スリーバイスリー

2020/2/15 @ルミネtheよしもと
19:30-21:30
コマンダンテ/相席スタート/ニューヨーク

 毎回神回すぎるので書かせてください。いつもなかなか完売まで至らなかったスリーバイスリーも今回ついに完売御礼、立ち見まで!!!伝わるかわからないけど想いを込めて…

概要

 若手芸人3組それぞれが考えたコーナーをやってみようという企画ライブ「スリーバイスリー」。初めは色んな芸人3組でやっていく予定であったが、初回の出演者であったコマンダンテ・相席スタート・ニューヨークの3組がその打ち上げでまたやらせてくれと直談判したのち、継続的にこの3組で行うことになった。
 基本的に相席スタート→コマンダンテ→ニューヨークの順に企画コーナーが進んでいく。

 3年目7回目となったスリーバイスリーですが、私も初回から行っていたわけではありません。今回含めて4回目ぐらいだと思います。初めの頃はまだニューヨークの二人もよく知りませんでした。正直言ってそんなに興味もなかったです。しかしながら、回を追うごとにニューヨークの企画に心を動かされていきました。そして前回、神回と呼ばれたあのサプライズによって、ニューヨークへの好感度が跳ね上がり、さらには近頃のYouTubeやM-1を通してすっかりニューヨーカーになってしまったがゆえに、今回のスリーバイスリーはいつにも増して楽しみでした。

 少しだけ前回のスリーバイスリーを振り返りますと、誰もが唸る神回でした。あの場にいた全員が感動しました。それは最後のニューヨークが徹子の部屋のようにトークをしていく企画「ニューヨークの部屋」にて、3組それぞれのコンビ結成について掘り下げているときに起こりました。書き始めたもののここを詳しく書くときりがないので、ざっくり言うと、結婚したばかりだった安田さんへ、出演者全員からのお祝いフラッシュモブです。これがとにかくサプライズで、お客さんと安田さんはとにかくびっくりしました。これはもう実際に観た人としか感動を共有できないかもしれませんが、大阪チャンネルで配信されているそうなので流れだけでも観てほしいです。たぶん、これで口コミが広まったのは間違いないと思います。

相席スタート企画

【良いところを伸ばして完売させましょう】

 毎回なかなか完売しないので、メンバーの良いところを伸ばすことで次回こそ完売を目指そうという企画。すでに完売してしまいましたが、これを継続するために…ということで過去6回のメンバーのハイライトを振り返りました。相席スタートの企画はお客さんに寄り添う型が多い気がします。事前アンケートを取ったり、イケメン石井さんにフォーカスしたり。これはケイさんの女性目線がお客さんの層と合っているからなのかもしれませんが、ライブの入りとしてはとても心地よいです。ただし、毎回尺が長い(笑)え、もう1時間ぐらいやってるよ!?ってことが多いです、相席スタートの企画に関しては。スリーバイスリーのこういう緩いところも好きですけどね。

コマンダンテ企画

【OKワードNGワードバトル】

 コマンダンテはトークダンテやゲームダンテでもお馴染みのように、ゲーム型のコーナーが多いです。今回のゲームはみんなでとあるミッションにチャレンジするのですが、OK・NGワードとOK・NGジェスチャーがあってそれをやるごとにポイントが入ったり引かれたりして、最終的にポイントが高かった人が勝ち。最下位には罰ゲームがある、というもの。ミッションはミッションでクリアしないといけなくて、クリアできれば高級チョコをプレゼント。

・わさびチョコ
・ウォーキング・デッド

以前、トークダンテのゲームコーナーのところでも話したのですが、コマンダンテ(石井さんと作家さん)が考えたゲームは、とりあえずやってみてだんだん掴んでいくスタイルです。今回も2つ目のミッションからみんながワードやジェスチャーを誇張しながら進めたことで格段に面白くなりました。

ニューヨーク企画

【バンドやろうぜ!】

 その名の通り、みんなでバンドやろうぜ!のコーナーです。何をやるか会議をしていたときに思い立ったそうです、バンドやろうぜ!と(笑)よしもとの各劇場には小道具として必ずといっていいほどギターが置いてあるそうなのですが、コマンダンテは空き時間が多すぎて、その空き時間だけで安田さんがギターを弾けるようなったというエピソードを筆頭に、一人一人ちょっとだけ楽器できるのでは?となったそうです。30分自主練して、30分後に初めて合わせるという強行ライブ(笑)

担当は

屋敷→ドラム🥁
 中学生のときバンドでやっていたそうな。当時、手足違う動きができなかったので、足のベースは踏んでいなかった。屋敷さん曰く、ドラムは上半身しか見えないから、上がカッコ良ければいい。

嶋佐→ベース🎸
 高校生の時バンドを組んでいたが、その時はボーカル。しかし、ギターとベースは経験あり。初めて買ったのはベース。

安田→エレキ🎸
 アコギは少し弾ける。ただし、エレキは初。ピックも初。

石井→アコースティックギター🎸
 20歳のとき、当時付き合っていた彼女になぜかギターをもらい、せっかくだからと始めたそうな。コードは読める。

ケイ→キーボード🎹
 高校時代にバンドを組んでいて、ギターとキーボードが少しできるそうな。

山添→ボーカル🎤
 何もできないっしょ!というニューヨーク判断によりボーカル。

課題曲はスピッツの「チェリー」

そして、5人に30分間楽器を教えてくれるスペシャル講師が西村ヒロチョさん!日大の音楽科も出ていて、扱える楽器は30種類以上。頼もしすぎるニューヨークの同期です。

30分間与えられた楽譜を見ながら、ほんとにただ自主練(笑)黙々と練習していました。

そして30分後、ついに初披露。

途中リズムが狂いそうな時があったものの、ヒロチョさんが指揮しながら立て直してくれ、どうにかフルコーラスを演奏することができました。

発端となった安田さんも、ピックの持ち方から教わっていたのに見事に最後までやり遂げていました。ケイさんも、「片手だけだから大丈夫そう」と言っておきながら「シャープって半音上がるんだよね?」とヒロチョさんに確認していて、少し不安でしたがお見事!私もピアノ習っていましたが、そんなすぐ一曲分弾けないです。たぶん楽譜読むだけで30分経ってます。石井さんも、いけるわと自信ありげでした。メガネをかけて、ペンで楽譜にメモったり、ちょこちょこ練習はしていました。メガネをかけたコマンダンテ二人のギター姿はもはやビートルズ(by ヒロチョ)。

ニューヨークの後日談として、前日のリハで確認のために、各々楽器は触っていたとのことです(ニューヨークのニューラジオ2月16日)。そこでも少し練習はしていたとのことですが、実際にフルで合わせるのは初めてだったと思います。だから本当に感動したし、ルミネもおおいに湧きましたね。

ニューヨークの企画は、毎回期待を上回る発想と面白さがあります。そして最近はそれに感動がプラスされております。回を増すごとにハードルが上がっていますが、次回もしっかり期待したいと思います。

 さて、スリーバイスリーについての話に戻りますが、とにかく全体を通して、チームワークが良い!きっと普段も仲は良いのだと思いますが、芸歴も芸風もバラバラな3組が1つになってライブを完成させている感じが見ていてとっても楽しくなります。
 大阪チャンネルでも毎回生配信していますが、だいたいコマンダンテのコーナーあたりで時間切れになります(後日フルであがりますが)。だからこそ、とにかく生で観に行ってほしいです。同じ空間でワイワイ、一緒になって楽しめるライブだからです。このライブ終わりの余韻は行った人にしか味わうことができません。どんなライブか分からないし、と思っている方はとりあえず騙されたと思って行ってみてください。必ず、なにかを得て帰ることができますから。

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