イルミネーション

11月26日（日）
朝寝坊する。
昨晩、夜中の1時過ぎにもう一度庭に出た。
夜空がすごく透明で、オリオン座がくっきりと輝いていて触れそうだと思った。

カカオにご飯をあげる。
ウーちゃんとルーちゃんにエサをあげて水を換える。

仕事をする。
昨日アクリル絵の具で描いてスキャンした絵をPhotoshopで作画してゆく。

作画していると、小さな小さなクモがキーボードに ぴょこんと乗って、ペンタブの上に ぴょこん ぴょこんと移動してきた。可愛い。

修一郎が起きてきたので食事を用意する。

りんごの木の様子を見る。
ごはんさんが出てきた。そして、

「みるさん、りんごたちが ”みるみる、いつもお世話してくれてありがとう〜” って言ってますよ。」と言ってくれた。

それを聞いて、うれしくなる みるみる。

「実がずいぶん紅くなって、枝ぶりといい、クリスマスツリーみたいですよね。」と、ごはんさん。

そして、あちこちでイルミネーションが始まってきれいだね。という話になった。昨夕、車で前を通った遠賀川駅もイルミネーションがきれいだった。

「そういえば、いいものありますよ。」と言って、ごはんさんが家からあれこれ持ってきてくれた。

なんと、細くてやわらかなコードに小さなLEDライトが100個もついた飾りだった。それと、ミニツリー。

ライトの飾りは屋外も大丈夫だと書いてある。電源を入れてみた。青くて白い光が点いて、そのあと点滅して、すごくきれいだった。雪を思いだすような光だった。

「すごくきれいだね！」と、私。

「これ、りんごの木のまわりに飾ったらどうですか？」と、ごはんさん。

「素敵。」

持って伸ばしてみると、とても軽くてしなやか。木に負担はかからなさそうだ。家の外壁から壁際にある木にかけて、りんごの木まで伸ばすといいかもしれない。あぅぅ。ときめく。

12月になったら飾ろう。ということになった。

家に入り、修一郎にライトの飾りとミニツリーを見せる。「すごいね、よかったね。」と言ってくれた。点灯して見せる。

「おぉっ、きれいだねぇ。」と修一郎が言った。

ごはんさんがホームセンターに行くということで、連れて行ってもらうことにした。食欲旺盛なカカオのご飯を買うのだ。修一郎にファイルを買ってきてほしいと頼まれた。

道中、ごはんさんが面白いことばかり言うので、おなかがよじれるほど、息ができないほど、涙を流して笑った。笑いだしたら止まらない。ずっとずっと笑っていた。ハフハフ笑っていたので、

「みるさん、ワンちゃんみたいになってる。」と、ごはんさんが笑った。

お店についても、笑いが止まらない。笑い転げながら買い物をする。

家に帰り着いて、修一郎にファイルを渡すと、見本を持って行ったのにちがうものを買っていた。こういうこともある。

りんごの木とお花たちに水をあげる。

ご近所のWさんが通りかかる。Wさんのお家はちょっと奥まったところにあって、わが家の前を通ることは少ない。

「ずっと、あれ何かなぁって思うとったんやけど。赤い風船みたいなの。」とにこにこしながら言った。

「りんごなんですよ。姫りんご。」と、私。

「えっ！？りんご？」と、驚くWさん。

「どうぞ、近くで見てください。」と、招く。

「わぁ、いいと〜？うれしい〜。」と、Wさん。

りんごの木のそばに来て、

「可愛かね〜。あ、みっつずつ実がなっちょる。」と満面の笑み。

しばらくりんごの話をする。

「写真撮ってええ？」と、Wさん。

「もちろんどうぞ。」と、私。

「ええもん撮らせてもろうて、うれし〜。」と、こぼれる笑顔のWさん。

そんなに喜んでもらえて、私もとってもうれしい。
そして、りんごたちも うれしそう。

家に入り仕事をする。
夢中で作画していると夕方になった。

ごはんさんがスーパーマーケットにお買い物に行くので、また連れて行ってもらうことにした。

いつも、修一郎の夜食にお弁当を作っている。でも、今日は作画に没頭していて お弁当を作れなかったので、修一郎が食べれる おいなりさんを買おうと思ったのだ。昼間、まちがって買った修一郎がほしいファイルも。

もうすぐ満月になりそうな、明るくまるい月が出ていた。いつものように月の近くで星がひとつ輝いている。

道中、また ごはんさんが面白いことばかり言うので、またまた涙を流して笑った。今日はものすごく笑った。健康になった気がする。

お店に着いて、ごはんさんもいっしょに、修一郎がほしいファイルを探してくれたけれど、なかった。こういうときもある。

家に帰ると、修一郎が起きていた。夕食の仕上げをする。

仕事をする。

夜、庭に出る。
夕方見た月と星がわが家の真上高くに移動していた。月の明かりが強くて星たちはいつもより小さく見える。小さくても大きくてもきれい。

カカオはいつもの椅子でスースー眠っている。手足を投げ出して仔猫のように。

ここまで書いたとき、友人のRさんからメールが来ていたのに気がついた。

昨日の月と大きな星が寄り添うように近づいていたのは、月と木星の大接近だったそうだ。そういえば、ごはんさんが、「あの星は木星ですよ。」と言っていた。

そして、Rさんのメールによると、明日の満月はビーバームーンというらしい。
15日にビーバーと触れあったばかりだ。ビーバームーン。クスッ。可愛い。明日が楽しみだ。

さぁ、これから眠くなるまで作画をしよう。

今日もいい一日だった。