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こういう場所があってもいい

4月3日(水)
朝、目が覚める。小鳥の声を聴きながら至福の二度寝。

玄関の戸を開けて朝のぜんぶに「おはよう!」と、あいさつをする。
雨が じゃんじゃん降っている。

カカオにご飯をあげる。
ウーちゃんとルーちゃんにエサをあげる。

さつまいもをオーブンに入れて焼き芋にする。
豆乳パンケーキを焼く。

ピンポーン。チャイムが鳴った。
「は〜い!」と言って、急いで玄関に行く。

クロネコヤマトの Kさんが立っていた。

「おは$%@☆…」何回も噛んだ。

Kさんが笑っている。

昨日退院した ごはんさんがお仕事に行く。大丈夫かな。と思う。大丈夫のようだ。よかった。

午後、お向かいのTさんのお家の様子がちがっている。Tさんのお兄さんに中に招かれる。お話をする。

ファンヒーターを ふたついただく。ちょうどファンヒーターの ひとつが不調だった。ふたつのうち ひとつは、ものすごくレトロなものだった。家具調ファンヒーター。使えるのがすごいなぁと思った。大事にしようと思う。

背筋が伸びたTさんのお兄さんは 78歳。灯油が入ったままの重いファンヒーターをわが家の玄関まで運んでくれた。

クローバー畑を見ながら、

「植えたんですか?」と、おっしゃった。

「種を蒔いたんです。」と、私。

「いま、こういう場所って珍しいですね。この広さあると家を一軒建てて倉庫を置いて車が何台か停めれる。」と、Tさんのお兄さん。

「こういう場所があってもいいかなと思って。朝起きて玄関の戸を開けたら、すごく きもちいいですよ。」と、私。

「そうでしょうね。」と、Tさんのお兄さんが微笑んだ。

「お隣の ごはんさんにテントを借りて、ここに置いて遊んで楽しかったです。」と、私。

「テント使うんですか?」と、Tさんのお兄さん。

「私は持ってないので、ごはんさんのを借りました。」と、私。

「テント、いりませんか?」と、Tさんのお兄さん。

「え。」と、私。

「昔、使ってたんですよ。寝袋も。一式あります。もうこれから使うこともないので。」と、おっしゃった。

「でも、ごはんさんが ふたつ持ってるから、いいです。」と、断った。

Iさんがお家から出てきた。話をする。

雨が しとしと降っている。ときどき、ざんざん降ってくる。

季節が巡ってゆくように、すべては変化してゆく。お天気も、雨が降ったり晴れたり曇ったり。

両親と電話でおしゃべり。

片付けをする。
ウーちゃんとルーちゃんの水を換える。

友人Wと久しぶりの楽しい長電話。心置きなくおしゃべりできる友だちがいるというのは幸せなことだなぁと思う。

夕食の支度をする。先日いただいた里芋でコロッケを作る。
フライドポテトが食べたくなり、じゃがいもを細切りにしてオリーブオイルでカラッと揚げる。岩塩をパラパラ振りかける。

仕事をする。

MさんからLINE。
みんな日々の中でいろいろなことがあって、いろいろなことを考えているんだなぁ。と、思う。心の森で迷子にならないといいなぁと願う。

KUさんからLINE。
いつものように優しい言葉であふれていた。

夜、庭に出る。
真っ暗。雨が降っている。夜の暗さにご近所のお家が溶けこんでいる。玄関灯で照らされたクローバーが雨で つやつやになって風に揺れている。きれい。夜のぜんぶに「おやすみ。」を言う。

カカオが「にゃーにゃー。」と言いながら帰ってきた。毛が濡れているので拭いてあげる。ゴロゴロと喉を鳴らす。

今日もいい一日だった。


みなさま、ごはんさんの退院を喜んでくれてありがとうございます。
そして、絵本のスケジュールが遅れることも快く了承してくださってありがとうございます!

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