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コスプレ写真の公開について

コスプレ界隈では、撮影した写真は被写体であるレイヤーさんの手によってSNS上で公開されることが多い。手順としてはまずカメラマンが撮影データを現像してレイヤーさんに提供する。これを受けてレイヤーさんが気に入った写真をいくつか選ぶ。それらをレタッチしたものがTwitterやInstagramに投稿される、という流れである。カメラマン側が投稿するケースは比較的少ない。その場合でも事前にレイヤーさんに対象の画像を照会して合意を得てからというのがマナーとなっている。昔はまた違ったとも聞くがおれは当時を知らないので触れない。

この「コスプレ写真の公開」は、「アフターどうするか」などと並んで界隈の学級会を紛糾させるテーマの一つである。撮影後に早く写真を発表したいカメラマンと、その前に加工したいでも忙しくて時間もとれない気づけば次の撮影が迫るレイヤーさんとの間には、公開する/しないを巡って見解の相違が発生しがちであるそれはそう。なのでみんな撮影依頼が発生した時点で公開に関する条件をきちんとすり合わせて、納得の上でスタジオなりロケに集合した方がいいと思います以上!

これで基本的に話は終わるんだけど、おれ自身もカメラマンとしてレイヤーさんから写真の公開をめぐって質問を受けることもあるので自分が考えていることを書きます。あくまで個人的な見解です。正解は各人でご判断ください。

まず、自分は撮った写真が全て公開されるべきとは考えていません。レイヤーさんが公開したければ好きなタイミングですれば良いし、公開するつもりがなければそれも当然です。個人的な感覚としては撮影はデータを被写体の方にお渡しした時点でもう完了してます。もちろん、そのあとレイヤーさんの手で公開していただいたりSNS上で褒められたりすことはとても嬉しいけど、それはあくまで余録です。目的じゃない。

そもそも、写真は公開されるためだけに撮影されるのではなく、その時を記録したり思い出として残すためといったプライベートな性質も備えているものです。公開するのが必然ではないでしょ。実際、自分が以前から一番よく個撮に行くレイヤーさんは、基本的にまったく写真を公開していません。素敵な方なのでもったいないなと思うこともあるけど、それは余計なお世話ってことです。

カメラマンが写真を公開してほしい理由の一つは「レイヤーさんに公開されることが実績評価ともなり、またその写真を見た他のレイヤーさんからの撮影依頼につながることがあるから」だと聞くこともある。それはそうなんだろうなあと思う。いろいろな人と撮影に行きたい、人脈を広げたいというタイプのカメラマンにとっては大事なきっかけ作りになるはず。ただ、自分は面識のある知り合いとだけしか撮影に行かないので、見ず知らずの方に認知してもらう必要は特にないんですよね。

とはいえ、レイヤーさんにTwitter上で公開していただいた写真は私もmin.t上にまとめています。誰に見せるためでもなくとも、ポートフォリオが増えるのは嬉しいものです。みなさんいつもありがとうございます。

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