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幻想的な雲海

3月17日(日)
朝、ぱちりと目が覚める。

玄関の戸を開けて朝のぜんぶに「おはよう!」と、あいさつをする。

カカオとブータンにご飯をあげる。
ウーちゃんとルーちゃんにタブレットのエサをあげて少し水を換える。

今日も出かける予定。
修一郎に食事の用意をしておく。さつまいもをオーブンに入れて焼き芋にする。

ごはんさんの車に乗って、しゅっぱーつ!

あれこれ用事をして遠くの町へ行く。
時間が押していてオタマジャクシの写真を撮るのをすっかり忘れていた。

Eさんのお宅に到着。
玄関に亡き義父の彫刻が飾られている。とても素敵にレイアウトしてくださっていて感激した。美しい大きな青い花器に見事な花が生けられている。

Eさんのお宅に、素晴らしい雛飾りや羽子板、こけし等が展示されている。美術館か博物館のようだ。ひとつひとつに歴史があり物語がある。本当に貴重なものなのだ。丁寧に作られたお人形たちは、生き生きとしていて繊細で美しい。やわらかな笑顔がなんとも言えず愛らしい。

「貴重なもの見れて私たち幸運だねぇ。」と、ごはんさんと話す。

お人形を見せていただいたあと、Eさんの運転で山の上にある Sleepy cafe nico へ。

細く急な山道を上ったところに大きなログハウスが見えてきた。
オーナーで鉄の彫刻家、母里さんを交えてみんなでおしゃべり。みんなはハンバーガーセットやコーヒーをいただく。私はポテトとホットミルク。

バルコニーに面した壁はガラス張り。山の景色が一望できる。Kさんと私はバルコニーに向かった席に座っていた。

お話ししているうちに、どんどん外が白くなっていった。霧だ。そのうち真っ白になって景色が何も見えなくなった。雲の中にいるみたい。雲で包まれたログハウスの中。ものすごく幻想的だ。

バニラアイスクリームを食べながら、

「外、真っ白。幻想的。」と、私。

バルコニーを背に座っている ごはんさんと母里さんが振り返った。

「雲海になるんじゃないですか?」と、ごはんさん。

「ならんよ。それには標高がもうちょっとないと。雲海になったの見たことない。」と、母里さん。

そして、また話に戻って少し経ったとき、ごはんさんが振り返った。そして、

「雲海になってる!」と、言った。

正面に座っている ごはんさんの広い肩幅で見えなかったけれど、ひょいと体を傾けると、ほんとだ。雲海になっている。

ごはんさんがバルコニーに出て写真を撮っている。まだアイスクリームが残っていたので溶けちゃうかなと思いながら、私もバルコニーへ。

すごい。雲海が見れるなんて。ネパールでは何度も見た壮大な雲海。この町で見れるなんて感激だ。とても幻想的。素敵だ。素敵。山が空に浮かんでいるように見える。雲の海に浮かぶ島に見える。

お店にいた他の人たちも出てきて写真を撮っている。

オーナーの母里さんも初めて見たそうだ。びっくりしていた。
ごはんさんは、こういう稀なことをよく見つける。

雲海を見ながら幸せなきもちになった。

偶然 nicoにいたEさんのご家族と不思議な ご縁があった。驚いた。
昨日は こもれびの森に集まっていた人たちに、そういうことが起こった。「世間は狭いね。」とNさんが言っていた。世間が狭いのか広いのか分からないけれど、こういうことを ”ご縁がある” というのかなと思った。

帰路に着く。

いつものお店に寄る。

家に帰り着くと、暗くなっていた。朧月夜が神秘的だ。少しみつめる。
いつもより少し早いけれど、夜のぜんぶに「おやすみ。」を言う。

今日もいい一日だった。

Photo: ごはんさん

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