【感想】アニメ『ライアー・ライアー』 #10「ヒーローとトリック」

 第9話に引き続きTVアニメ『ライアー・ライアー』第10話の感想を書いていきます。
 ↓ 第9話の感想はこちらから!

~~今回の余談タイム~~

 ついに来ました。多々良楓花ちゃんのグッズ!!
 楓花ちゃんのアクスタはもちろん、更紗ちゃんのTシャツやデスクマットなんかもほしい……!!


 そして……

 さすがに俺特攻すぎるこの萌え動画は一体なに……??

⚠️以下、第10話ネタバレです⚠️

 「アストラル」勝利のため、緋呂斗が参加したのは、アストラルの場外戦「MTCG」。このゲームで勝利することが、緋呂斗が立てた作戦には不可欠な条件なのだ。ゲームに勝ち進み、最後に緋呂斗の前に立ちはだかったゲームのラスボス。その相手は、中二病女子の椎名紬だった。

TVアニメ『ライアー・ライアー』公式HPより

 自らアストラルを離脱した緋呂斗は彩園寺更紗と共に風見鈴蘭の元へ向かい、≪決闘≫を荒らしている≪百面相≫から≪ライブラ≫を助けることを条件に≪MTCG≫への協力を取り付ける。
 最高報酬である”ワイルドカード”を手に入れるためには≪MTCG≫のラスボスを倒す必要があり、そのラスボスの正体は椎名紬だった。
 クラスメイトの多々良楓花や辻祐樹、カンパニーの加賀谷さんの協力を得て紬に勝利した緋呂斗。それと同時に、緋呂斗と戦いと言い続け、ゲームをかき乱し、緋呂斗に≪アストラル≫へ戻るように告げている彼女こそが≪百面相≫の正体だった。
 ワイルドカードを手に入れ、≪アストラル≫へと復帰した緋呂斗は未だ≪百面相≫の傘下ではない学園に向け、一発逆転を狙った提案を持ち掛ける、というのが10話の大まかなあらすじです。

 いやあ今回めちゃ進みましたね。
 どれくらい進んだかというと4巻291Pのうち137P進みました。
 このスピードだと残り11話、12話はじっくりやってくれそうです。

 10話の終わり方がすごくいい。EDこそカットされたけど今まで劣勢だった緋呂斗たちがここから大逆転していくのか!?というワクワク感を煽る締めかたでしたね。
 第1話のスピーチ?演説?では他の生徒を挑発するような内容でブーイングの嵐、緋呂斗も内心バックバクな状態でしたが、第10話の演説では7ツ星の貫禄もあり、他学園からの支持を得ているという対比が憎い(好き)。
 
 ただ、原作では緋呂斗の提案に他学園が困惑してる空気のなか、桜花の更紗が真っ先に同盟軍への参加表明をすることで他の学園も賛同する、というアツい展開がカットされていたので正直描いてほしかった。。。

〇≪連合軍≫
 9話にて、切り札である≪電子妨害≫を回避のために使い、逃げ延びた理由や、乃愛が神楽月を殲滅したにも関わらず英明のエリアが増えなかったのはいずれも≪百面相≫の≪連合軍≫というアビリティに起因します。
 
 この≪連合軍≫は他チームのメンバーを”同意の上で”自身のチームに”九州”できるアビリティで、あくまでも協定ではなく、一方的な合併をすることができるアビリティです。
 このアビリティにより、エリアは統合され、スペルや投票率も全て共有になります。神楽月を倒してもエリアが増えなかったのはこの仕様によるものです。
 また、大元のチームが1位になれば傘下のチームは一律で2位になり、最後まで生存せずとも1つのラインである5位までに入ることができるため、千梨は傘下に入るために生き延びることを優先にしたんです。

〇お久しぶりの委員長たち
 そしてお久しぶりの登場!!多々良楓花ちゃんと辻祐樹くん(ちゃん)!!
 ≪MTCG≫で緋呂斗に「9」を2枚渡すというMVPばりの活躍でした。
 2人は高ランカーでもなければ英明の主力生徒でもないですが、自分のできる精一杯の役目を果たしていて好きなんですよね(8巻は2人大活躍だから是非読んで欲しい)。

 多々良楓花ちゃん(CV瀬戸桃子ちゃん)の「ファイト~!」で毎朝出社したい。

 アニメでは緋呂斗が自力で「9」を1枚入手した上で2人から「9」を2枚譲ってもらってましたが、原作ではこの時点では緋呂斗は「9」を1枚も持っておらず、3枚とも譲ってもらう形で入手してました。
 楓花ちゃん、辻くんちゃんから2枚貰うのはアニメと共通してましたが、もう1枚は水上真由という英明の生徒から貰っていました。
 水上真由はアニメでは完全にいない存在になってますねw
 本来は≪アストラル≫へ参戦するための”ワイルドカード”を用いて水上を6人目のメンバーとして迎え入れるという作戦でした。
 ≪MTCG≫初日で「9」をゲットしトップを走っていた彼女でしたが、2日目には辻くんちゃんに「9」を預け、ゲームを放棄した不真面目っぷりから本人そのものは登場せず、結局名前だけの存在でした。
 アニメの範囲(4巻)までであれば特別大事なキャラクターでもないのでまあカットも頷けますが……。

〇≪MTCG≫のラスボス。そして……
 
あまりも萌えキャラすぎて一体何者なんだということをすっかり忘れられていた椎名紬ちゃんですが、彼女の正体は≪MTCG≫のラスボスでした。
 森山由梨佳ちゃんの幼さを残しつつ、中二病を拗らせた魔王ボイス(伝われ)めちゃくちゃ萌え。でも緋呂斗との対決になるといつもの紬ちゃんに戻ってウッキウキになっちゃうのはもっと萌え。

 このゲームは”標的と全く同じレベルを作る”ことでしかクリアできず、レベルが高い=強いとはなり得ない。≪限界突破≫というスキルがある以上、無敵の数字(レベル)を作り出すことはできないにも関わらず、紬ちゃんは”絶対に勝てる”と豪語します。
 そのことから紬ちゃんのレベルは0未満ではないかと問い詰める緋呂斗に対し、自分のレベルはシステム上、絶対に到達できない「-99」であることを明かします。
 ただ、いざレベルを開示してみると紬ちゃんのレベルは「30」であっけなく緋呂斗の勝利に終わりました。

 ここのシーンですが、加賀谷さんのハッキングによるものだということは分かりやすいですが、下記の一節がないとただ加賀谷さんがすごいだけ(実際にすごい)のあっさりとした結末になっちゃうんですよね。

 種を明かしてしまえば、今回の構図はひどく単純だった。元々≪MTCG≫の各種設定を管理していたのは≪ライブラ≫であり、椎名はそこにハッキングを仕掛けることで自身のレベルを書き換えていただけ。それを≪ライブラ≫がどうにも出来なかったのは、変更されたデータに強力なプロテクトが施されていたからだ。
 けれど、俺には≪ライブラ≫だけじゃなく、PC周りに滅法強い≪カンパニー≫が付いている―要するに、二重の協力者がいたわけだ。だから、あとは最後のパスになっていた”椎名のレベル”さえしっかりと突き止められれば、彼女の不正をさらに上書きして元の設定に戻すくらい造作もない。

『ライアー・ライアー』4巻より

 実は、紬ちゃんはハッキングが得意という情報も後にかなり大事な要素になってきます。

 これにて紬ちゃんの出番は終わりかと思いきや……なんと≪百面相≫の正体も椎名紬ちゃんでした!!
 森山由梨佳ちゃんの演じられるキャラクターがアニメ化範囲のラスボス枠はアツい。

 まあでもこの辺の正体を見破るシーンもアニメだと唐突に感じましたね。
 原作では下記の通り、これまでの紬ちゃんと≪百面相≫の言動に似たものを感じることから紬ちゃん=≪百面相≫という結論に至ってます。


「嬉しいな、嬉しいな!昨日も今日もずっと楽しかったけど、もっと楽しくなってきちゃった……!」
 ハイテンションで大はしゃぎしながらパタパタと俺の目の前まで駆け寄ってきて、えへへぇと多幸感に満ちた笑みを浮かべる椎名。無邪気さの中に、どこか狂気じみた”ゲームへの執着”が窺える。
 「絶対勝てないって思ってたのに、それでも勝っちゃうんだ……!うん、うん!じゃあやっぱりこれでいいんだよ!お兄ちゃんは≪アストラル≫に戻るべき!」
 明るく楽しく、されど断固とした口調できっぱりと言い放つ椎名。
 ずっと、ずっと違和感は覚えていたが……もう、確定と言ってしまったいい頃合いだろう。俺と戦いたいと言い続け、ゲームを引っ掻き回すことに快感を覚え、そして俺に≪アストラル≫へ戻れと告げてくる少女。そんなやつに、俺はもう一人心当たりがある。

『ライアー・ライアー』4巻より

 さて、いよいよ≪百面相≫の正体も判明し、緋呂斗も≪アストラル≫へと復帰しました。これからクライマックスに向けて物語も佳境に迫ってきましたが、まだ”あの男”が出てきていないですよね?
 『ライアー・ライアー』11話も楽しみです。

 皆さんお待たせしました。今週の倉持若菜さんの良かった点を挙げるコーナーです。
・コンテナの台車の中、小声で「し、篠原!どこ触ってるのよっ!」と怒るところ、からの「ひゃんっ!」

・夜な夜な紬ちゃんのゲームをしていたことがバレて「深夜のホテルで中学生の女の子と夜通しねえ……ふぅん……」の「ふぅん」

・「……だから、あんたは早く帰って来ることだけ考えればいいのよ、ばか篠原……!」
 この「ばか」に倉持さんの真髄がこもっています

 総評:今回もかわいかったです。
 倉持若菜さんの「ばか」だけを切り集めた動画が欲しい(?)

というわけで宣伝です。
 多々良楓花役の瀬戸桃子ちゃんがやっている「ゲームのお天気お姉さん」という番組でその週のアニメのオーディオコメンタリー企画をやっています!

 先週は森山由梨佳ちゃんがゲストに来られ、ライアラヒロイン声優のうち、残るは倉持若菜さんのみですが、なんとかお呼びしてほしいです。。。

 それでは今回もご覧いただきありがとうございました。
 自分はABEMAの先行放送で1週先の話数を視聴していますので今後も週の半ばに感想記事を更新していく予定です。
※ハッシュタグをつけての共有は地上波放送後
 多々良楓花役の瀬戸桃子ちゃんや彩園寺更紗役の倉持若菜さん、そしてライアラの感想について書いていきますので暇なときの覗きに来てください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?