過してしまうのだ。
しかし昨日、このひき肉の弱点を突破してきた素晴らしい救世主に出会った。
餃子だ。
これはすばらしい。ひき肉がひき肉のまま、まとまり包まれ形をもったまま、うまさはもちろんそのままで、口の中に運ばれる。
形があるため、食った気が、するのである。
うますぎて、ハンバーグなのではないかと思った。
待てよ?ハンバーグ?
ハンバーグ?
ハンバーグも、ひき肉か。
餃子を作り、救世主の存在に気づいただけでなく、ハンバーグというスターの存在にまで気づくことが出来た。最高だ。出逢いに感謝とは、まさにこのことである。
これからも、さまざまなひき肉料理を開拓していきたい。
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