薬を飲んで振り返る雑感 障害は個性じゃないわ

先天的に糖尿病になりやすいとか、貧血になりやすいとかの体質があるのと同じように
私は死にたくなりやすい体質だった、ということなんだろうか。

いま服薬している発達障害の薬、アトモキセチン(ストラテラ)はノルアドレナリンの再取り込み阻害薬だ。ノルアドレナリンの濃度を上げる。
ストレス耐性に関係していて、抗うつ剤にも使われる機序だそうだ。

不自由があるときはもちろん、何自由なくなんの嫌なこともなく幸せなはずの時期もただ存在しているだけで死にたいのは我ながら不思議で、いろいろ足掻いていたけれど呆気なく薬で解決した。

薬を飲むとそりゃあ副作用はあるしお金はかかるしで、だけど、私はもう服薬前には戻りたくない。

障害を個性と言うのは、当事者や関係者の苦しみを透明化するとおもっていたけど
発達障害も個性とはやっぱり言い切れないんじゃないか。
存在してるだけで死にたくなる個性ってなんだよ、貧血になりやすい個性とは言わないだろうに。

難しい話じゃないと思う。
内分泌が上手くいかない体質で、それに合った薬があるんならスティグマもクソもあるかよ、って思う。
スピリチュアルも自己啓発も脳からなんか出してくれることがあるかも知れないけど、薬は話が早いし搾取もされない。西洋医療万歳だ。

子はどうなんだろうなぁと思う。
遺伝というのも多少はあるのだったら、同じように苦しんだり薬がきいたりするのかも。
薬で解決することなら、してあげたいけど、子は私とは性格が全然違ってよく分からない。
ちゃんと汲み取れるだろうか。
こんな、30代も半ばを過ぎるまで死にたい人生してるなんてことにならなきゃいいなと思う。

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