見出し画像

もりのしいたけ農園

11月2日(木)
朝、目が覚めるとカカオが私のおなかの横で、まるくなって寝ている。
起こさないように そっと おふとんから出たけれど、カカオも起きてついてくる。

カカオにご飯をあげる。

オーブンにさつまいもを3つ入れて焼く。今日は焼き芋にしてからタルトにしようかなと考える。

修一郎の食事を仕事部屋に運ぶ。そのとき、

「これ、みるが歌ってそうなのがあったよ。」

と言ってYouTubeを観せてくれた。

”きのこ”という曲だった。

その歌詞に大笑いした。ゆかいすぎる。
誰が作詞したんだろうと思っていると、まどみちおさんだった。
まどみちおさんの詩は本当に可愛らしくて素敵だ。

笑っていると、ピンポーンとチャイムが鳴った。

「は〜い!」と言って玄関に行く。

ガラスの引き戸を開けると、佐川急便の人が

「久しぶりに来たよ〜。」と言って笑った。

「わぁ〜久しぶり〜。」と、私。

「なんか届いたよ。」と佐川急便の人。

大きな箱を受けとる。なんだっけ?と思う。
ダンボール箱に「森のきのこ農園」と書いてある。
そうだ!思いだした!

いそいそと箱を開ける。

段ボールの中にも箱が入っていた。その箱を開けると、やった!

もりのしいたけ農園だ!

もりのしいたけ農園というのは、お部屋の中で椎茸の栽培ができる栽培キットだ。透明の栽培ケースもついている。その中で椎茸を育てるのだ。

育て方は直射日光に当てないようにして、毎日1〜2回、霧吹きで水を与えるだけ。
1週間〜10日くらいで収穫できるそうだ。

楽しみだ。

修一郎に ”しいたけ農園” を見せる。「わっ、なんか ぶつぶつしてる。」と言っている。

ウーちゃんとルーちゃんにエサをあげて水を換える。
そして、2匹を眺めながらりんごを食べる。至福の時間。

朝のうちに夕食の支度をしておく。

庭に出てクローバーとお花に水をあげる。今日もキラキラと、きれいな小さな虹がかかる。
りんごの木の様子を見る。まだ地面が少し湿っていたので今日は水をあげないことにする。

モッコウバラとピンクのバラの剪定をする。
バラの枝が もみくちゃになっている。ちょっと すっきりする。去年はたっぷりの花をつけてくれたバラたち。今年は剪定しすぎたので、来年の春、たくさん花をつけてくれるかちょっと気になる。

ジャングルのような裏庭の手入れを少し。カカオが現れる。ジャングルに現れた黒豹みたい。
本格的な裏庭の手入れは、今手がけているお仕事が完成してからにしよう。

お散歩に行こうと玄関にまわると、カカオもついてきた。
陽が強いので日傘をさすと、声がした。

「みるちゃ〜ん。」

キョロキョロするけれど、誰もいない。
ザザザッと木々の間から きゅうりさんが現れた。手に何かの枝を持っている。

近づくと、ローリエだった。

「みるちゃん、ローリエあげるよ。料理に使いー。香りもいいよ。」

クンクンする。
とってもいい香り。

ローリエを花瓶にさして玄関に飾る。
そして、お散歩に行く。

午前中の霊園は人がちらほらいる。知らない人だけど、あいさつをしながら坂道を上ってゆく。てっぺんにつくと汗をかいている。今日は ぽかぽか陽気だ。

景色を楽しんでから、坂道を下りてゆく。
途中で霊園の管理人さんがスクーターで坂道を上ってきていた。Aさんではない。

「こんにちは。」とあいさつをする。

「こんにちは。」と言って坂道を上っていった管理人さんが引き返してきた。私の横で止まった。そして、

「質問していいですか?」と言った。

「はい、どうぞ。」と私。

「%$#&☆に通っていますか?」と聞かれた。

「え?」と聞き返す。そのあとも聞き取れず3回くらい「え?」と聞き返す。

「自動車学校に通っている人ですか?」と言っている。

「いいえ。ちがいます。」と、答えた。すると、管理人さんがもう一度言った。

「自動車学校に行っていますか?」

「いいえ。」と、私。しばらく沈黙したあと管理人さんが、

「自動車学校に通っています?」と言った。

「通っていません。」と答えた。

なんか、自動車学校に通っていると言ってあげたくなってきた。でも通っていないから言えない。

「そうですか…自動車学校に通っている人だったら聞きたいことがあったんだけど。人ちがいです。すみません。」

と言って、また坂道を上っていった。おんがっぴーのナンバープレートがついたスクーターに乗って。

家に帰ると修一郎は寝ていた。

焼き芋をオーブンから出す。お芋のタルトにする前にメールをチェックする。
お仕事の書類が届いていた。早く戻したほうがいい書類だったので、お芋のタルトは今度焼くことにする。

今日のおやつは焼き芋だ。

作画が完成するまで、修一郎のおやつは焼き芋と冷凍している梅ヶ枝餅にしようかな。と思う。

両親から電話。

「さつまいもはまだある?」と聞いてくれた。

「まだ1箱あるよ。」と、私。

「なくなる頃また送るわな。」と言ってくれた。ありがたいなぁと思った。

お仕事をする。
目と首が疲れてきたら、オタマトーンを奏でて気分転換。楽しい。
何曲か奏でたら、お仕事に戻る。どっちも楽しい。

夕方、ご飯を炊く。幸せな時間。

修一郎が起きてきた。ご飯が炊ける匂いで目が覚めたのかな?と思う。

庭に出る。
ごはんさんが帰っていた。私は得意げに ”もりのしいたけ農園” を抱えていって見せた。
ごはんさんは にこにこしていた。そして、メダカたちのお世話をしたあと、

「買い物ないですか?」と、聞いてくれた。

「りんごがもうなくなったので、りんごを買いたい。」と私。

ごはんさんは特に買い物がなかったけれど連れて行ってくれた。本当にありがたいなぁ。

大きなシナノドルチェと秋映を2個ずつと、ラ・フランスの6個入りを買った。
アレルギー症状が出はじめてから、ラ・フランスは食べていない。ラ・フランスにトライ。

家に帰り着く。6時前だけれど小さな星が瞬きはじめている。可愛いな。

夕食に、今日もおいしい山つきのご飯を食べる。

夜、庭に出る。
両手で双眼鏡の真似をして目にあてて夜空を見上げる。

空高くに木星の輝き。月は見えなかった。頭上ちょっと横にカシオペア座。白い息を吐きながらオリオン座を見れるようになるのが楽しみだ。

これからもう少しお仕事をしよう。
疲れたらオタマトーンを奏でよう。昨日は「星に願いを」をちょっと奏でてみた。
ごはんさんが、ずっと持っていていいと言ってくれた。

カカオはミルクを飲んで遊びに出かけた。

今日もいい一日だった。

ご飯を炊いて蒸らし蓋を開けたところ♪ ぴかぴか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?