【Rapper directory 】#3 クライスタ☆マン☆キー
日本経済新聞社主催NIKKEI RAP LIVE VOICE
2022年度大会にて審査員特別賞に輝いたクライスタ☆マン☆キーさん。
彼の応募作品は「養子縁組」
まだまだ日本ではタブー視されがちな里親制度、特別養子縁組についての問題提起、理解をリリックに込める。自らも里親である彼に託された万人に向けたメッセージは未来を担う子ども達の幸せ以外の何ものでもない。
問題提起を注視するために静止画にこだわり作られた映像に注目してほしい。
私達がまだ知らない事実がここにはある。
現代の侍のような強面に牧師ガウンを身に纏う彼は牧師である。
洗練された強い個性にハスキーな声
何より彼を感じるのはリリックから滲み出る
あらゆるメッセージだ。
初めて彼の声をしっかりと聴いたのは2022年9月に行われたビートメイカー、ラッパーのためのコミュニティONE VINYL BEAT主催のイベントMeet The Beats vo.1のステージの動画だった。
オーディエンスと一体化するラウンジでのステージは活気に満ち溢れ、配信画面へメッセージを叫ぶラッパーやエネルギーを与えるビートメイカーの鳴り響くビートの迫力が惜しげもなく伝わってきた。
彼が画面の向こうのビートメイカー、ラッパー、ファンに向けて臨場感を与え叫ぶ姿に胸がいっぱいになった。
ラップという私にとっての未知の世界と魅せられる人達の絆が苦しいくらいに伝わるのだ。
当時、彼は一体何者なのだろうか?
そう思い、SNSの過去ツイートやyoutube動画を遡ったのを覚えている。
穏やかに平和と愛を唱える牧師という姿と
オブラートに包むことを知らないストレートなメッセージに共鳴をいざなうマイクロフォンコントローラー。
しかし彼には20年の空白がある。
20年の月日を経過した今彼は再びマイクを握る。順風満帆には行かない。しかしそのアウトロー精神が切り開いた現在は彼にとっての最強のタイミングではないのかと言っても過言でないのではないだろうか。
ラッパー&ビートメイカーのためのコミュニティONE VINYL BEATの公式SNS運営、コンテンツの司会等を担当する代表Silly BOYさんがそんな彼にインタビューをした番組がある。
生い立ち、音楽ルーツ、そして20年の月日を経ての今なぜまたマイクを握る決意をしたのかを語る。
彼のリアルストーリーがここに。
主は導きをもって Calling Rhapsody
苦を乗り越えた先に出逢えた人達はまさに彼を必要としていた。そう感じる。
そしてアンセム。
RGP Anthem
「言葉が持つ力で勝負する
俺は俺ができることをやるだけさ」
Real Gospel Poetry/ RGP Anthemより
昨日公開された新曲がこちら
Wabi-Sabi 侘び寂び
GOSPEL 素裸の美しさ
ビートに載せたベースラインの絆が強い。
優しく強く彼に寄り添う。
音や言葉のみならず共に歩む存在への感謝も常に唱えながら進んでゆく姿は眩しい。
前半に紹介させていただいたCalling Rhapsodyにも素晴らしいベースラインが響いている。
(2023年12月加筆)
Family/Christaman-key
produced by Silly Boy
HIPHOP集団ONE VINYL BEAT企画
「プロデューサーバトル」にて代表でありビートメイカーとしても活躍するSilly Boyさんとタッグを組んだ魂の作品。
テーマは「This is me」
過去をもって今を生き
悩める人を導き続ける愛の人
それがChristaman-keyその人なのだ。
牧師としても、ラッパーとしても
ありのままの自分を表現する。
彼のリリックには抱える苦悩や刻まれた傷すら美しく尊く映る。なぜならばそれを決して飾らないからだ。不安や弱さを躊躇なく露呈し、ありのままが美しいと優しく力強く導く彼の言葉こそ自身の信念を貫く姿であり
たくさんの道に迷う人々の指標、道標となり
救いになるのだと私は強く思う。
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クライスタ☆マン☆キーさんとコラボレーションさせて頂いた作品はこちら
ゲラ殺到する
素晴らしい作品に関わらせていただきありがとうございます。
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