ついに完成した!
12月7日(木)
朝起きて、玄関の引き戸をガラガラッと開けて、朝のぜんぶに「おはよう!」とあいさつする。りんごの木の様子を見る。
カカオにご飯をあげる。
ウーちゃんとルーちゃんにエサをあげようと水槽の蓋を外す。ルーちゃんが、
「あっ、みるみるだ!ご飯ご飯〜おなかすいたよ〜。」と、水面ギリギリまで泳いでくる。か、可愛い。きゅん。私も水面ギリギリまで顔を寄せる。
「ルーちゃん、いまご飯あげるからね。」と話しかける。このまま水槽の中に頭を突っ込みたい。
ウーちゃんは、苔アーチをひっくり返して自由な使い方でくつろいでいる。か、可愛い。きゅん。
エサをあげて水を換える。
朝のうちに夕食の用意をしておく。グラタンを作る。
修一郎は乳製品アレルギーがあるので、ホワイトソースは豆乳と発酵豆乳マーガリンと強力粉、ブイヨンと塩と粗挽きブラックペッパーで作る。今日の具は、じゃがいもをベイクドポテトにしたもの、玉ねぎ、マッシュルーム、カリフラワー、フジッリ。チーズの代わりにマヨネーズを少し。あとは、夜、食べる前に焼くだけ。
いつもお世話になっている ごはんさんにもお裾分けをしよう。具は同じでホワイトソースを通常の、牛乳、バター、強力粉、ブイヨンと塩と粗挽きブラックペッパーで作る。そして、最後にチーズを ぱらぱら乗せる。
熱々のグラタンを鍋つかみで持って、玄関を開ける。
明日、りんごの木に、ごはんさんにもらったライトを飾りつけようと考えている。延長コードを借りたいと思っていた。
ご飯さんは ちょうど庭に出て車を触っていた。
グラタンを渡す。喜んでくれた。
そして、延長コードを出してもらう。バーベキューパーティーのときに借りたコードだ。
わくわくしていると、ごはんさんが「これ。」と言って、大きな袋を渡してくれた。ずっしりしている。中を見ると、大きくて立派なさつまいもがどっさり入っていた。びっくりした。実は、さつまいもがもう無くなっていたのだ。すごくうれしかった。宮崎県のさつまいもらしい。
家に帰り、早速、大きなさつまいもを ふたつオーブンに入れる。どんな焼き芋になるかな。ウキウキ。
仕事をする。今日中に完成しそう。よかった。
部屋中に甘い焼き芋の香り。
両親と電話で話す。母が、
「今日、さつまいも、2箱送ったよ。」と。
またまた、さつまいもの楽園になる。
おいもは日持ちするし、毎日食べるからいくらあってもうれしい。心から、みんなに ありがとう。と手をあわせる。
アレルギーの症状は強くなったり落ち着いたりを繰り返している。症状が続いたときは、塩のおむすびか焼き芋だけ食べる。
焼き芋ができあがった。わくわく。ほかほかのおいもを口に運ぶ。
もぐもぐ。
すごくおいしかった。ほくほくと しっとりのちょうど中間くらいで優しい甘さ。外側が ほろほろっとする感じ。ごちそうさまでした。
仕事に戻る。
修一郎が起きてきた。
焼き芋を食べたそうなので、ひとつお皿に入れて渡す。
修一郎は最近、Netflixで韓国ドラマを一生懸命観ている。どのジャンルもとても面白いらしい。
仕事をする。
修一郎が焼き芋を食べて寝た。
ネパールのクリシュナさんからメッセージが来た。メチャくん絵本を喜んでいる子どもたちと先生たちの写真を送ってくれた。
「先生方も絵本に夢中。」と書かれていて、うれしくなる。
仕事をする。
微調整を繰り返す。何時間でも繰り返す。ギリギリまで繰り返す。イーゼルに貼って眺める。
ついに完成した。
この瞬間、いつも感無量になる。静かな興奮。そのあと、踊ったり歌ったりする。
すごい充足感と達成感と解放感。
みんなのおかげだ。応援して支えてくれる みんなのおかげで完成した。ありがとう。
データをアップロードする。
修一郎が起きて来たので、グラタンをオーブンに入れて25分焼く。
夜、庭に出る。
絵を仕上げたあと、夜空を眺めるのは格別だ。
ものすごく美しかった。星がすごくたくさん輝いていた。空気が澄みきっているんだろう。オリオン座も、大星団も、昴も、いつもは見えない小さな星たちも、たくさんたくさん輝いていた。
星たちが、「よかったね。」と言ってくれているようだった。
「ありがとう〜。」と言って夜空に手を振る。
ずっとずっと眺めていたい星空だった。
眺めていると星がどんどん増えてくる、そんなとびきり素敵な星空だった。
カカオは出たり入ったりして、いまは私の後ろにあるいつもの椅子で まるくなって眠っている。メチャくんのぬいぐるみをそばに置いて。
明日は思いっきり だらだらするぞ!
今日もいい一日だった。