お粥やの物語 第3章2-2「読心術とは思えません。それなら超能力、テレパシーの類でしょうか」
どうやら、食べられる心配はないらしい。
僕は胸を撫で下ろし、頭の中でデンと鎮座している質問を口にした。
「つかぬことを伺いますが、みなさんは何者ですか?」
「見ればわかるだろう」禿げ頭の老人が、出来の悪い生徒を叱る教頭先生のように言い返した。
見てもわからないから訊いているのだ。
細い手足の割に白髪が多い老人に、禿げた頭をテカらせた肉付きのよい老人、自称女子大生のレオタード姿(時代遅れとしか思えない)の女性、それに妙に着物が似合うおかっぱ頭の女の子。
年齢的に三代続いた家族