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空からの贈り物

8月26日(土)のこと。
朝起きてすぐ顔も洗わずウーちゃんとルーちゃんにエサをあげて水を換える。
ウーちゃんとルーちゃんは性格が全くちがう。それに気づいたときちょっとだけ驚いた。ウーちゃんはおっとりしていて、エサは赤むしが好き。ルーちゃんは びっくり屋さんでエサより水草が好き。いつも もぐもぐ食べている。また新しい水草を買ってあげようと思う。

そのあと散歩。散歩が終わったら少し庭仕事。

今日は、まりこりんが来てくれることになっている。
ココアカステラを焼く。焼き上がったら型から外し冷めるまで大きなビニール袋に入れておく。完全に冷めてから型紙をはがす。プレーンカステラを焼くときは米飴を使うけれど、ココアとかコーヒーカステラを焼くときはハチミツを使う。

午後2時頃、まりこりんがやってきた。ぶどうと、畑で採れたナスとオクラを持ってきてくれた。
絵本deえがおだよりと募集チラシとポストカードの封入を手伝ってくれる。ありがたい。

おしゃべりしながら、でも手は せっせと動かす。1時間くらいで全部入れ終わった。お茶を飲んで濃厚なおいしいヨーグルトを食べる。そして、おしゃべり。

カステラが冷めたところで、切り分ける。
「おいしい、おいしい。」と言ってくれてうれしかった。味見ができないのでいつも「どうかな」と思いながら出す。
まりこりんが帰るとき、少しお裾分けする。

まりこりんが帰ったあと、修一郎が起きてくる。夕食を用意する。

夕方陽が沈むころ、家に帰った まりこりんとLINE。「母がココアカステラめっちゃおいしいって感激してました。」と言ってくれた。すごくうれしかった。また焼こうと思った。

日が暮れた。今夜は遠賀町の夏祭り。1000人踊りがある。そして、花火がたくさん上がる。最後に行ったのは2014年。遠賀町のキャラクターおんがっぴーの着ぐるみがリニューアルされたときに呼んでもらって行ったのだ。お祭りの終わりに大きな花火がものすごくたくさん上がって すごくきれいだった。

それからは、花火の音が聞こえはじめると家から近くの道に歩いて行って見ようとしていた。見ようとしていたというのは、そこからはほとんど見えなかったけれど音はちゃんと聞こえてきたので音で花火を想像していた。

ドンッドンッ
花火の音がしはじめた。ウズウズしてくる。ワクワクしてくる。花火も大好き。夜空に花が咲くみたい。

「花火見てくる。」と修一郎に言ってから外に出る。音は聞こえるけれど花火は見えない。ちょうど ごはんさんも庭に出てきた。「私、いつも霊園の交差点から見るんだけど、あんまり見えない。」と言うと、「霊園とは逆の方に行くと見えると思いますよ。」ということ。そうか、お祭りが行われている場所の方向を全く勘違いしていたぞ。10年くらい。

いっしょに花火が見えるところまで てくてく歩いていく。すぐだった。いつもの散歩道。道に車を停めて見ている人もいた。

ヒュルル〜ドンッ
ものすごく大きくきれいに見えた。夜空を遮るものは何もなくて、花火がきらきら輝いていて感動した。火が昇って お花になって ぱらぱらと散ってゆく。なんて美しいんだろう。たくさんたくさん上がった。

今年は10年ぶりくらいに地域の盆踊りに参加できて、花火も見ることができた。ごはんさんやYさんのおかげだ。

最後は立て続けに花火が上がった。まばゆい光で空が明るくなった。

幸せなきもちで家に帰る。
帰る道々、ごはんさんが「オリオン座って冬の星座のイメージだけど、今でも3時半〜4時半ごろの間に見れますよ。」と言った。それってすごい。でもその時間は、ずっと起きていることも早起きすることもできない時間だなと思った。その時間に起きている人への空からの贈り物のようだと思った。

寝る前、庭に出ると昨日より ふっくらとした半月が輝いていた。月もきれい。きれいなものがいっぱいある。
「カカオの黒い毛並みもきれいだよ。」と言って、そばにいるカカオの背中を撫でた。

今日もいい一日だった。

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