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キーウィかと思った

11月28日(火)
朝起きてカカオにごはんをあげる。もぐもぐ。

ウーちゃんとルーちゃんにエサをあげて水を換える。
ルーちゃんがピンとまっすぐしていたので体調を測ってみる。19cm。ウーちゃんは先日測ったとき24cmだった。2匹とも大きくなったなぁ。しみじみ。

昨晩、ネパールのクリシュナさんからメッセージが来ていた。
ルンビニにある小学校の授業で、メチャくん絵本が使われたということ。写真も添付されていた。うれしいな。

仕事をする。
小鳥の歌声が可愛い。ずっと聴いていたくなる。
窓から射しこむ光に はっとする。きれい。レースのカーテン越しに光がゆらゆら踊っている。胸が踊る。

修一郎が起きてきたので食事を用意する。

りんごの木の様子を見る。幹を優しく すりすりする。

家に入り仕事をする。
描きながら、「可愛い〜!」と30回くらい言う。自分で。幸せ者。
カカオが膝に乗ってくる。カカオを膝に乗せたまま仕事をする。

産休でお休みしている美容師のYさんからLINEがきた。
生まれたて ほやほやの赤ちゃんの写真。か、可愛い〜〜。髪の毛が ふさふさしている まるいほっぺの女の子。「ようこそ、地球へ♪」

夕方、ごはんさんが「何か必要な物はありませんか?」と声をかけてくれた。
連れて行ってもらうことにする。

道中、昨日ビーバームーンだった月が美しかった。大きくてまるくて濃い黄色。車の中から写真を撮った。

お買い物を済ませ、帰路に着く。

「12月になったら、りんごの木にライトをつけるの楽しみだね。」と、車の中で話す。

「もうつけてもいいんじゃないですか?」と、ごはんさん。

「〆切終わってからにしよう。」と、私。

そう言いながら、実は昨日、外壁にある電気の差し込み口は確認した。

10月のバーベキューのときに、ごはんさんがライトを貸してくれるということで、私は一生懸命トイレの差し込み口からコードを引っ張っていた。
すると、「外壁に差し込み口がありますよ。」というのだ。ものすごくびっくりした。20年住んでいて、外壁にコンセントの差し込み口があるなんて全く知らなかった。

そこで昨日、「どこだったかな。」と思い、確認だけしたのだ。そのとき、みっつある差し込み口のひとつに何か知らないコンセントが差し込んであった。外壁についている何か白い四角いものから出ていたので、抜いた。

夕方になり、お湯を出そうとすると蛇口を捻っても何も出てこなかった。冷たい水は出る。びっくりした。これから冷たい水で顔を洗わなくてはいけない…。と覚悟を決めた。しばらくあれこれしてみて、ピンときた。「さっき外したコンセント…。」

外に出て、また差し込んでみた。すると、お湯が出たのだ。びっくりしてうれしくなって、ぱちぱちぱちと拍手をして喜んだ。お湯に手をあてた。温かい。お湯って素敵だ。

20年住んでいて、昨日初めて、あの白い四角いものが、お湯が出るための何かだということを知った。

イルミネーションや白色矮星の話をしながら、私たちの家の近く、いつもの散歩道のところまで来たとき、道に何かがいた。ヘッドライトに照らされて、目に飛び込んできたのは鳥だった。その姿を見てびっくりした。

キーウィがいる。

全く動かず、キョトンしてこっちを見ている鳥。運転が上手な ごはんさんが すぐに ぐうっとハンドルを切った。

「今のなんだったんだろう。」と、ふたりで顔を見あわせた。

「キーウィにそっくりだったよ。キーウィじゃない?」と、私。

「え。キーウィ…。」と、ごはんさん。

「見たことない鳥だった。」と、私。

「そうですね。ほんと、なんだったんだろう。」と、ごはんさん。

「全然動かなかったよね。」

「うん。」

家について車を降りた。
そして、あの鳥がまだいるかもしれないから、見に行ってみようということになった。

ごはんさんは懐中電灯を取りに、私は修一郎に話しに、いったん家に帰った。

「ねぇねぇ、さっき霊園の交差点のところにキーウィがいたから、ごはんさんと ちょっと見てくるね。」と、修一郎に言うと、

「え。キーウィ…。」と、びっくりしていた。

懐中電灯を照らして、てくてく歩く。キーウィがいた辺りに行ってみる。キーウィは もういなかった。まわりを見てみる。いなかった。

「いなかったね。」

「うん、でも夜の散歩も きもちいいね。」と言いながら、また てくてく歩いて帰る。

ごはんさんは人が言うことを否定しない。ちがうかもしれないときは、かなり やんわりと話す。

「キーウィではないかも。クチバシが、ちがった。」と言っていた。

「そっかぁ、明日、昼間にまた見に行ってみるよ。」と、私。

私は以前、毛が抜けている たぬきを見て、「ハイエナがいた。」と言って、まわりの人をびっくりさせた。なので、今回もキーウィではない可能性がかなり高い。

家に帰りつき、修一郎に

「もういなかったよ。」と言う。

「それは残念だったね。」と、修一郎が言った。

夕食後、”キーウィに似ている鳥” で調べてみた。そして見つけた。シギかもしれない。

明日、昼間に行ってみるのが楽しみだ。〆切前だけど。すぐ戻ってくるから大丈夫。

仕事をする。もくもく。

夜、庭に出る。
月がきれいだった。空高く浮かぶ月の光が強くて、星たちは小さな光で瞬いていた。月のまわりの雲は月の光で白く揺らめいている。きれいだな。
夜のぜんぶに「おやすみ」を言う。

カカオはいつもの椅子でまるくなっている。

さぁ、眠くなるまで仕事をしよう。もう、ちょっと眠いけど。

今日もいい一日だった。

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