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ビーバームーン

11月27日(月)
朝、ぱちりと目が覚める。
カカオにご飯をあげる。
ウーちゃんとルーちゃんにエサをあげて水を換える。

仕事をする。
今月末が〆切。でも、今週末までかかりそう。

夢中で作画してゆく。
作画しながら、絵が幸せにあふれている。と感じて、幸せが押し寄せてきて泣きそうになる。自分の絵でこんなに幸せなきもちになって、みるみるは なんて幸せ者なんだ。と、思う。

注文分の絵本を梱包する。

修一郎が起きてくる。食事の用意をする。

仕事をする。もくもく。もくもく。

りんごの木の様子を見る。

早めに簡単な夕食の支度をする。

ひたすら仕事をする。

夕方、庭に出る。

ごはんさんがヒドジョウや金魚の水を換えていた。
淡いピンク色のヒドジョウ、ひまわりちゃんと ドーナツくん(男女の区別がわからないけれど)は、すごく仲良しだ。上下に重なってじっとしていたり、土管の中に並んで入っていたり、ぴったりとくっついていっしょにいる。その光景がとても可愛らしい。いつ会っても和む。

金魚たちも水を換えてもらって、きもちよさそうに泳いでいる。指を入れると、ぱくっとしてくるのが可愛い。

「境さんが欲しがっているファイル、今日、別の店に見に行きましょう。」と、ごはんさんが水を換えながら言ってくれた。

お言葉に甘えて連れて行ってもらうことにした。
昨日まちがえて買ったので、今日は正しい見本を持って。

にりんさんがお庭に出ていた。
ごはんさんの金魚のかわいさを自慢する。お酒を片手にクスクス笑う にりんさん。

「お買い物に行ってきます!」と、言うと、

「お土産ね〜。」と、冗談を言って見送ってくれた。

道中、車の中からビーバームーンが見えた。すごくすごく大きくて、卵の黄身みたいな色だった。幻想的。

2軒3店舗、ごはんさんもいっしょに探してくれた。店員さんにも聞いたが、修一郎の欲しいファイルはなかった。
お仕事から帰ってきて、今度は修一郎のファイルまでいっしょに探してくれた ごはんさん。ありがたいなぁと思う。

修一郎には諦めてもらうことにしよう。またはネットで探そう。

少しお買い物をして家に帰る。

ファイルがなかったことを修一郎に話す。「このファイル、あんまり使われなくなったのかな。」と言った。修一郎はファイル類が大好きなのだ。

仕事をする。
お水をごくごく飲む。

仕事をする。
お水をごくごく飲む。

仕事をしている間、カカオは私のそばにある籐の椅子にずっと寝そべっている。応援してくれているつもりなのかな。

今回、リズムをつけて描きたくなると、きのこ帝国さんの "クロノスタシス" をリピートして流しながら描いた。あ、また ”きのこ”。

そういえば、昨日ごはんさんがくれたイルミネーション用のライト、透明の円柱形のパッケージに入れたまま光らせると、クラゲにそっくりだったな。と、思いだす。きのこからクラゲを思いだした。

お話や文章を書くときは音楽を流さない。絵を描くときは、ときどき音楽を流す。なんとなく筆がリズミカルに動くような気がする。筆が踊っている感じ。

「そよそよのもり」の作画をしたときは、ヤエル・ナイムさんの ”New Soul" と "Go to the River" をリピートしたなぁと思いだす。

前は、キャンバスに絵を描くとき、エンヤさんの曲を流していることが多かったな。

あとは忘れてしまった。そのとき、聴きたいものを流していた。

夜、庭に出る。
夕方雨が降ったので、夜空は一面雲に覆われていた。でも、森の上の空が淡く光っている。きっとあの樹々の向こうに月がいるんだろう。ビーバームーン。

カカオも外に出てきた。しばらくいっしょにいて、そして、夜の中に溶けこんでいった。

さぁ、もう少しだけ仕事をしよう。

今日もいい一日だった。

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