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かけ声

11月20日(月)
朝起きてカカオにご飯をあげる。
ウーちゃんとルーちゃんにエサをあげて水を換える。
修一郎に洋梨をむく。洋梨を食べて、寝た。

オーブンにさつまいもを みっつ入れる。おいしい焼き芋になるのだ。えいっ。

仕事をする。2点め。もくもく。

お昼過ぎに修一郎が起きてきた。

郵便を出しに行く。ポストまで てくてく歩く。今日は陽ざしがやわらかく、ぽかぽかしていてきもちがいい。このまま長いお散歩に出たいところだ。

石屋のTさんが一輪車にあれこれ乗せて運んでいた。ちょっとおしゃべり。

「〆切、今月でしたよね?がんばってます?」と、Tさん。

「そうなんです〜〜。がんばってます!」と、私。

「大変だと思うけど、がんばって!」と、Tさんが笑顔。

「うん!がんばるぅ〜〜!」と、両手をあげる私。

家に戻り仕事をする。もくもく。もくもく。

ちょっと休憩する。
りんごの木の様子を見る。ますます紅くなってきている。かわいいな。
クローバーをめくって地面を触る。乾いているので水をあげることにする。

クローバー畑にも水を撒く。ものすごく楽しい。楽しすぎる。シャワーを上の方に向ける。すると、雨のようにキラキラのシャワーが降ってくる。きれい。すごくきれい。音もきれい。小さな虹が何回も現れる。うっとりする。

小さな小さな虫たちが一斉に飛び立つ。陽の光を受けて妖精みたいに輝いている。うっとり。

すべてに うっとりする。水をあげるのは本当に楽しい。水って生き物のように感じる。

もみくちゃになっているホースを引っ張って片付ける。片付けても、もみくちゃのままだ。

家に入り、仕事をする。もくもく。

夕食の支度をする。
今日のカリフラワー料理はオムレツにした。小さなフライパンで、蓋をして じっくり蒸し焼きにするオムレツ。

オムレツとかパンケーキとかをひっくり返すとき、必ず「えいっ!」と言う。その方がじょうずにひっくり返せる気がする。

先月、ぷりんさんが まるくて大きなプリンを作ってきてくれたとき、切り分けてひとつずつお皿に移すことになった。ぷるぷるするプリンの下にターナーを そっと差し込んで、ぷりんさんが持つ小皿に「えいっ!」と言ながら乗せていった。

そのたび、ぷりんさんも "One, Two,Three! " と真剣な顔で言ってくれた。

"One, Two,Three! "

「えいっ!」という感じ。

小皿に移すのに成功すると、ぷりんさんは真顔で「ふぅ〜っ。」と、安堵のため息をついていた。国はちがってもやっぱり かけ声をかけるんだ。と、思った。

そして、かけ声のおかげで(きっと)、ぜんぶきれいに小皿に移せた。ふたりで笑顔になって ぱちぱちぱちと拍手した。

今日、修一郎は、2、3時間おきに寝たり起きたりを繰り返している。いま寝ているので、ひとりでウーちゃんとルーちゃんを眺めながら夕食をゆっくり食べる。

仕事をする。没頭する。
「私って情熱的だなぁ。」と思う。もくもく。

夜、庭に出た瞬間、はっとした。
半月がびっくりするほど美しかった。濃い夜の色に、くっきりとカナリア色に輝いていた。すごい存在感。絵本のように月の顔が見えてくる。キャロルが言ったように月も私たちを見ているように感じる。

ひんやりとした空気がきもちいい。オリオン座もどっしりと夜空を飾っている。

遊びに出かけていたカカオが戻ってきて、ファンヒーターの前で ぶぉ〜っと温風に吹かれている。

さぁ、もうひとがんばりしよう。

今日もいい一日だった。


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