見出し画像

彼女と私の7年間①苦しい介護

最後まで自立した人の、
最後まで認知症のない人の介護は、
本当に苦しいです。

心臓がもう絶え絶えで、
何をするのも苦しい彼女の介護をすることは、
まるで自分自身が彼女自身のようになり、
苦しいです。本当に苦しい。

寝ても覚めても彼女が気になる。

彼女のそばで彼女の介護をすることが、
すごく苦しいのに、
出来るだけ彼女のそばにいたい。

私には、彼女の苦しみを軽減する介護ができる。
そんな揺るぎない自信がある。
だから彼女に出来るだけ携わりたい。

彼女自身の心臓になり、
目になり、手になり、足になり、
彼女をずっと支え続けたい。

ストローでやっと吸って飲む氷水、
ベッドに横になる安堵の瞬間、
手の温度、全てに一心同体になり、
彼女の最後に寄り添い旅立ちを見送る覚悟が、
私にはある。

これほどまでに苦しい介護は、
おばあちゃん以来かもしれない。

彼女は他人だけど、
彼女と私には、
数え切れないほどの繋がりの日々がある。

納涼祭の花火をともに見られることを願う。
苦しみが少しでも和らぐ日々の連続を願う。

明日も私はあなたのそばにいます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?