ザ・エリミネーター6000改

よう、元気かい?

俺?そこそこだ!普段は割と嫌な感じだからプラスだな。

俺の名はザ・エリ…あとはわからん。だから俺は旅をしながら名前を思い出す手がかりを探しているのさ。君も知ってたら教えてくれ。

俺が地下の遺跡で目覚めたとき、胡散臭い声がエコー強めでこう言ってきた。「お前が全ての名前を思い出すとき、世界は滅びる…」ふざけた話だと思わないか?俺の名前と世界になんの関係が?ナンセンスここに極まれり、だ。

ところで、今しがた俺は手がかりがあるかもしれないと言われた国を後にした。そこには何の手がかりもなく、おまけに国の連中が俺を悪魔の手先だとか何とか言って始末しようとしてきたのでつい感情的になり、まるきり国を崩壊させてしまった。これで何回目だったか。

だが、落ち込む暇はない。進む他ないのだから。歩くうちに、次の目的地である城塞都市、その象徴である見張り塔がぼんやりと見えてきた。

(続く)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?