【感想】アニメ『ライアー・ライアー』 #3「互角と覚悟」

「ほんと……噓つきなんだから」


 第2話に引き続きTVアニメ『ライアー・ライアー』第3話の感想を書いていきます。
 ↓ 第2話の感想はこちらから!

 そういえば最近ライアラ5巻を読みました。3~4巻の長編後の閑休巻的な内容でおもしろかったです。てか5巻の内容が『fakey merry game』そのものでしたね。

⚠️以下、第3話ネタバレです⚠️

TVアニメ『ライアー・ライアー』公式サイト | STORY (liar-liar-anime.com)

 更紗に心酔するエリート生徒・久我崎晴嵐がゲームを仕掛けてくる。強敵の久我崎を前に緋呂斗は苦戦。しかし、ゲームに勝利しなければ、緋呂斗がついた嘘は全てバレ、共犯関係を結んだ更紗の嘘も自動的にバレてしまう。追い詰められる緋呂斗は、久我崎に勝利することができるのか。

TVアニメ『ライアー・ライアー』公式サイトより

 更紗に心酔する久我崎晴嵐に勝負を挑まれた緋呂斗。本当は1ツ星の緋呂斗と5ツ星の久我崎では大きな実力差があり、偽りの7ツ星がバレてしまう恐れがあったが、久我崎の執着を更紗から引き剝がすためにも「勝負に負けた方は二度と更紗に決闘を挑まない」という条件の下、久我崎との決闘に挑むことに。
 久我崎の申請した決闘「我流二十七式遊戯」に向けて白雪やカンパニーの力を借り対策を講じていく緋呂斗だったが、いずれの策も久我崎率いる「我流聖騎士団」の妨害により逆に追い詰められてしまう。
 遂には怪我も負い、絶望的な状況に陥る緋呂斗だったが、更紗の本当の嘘を知り、その嘘まで一緒に背負うことに決め、再度奮起する。
 そうして緋呂斗は更紗や白雪でも思いつかなった作戦を用い、なんとか久我崎に勝利した、というの3話の大まかなストーリーです。

 予想通り1巻で一番の盛り上がり所を3話に持ってきた上に、1~3話で1巻の内容を描きましたね。ただ、1~2話と違い、今回は一話丸々決闘を描いていました。という意味ではライアラの本質的な部分が描かれた回だったのではないでしょうか。

☆彩園寺更紗のもうひとつの嘘

 それと3話で新たに明らかになった情報についておさらいしましょう。
 2話で、更紗が緋呂斗に「本物の更紗は誘拐された。見つかるまで自分が替え玉を演じている」と話していましたが、これは更紗(赤羽莉奈)のついた”第2の嘘”で、本物の更紗は莉奈の手引きにより、誘拐されたように見せかけて、こっそりと本土へ連れ出されています(本物の更紗も彩園寺家の決定による転校と騙されています)。
なぜ莉奈はこんなことをしたのか。それは、更紗の「普通の学校に通ってみたい」という願いを聞いてしまったからです。中学を卒業するまで家に軟禁され、卒業後は彩園寺家の跡取りとして星取りに参加させられる予定だった更紗がたった一言そんなことを寝言で囁き、それを聞いた莉奈は親友の更紗のために一人で彩園寺家を騙しました。
じゃあ本物の更紗は一体どこに・・・(最新14巻の表紙)(どネタバレ)

 にしても第3話も更紗役の倉持さんのお芝居が神がかってましたね(恒例)。もうどのアニメを見ても赤髪ツンデレちょろイン(属性過多)はこの方以外想像できないです。多々良楓花役で瀬戸桃子ちゃんが出演する、EDをSMILE PRINCESSが歌うというのが理由で見始めた作品でしたが、思わぬところに刺客ありといった様相でしょうか(?)
 倉持さんのパーソナル的なところまで追うには至っていないですが、純粋に役者・声優としてものすごく惹かれてました。

 というわけで性懲りもなくこちらに参加して参ります。あまりにも倉持さんのお芝居に感銘を受けたので、是非ご本人に直接そのことをお伝えしたいと思います。

☆「我流二十七式遊戯」
 ※
以下、「我流二十七式遊戯」についての解説です。
  一連の流れについて理解されている方は読み飛ばしても結構です。

「ターン制にらめっこ」「疾風怒濤」に続き(アニメ版)では3番目の決闘です。前2つは単純かつ速攻性のある決闘だったのに対し、このゲームは長期かつボリュームのあるゲームでした(とはいえ一話に収まりましたが)。
 アニメ組の方はこのゲームについてどこまで理解できましたか?原作小説だと文字でルールを把握できるのでじっくり読み込めばすぐに飲み込めますが、アニメだとセリフがつらつらと流れていくため画面の図解と併せて見聞きしないと追いつけないかもしれませんね。

 まあルールとしては実はそこまで難しいわけはなく、
①収集フェイズ : エリア内に散らばった0~19のカードを集める
※ただし最初に位置が公開されているのは5枚で、5分ごとに6枚目以降のカードの位置が公開されていく
②開示フェイズ : お互い①で集めたカードの中から手札を5枚選び、その手札から一枚を場に出し、大きさ比べを行う。数字の大きい方に1勝が入り、3勝を先手した方の勝利
といったルールになります(ところで二十七式ってなんだ、、、)

 そして、このルールの基で以下のような攻防が行われていました。
①収集フェイズ
緋呂斗
≪表示バグ≫によるカードの座標の操作
カンパニーによる地図の差し替えや公共交通機関のジャック
スタート位置に近いカードを手に入れる
久我崎
≪探索≫
により地図上の全て(公開前のカードを含む)のカードの正確な位置を把握する
→これによって地図の差し替えや≪表示バグ≫の影響を受けずカードの位置を把握することが可能に
また、”公開前のカードを持っていた場合、真っ先にそのカードが開示される”という仕様を利用し、非公開のカードばかりを集めているため、緋呂斗は最初の5枚のカードの位置しか把握できない状況に
≪緊急動員≫により第三者をゲームに参加させ、公共交通機関を麻痺させる
緋呂斗
浦坂先輩のバイク(公共交通機関)を利用して移動し、辛うじて2枚目カードを手に入れる

②開示フェイズ
開示フェイズ時には緋呂斗は手札2枚、久我崎は手札5枚のため、どんな手札であっても最大2勝までしかできない状態。
 ただ、ここからライアー・ライアーらしい戦法を仕掛けていきます。
緋呂斗
 開示前に
手札の2枚を破棄し降伏した(かのように見せかける)
 実はこのとき明確に破棄の描写があるのは1枚のみ
 ※カードが暗転したのは端末の電源を切ったため
久我崎
緋呂斗の手札破棄を見て開示前に勝利を確信するが、、、
緋呂斗
勝敗が決まる瀬戸際で≪規約情報操作≫を用い、決闘の勝利条件を「どちらも手札がなくなった時点で勝利数が多い方」から「どちらかの手札がなくなった時点で勝利数が多い方」に書き換えた
→緋呂斗は開示前に手札を破棄したため、0-0のイーブン
 よって再試合に
久我崎
緋呂斗の策に一杯食わされたが、≪緊急動員≫がある以上何度やっても同じだと言い放ち自身の手札5枚を破棄する
緋呂斗

「どうしたもこうしたもねえよ。…………これで、俺の勝ちだ」

ライアー・ライアー 1巻より

久我崎が手札5枚全てを破棄したのを見て勝利宣言
 実は≪規約情報操作≫によるルール変更は行われておらず、カンパニーにアップデートしてもらった≪表示バグ≫を使用し、ルールの表示を二文字書き換えただけ(=ルール自体は変わっていない)
 つまり、ルールは「どちらも手札がなくなった時点で勝利数が多い方」のまま
 その上で緋呂斗は手札2枚を捨てたかのように見せかけて1枚残していたのに対して久我崎は緋呂斗の作戦にハマり手札を全て破棄してしまった
 よって「我流二十七式遊戯」は緋呂斗の勝利に終わった

☆その他気になったこと
決闘後のお見舞いのシーンですが、めちゃくちゃ改変されていました。
 アニメ組の人にとっては驚きかと思いますが、

「怪我のことだけじゃなくて……嘘がバレて篠原が島を去るなんてことにならなくて……本当に無事で良かった……」
「俺を誰だと思ってんだよ。アカデミー最強の7ツ星だぜ?別に対したピンチでもなかったっての」
「ほんと……噓つきなんだから」

TVアニメ『ライアー・ライアー』3話より

 ここの掛け合い、まさかのアニオリだったんですよね。PVにもあったシーンでしたし、原作を読んでいた自分も原作にあるシーンだと思っていました、、、1~3話の第1部を締めくくるには最高の終わり方でしたね。
 原作では更紗が「私のこと気になってるんでしょ??」と浮かれモードで緋呂斗に「好み」の意味を問い詰めていましたがアニメだと照れ全開で最高でした(倉持さんのお芝居がまーーーじで神)
 もちろん原作通りの展開でも絶対かわいく仕上げてくださっていたとは思いますが、倉持さんに演じていただくならこの改変は大成功だったと思います。

 3話もおもしろかったですね。1~2話の決闘を見て物足りないと思っていた方も3話の決闘には見応えを感じられたかと思います。
 そして続く4話からは大本命の秋月乃愛ちゃん登場です。ついに俺の乃愛がオタクにみつかってしまう・・・

 というわけで宣伝です。

 多々良楓花役の瀬戸桃子ちゃんがやっている「ゲームのお天気お姉さん」という番組でその週のアニメのオーディオコメンタリー企画をやっています。
 そして近々ライアラのキャストの方もゲストとしてお招きするとのことです(現状2名は確定)


 そしてEDテーマ SMILE PRINCESSの『fakey merry game』の予約はこちらから!!

 それはそうとこれですよ!!!!🍑

 これはもうあの子ですよね??🍁(🍑)(伝われ!!!)
 語ると長くなるので我慢しますが、自分にとってこの枠は大事な枠なんですよ。。。だからこそあの子に担ってほしいと思っているわけで………
 まあそんな話も追々します(需要はないけどする)

 それでは今回もご覧いただきありがとうございました。
 自分はABEMAの先行放送で1週先の話数を視聴していますので今後も週の半ばに感想記事を更新していく予定です。
※ハッシュタグをつけての共有は地上波放送後
 今後も多々良楓花役の瀬戸桃子ちゃんやSMILE PRINCESSの北守さいかさん、そしてライアラの感想について書きますので暇なときの覗きに来てください。

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