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がんばる おんがっぴー

12月20日(水)
2度目のアラームで起きることができた。やればできる。はっはっはっ。

カカオにご飯をあげる。
ウーちゃんとルーちゃんにエサをあげる。あげすぎないように気をつける。水を換える。

今日は役場の方たちがみえる予定。
遠賀町のキャラクター、おんがっぴーの新しいグッズを、おんがっぴー号に乗って持って来てくれることになっている。楽しみだ。

「こんにちは〜。」と、声がした。

広報企画課のKさんが仕事場の引き戸からこっちを見ている。

「こんにちは〜。どうぞ、どうぞ。」と、中に招く。

今日は、Kさん、Nさん、Fさんがみえた。
仕事部屋のテーブルを囲む。早速新しいグッズを見せてくれた。新しいグッズが完成すると、ふたつプレゼントしてくれる。

今回は、おんがっぴーのピンバッジだった。可愛い。小ぶりでちょっと大人っぽい。素地の色がピンクゴールド。全身ではなく、顔のみの、ロゴに使われているものだった。

ふと見ると、Fさんのジャケットの上襟におんがっぴーがきらめいていた。NさんとKさんのネームホルダーにもきらめいている。おぉ。

できたばかりだけど、もうたくさん買ってくれているという。町長も役場の方たちもつけているらしい。素敵だ。

そして、次のグッズの案も話してくれた。子供たちに関連しているもので、プレゼント用と販売用を作りたいということ。グッズのアイデアをイベント的に募集するということ。来年が遠賀町制60周年なので、60周年を記念したグッズも作りたいということ。などなど。盛りだくさんだ。

そして、おんがっぴーの着ぐるみが修理に出されているということも話してくれた。おんがっぴー入院。だ。1ヶ月後くらいに、きれいになって帰ってくる予定らしい。働き者の2代目着ぐるみ おんがっぴー。

Nさんは、おんがっぴーの中に入っている方だ。
昨年、おんがっぴーといっしょにCMに出演したとき、撮影の合間に おんがっぴーを呼ぶとき、うっかり「Nさん!」と呼んだ。ちびっ子たちがいなくてよかった。

以前、イベントで ちびっ子たちに「おんがっぴーの中に何が入っているんですか?」と聞かれた役場の方がとっさに「妖精!」と言ったそうだ。機転が効く。それ以来、おんがっぴーの中には妖精が入っていることになっているらしい。

まさか、汗だくのNさんが入っているなんて、ちびっ子たちは思っていない。おんがっぴーは顔が大きいので、強風に吹かれると風の抵抗で ひとりで歩けない。なんてことも知らない。

和気あいあいと話は進み、みんなでウーちゃんとルーちゃんを見る。Kさんはウーちゃんが わが家に来たばかりのころ見ているので、すごく大きくなっていることにびっくりしていた。ルーちゃんが増えて2匹になったことにも。

Nさんも
「僕が知っているウーパールーパーじゃないです。想像よりかなり大きかった。」と、びっくりしている。

Fさんは、
「僕、前にウーパー数年間 飼ってたことあるんですけど、こんなに大きくならなかった。」と、びっくりしていた。

Fさんがウーパーを飼っていたことにびっくりした。まただ。

外に出て、今度は みんなで おんがっぴー号を見る。そして、クローバー畑を眺める。Kさんが、

「イルミネーションしてますね!可愛い〜。」と、笑顔。

「あれ、りんごの木なんですよ。」と、私。

「え!りんご!私、ツリーかと思いました。」と、Kさん。

みんなで りんごの木イルミネーションを見る。クローバー畑でNさんが四つ葉を探している。

Kさんは、昨年、クローバー畑で四つ葉を見つけた最初の人なのだ。しばらく和む。そして、

「良いお年を!」と言って、おんがっぴーのステッカーを貼った おんがっぴー号に乗りこみ帰って行った。

修一郎が起きてきた。
食事の用意をする。

ごはんさんのところに預かってもらっていた食材を引き取りに行く。これでぜんぶだ。1週間、本当に助かった。新しい冷蔵庫に入れる。

所用で出かける。
帰る途中、友人のKUさんとワンちゃんに出会う。道に車を停めて話す。ワンちゃんは おとなしく待っている。くるっとしていて、いつも本当に可愛い。KUさんが

「ポストカード買いに、あとで行くね!」と、笑顔で手を振った。

家に帰る。修一郎は寝ていた。
遠賀信用金庫の最寄り支店の支店長がみえた。新年会の招待状を持って来てくれた。少し話す。

「イルミネーションがきれいですね〜。」と言ってくれた。デジャヴ。のようだ。

「りんご、真っ赤になりましたね!可愛い〜。」と言って満面の笑み。

「ねぇ〜、可愛いですよね〜。」と、私も笑顔。しばらく和んで、

「良いお年を。」と言って車を出した。

ほどなくして、ピンポーン とチャイムが鳴った。
あっ、きっとKUさんだ!

お花みたいな素敵な笑顔のKUさんが立っていた。
いっしょにウーちゃんとルーちゃんを見る。ふたりで近づくと、ルーちゃんが近づいてくる。KUさんが指を近づけると、ルーちゃんが寄っていく。KUさんは生き物が大好き。

新しくやってきた冷蔵庫を披露する。
そして、おしゃべりする。

私の〆切がひとつ終わったことをとても喜んでくれるKUさん。がんばりやさんで愛情深いKUさんはいろいろな話の途中で何度も うるうる する。瞳の中でキラキラ星が煌めいているみたい。と、思う。

カカオも隣の椅子でくつろいで眠っている。
しばらくおしゃべりをして、外まで見送る。
ふたりで、りんごイルミネーションを ほめちぎる。

「良いお年を!」と言って、KUさんが車を出した。

夕食の支度をしていると、修一郎が起きてきた。
今日あったことを話す。「よかったね。」と言ってくれた。

夜、庭に出る。
ゴォゴォ風が鳴いている。空を見上げると半月が美しく輝いていた。流れの早い雲が覆っても、半月はゆるがず強い光を放っている。半月のまわりの雲だけが白く光り、ごはんさんが言っていた「忍者が出そう。」という言葉を思いだした。雲の隙間から星たちが顔を出して、こちらを のぞきこんでいるみたい。可愛い。

みんなが つつがなく生きてゆけますように。と強く願った。

カカオは出たり入ったりしながら、いまはいつもの椅子の上で すやすや眠っている。

修一郎が最後のどら焼きを ほおばっている。おやつはもうなかった。さつまいもを みっつオーブンに入れる。1時間後には、ほかほかの焼き芋に変身しているだろう。

今日もいい一日だった。


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