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ミリオンドールドラマCD付特装版製作クラウドファンディングについての私の気持ち

昨年の12月から、ミリオンドールの原稿を自費出版する取り組みを私が漫画家個人で行ってきました。

その集大成として、テレビアニメの際のキャストの皆様に自分でお声がけして、第1部最終巻である6巻にドラマCDを製作して付属し、特装版として制作するプロジェクトをクラウドファンディングで立ち上げました。

クラウドファンディングに対して複雑な気持ちがある

この1年、自費出版を通して、今まで作品を盛り上げていただくために、個人で声優さんに書籍の特典協力をお願いし、販路ごとに店舗別特典を付属したり、ミリオンドールを盛り上げるためにやれることを色々ためしてきた1年間でした。別作品である「ヲタ夫婦」の全国ツアーの際に、ミリオンドールを置いていただいている全国のメロンブックスさんの店舗にご挨拶して棚を作っていただいたり、地方のコミティアで手売りをしたり、足を運んで手数を増やして泥臭くできる努力も色々と試してきました。

確かに、数字としては1000部以上の売り上げもできたし、私個人の年収は上がりました。しかし、その分出費も工数もたくさん使いました。
そこまでしても、自分の力だけでドラマCDやキャラクターソング、イベント製作をできるほどの資金力を1年で持てなかったことが自分の中で悔しい部分です。

書店さんでのイベントなども仕込みたかったし、できる限りの営業などもやってきましたが、大きな数が動くコンテンツに1年ではできなかったというのが私の力不足です。

でも、この1年でやってきた取り組みがまた別の種になって実りそうではあるのですが、それはまた別のnoteでまとめたいと思います。

漫画家が個人でドラマCDを製作する責任と製作を負っていることの難しさ

今回のドラマCDの製作に関しては、声優事務所様への調整もそうですが、音響監督さんとのすり合わせ、脚本家さんの調整、製作スタッフのスケジュールや予算感の確認、これから作ることがきまったときの大まかな仕切りも私がすることになっています。もちろん多くの関係者の方の力を借りることになるとは思いますが、その中心に私がいることは事実です。

こういったプロジェクトは私が初だと先行者利益をとりたいとかそういった気持ちはありませんし、実際に個人でドラマCDを作られた作家さんもいらっしゃると思いますし事例もいくつか知っています。

普通であれば編集やプロデューサーがだれか入った上で立ち上げることの多い性質のプロジェクトだと私も認識しています。そこを自分でやってみようと挑戦することは私の強みであり個性なのかなと感じています。

プロジェクトを立ち上げてから、連載と書籍の営業・販売とイベント参加とこのプロジェクトの仕込みで、遅くまで夫とあれこれ打合せをしながら毎日がびっくりするくらい早い時間で過ぎていきました。

でも達成が難しいことも認識している

今回集める金額も、各所に相談し、色々な予算を加味して450万という金額に設定しました。この金額設定と、All or Nothing方式を選択したことには若干の後悔が残っていますが、当時は失敗してしまってもやることに意義があると思って、作品の事をどれだけの人が支えてくれているのかを確認したいという気持ちが強くありました。

しかし450万という金額はとても高額ですし、協力してくださるキャストの皆様にも、飽くまで作品を盛り上げるためにリターンなどに協力をして戴いたため、声優さん推しのファンの人はなぜもっと声優さんに稼働してもらって集金できるようなリターン設定にしないのかと思っている方もいらっしゃると思います。

でも、ミリオンドールという作品を作っている私自身が立ち上げたプロジェクトなので、作品を盛り上げるという視点で応援してほしいという気持ちが一番の答えです。作品のためにと協力いただいているキャストの方を、集金目的だったり、人気投票状態にはしたくないと思っています。

最終的に、達成が難しかったら、私ができる最大限の自己資金の投入も考えていますが、無限に私が資金を投入できるわけではありません。

テレビアニメのキャストの皆様と作品の続きを作っていきたい

少し後ろ向きな話になってしまいましたが、私のドラマCDへの前向きな気持は見出しの通りの思いがあって始めたことでした。

私個人の取り組みや、作品への応援、どのような動機でも構いませんし、高額でなくて構いませんので、この記事を読んで何かやってみようかなと少しでも思ってもらえたなら、よければクラウドファンディングへのご支援をいただけたら幸いです。

残り11日、どうか一緒に見守っていただければ幸いです。

ミリオンドールを楽しんでくれた方、これから応援したい方からの投げ銭支援を承っております。いただいたサポートは全て制作費に使用させていただきます。