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医療の本質って?

健康が取り柄だった今までだった。
しかしそんな私でもこれまでの人生で数度、病に侵された事もある。

前の記事で書いた「憩室炎」は5年ほど前に診断されたが、薬だけ処方され自宅で完治した。


「腎盂腎炎」も高熱が出たが、やはり入院の必要はなかった。
が、一度だけ入院の経験がある。

今から7年くらい前のこと、7月後半の暑い最中に突如発熱。
ちょっとした夏風邪だと思い安静にしていたが、40°を超える程の高熱が出て流石に家族も慌てた。
病院で受診するも「夏風邪をこじらせたんでしょう」と薬だけ出して自宅へ帰された。
ちょうど決算時期だった当時の職場の事情で休む訳にもいかず出勤するも、途中どうしようもなく具合が悪く早退せざるを得ない日が数日続いた。
また別の病院に出向いたが、最初と同じ様に「風邪をこじらせたんでしょう」との診断。
しかし一向に熱が引かない。
熱が引かないどころか、喉が痛くて飲み物さえ喉を通らない。
そのうち唾を飲むのも痛くなって来た症状を見て家族が「耳鼻科を受診してみたら?」と言った。
程なくして耳鼻科に向かい診断されたのが「扁桃周囲膿瘍」と言う病で、すぐに入院となった。


この経験を思い出して感じた事がある。
もし今のこのご時世でこの時の様な症状で受診した場合、果たして正しい診断はされるんだろうか?
最初と2度目に受診した内科では、ろくな検査もしないまま「夏風邪でしょう」と片付けられた訳だ。
医師の診断で所見での判断のみで下された結果が間違っていた訳だから、医師選びも運のうち。
いや、まだ医師に診てもらえただけその時はラッキーだったんじゃないだろうか。
前記事の最初に行った病院では、医師に会うまでもなく「保健所へ」と断られたのだから、今の医療現場の多くでは、もしかすると医師に会う間もなく「はいPCR検査!」って事になってるんではないか?

本来医療と言うのは、医師が患者の症状を聞き、診て、可能性のある判断を科学的に実証する為に血液検査やCTやレントゲン等で判断するべきだ。
しかし感染力が強い(とされている)例の病については、臨床現場に於いても疑わしき患者はすぐに隔離され、ロクな所見もされず、すぐにPCR検査に回していやしないか?
その前に、保健所と言う障壁があるから医師が出て来るまでもないまま判定される現実なんじゃないかと思う。

そしたらやっぱり現状での診断は、その医療と言う本質そのものを無視したおかしな話になっている訳で、2類扱いは医療の根本さえも覆しているって事なんだろう。


インフルエンザが流行っている時期に、誰もわざわざ保健所なんかに出向かないよ。

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