10月が来てしまった

あなたは10月が好きですか?わたしは嫌いです。

10月はどうも精神的に不調になることが多い気がしていた。単純に年間スケジュールで動く仕事のタスク量的な問題かと思ったら、そうでもなく、転職後も10月鬼門説は拭いきれなかった。

大学生の頃、講義の初めに必ず学生を鼓舞するために、「案山子」を歌う教授がいた。

元気でいるか 街には慣れたか 友達できたか 寂しくないか 今度いつ帰る

実家暮らしの私にはその歌の気持ちは今でも本質的な理解はできてないだろう。ただ、その教授が言っていた「辛い時は南へ向かえ、人間は陽の光を浴びないとダメだ、北へ向かうと秋が辛い。日照時間が少なくなる。陽に当たらない人間の気が滅入るのは仕方ない。」という話は心の片隅にあったらしい。

何年も辛い10月を過ごすうちに、自然と、10月は日が短いから仕方ない、そう割り切れるようになっていった。

そうなると単純なもので、冬至を過ぎるとなんだか元気が湧いてくる。気温的にはとにかく寒いのだが、日はもうこれ以上短くならないからと救いを見出せるのだ。あるいは、秋分の日を過ぎると私の体内のセーフモードを発動する。無理はしない、新しいことに手を出しすぎない。今は目の前のことをコツコツ進めて10月をやり過ごそう、と対策を立てるようになった。

そのうちに、夏休みを10月に取るようになった。バースデー休暇なんて茶化しながらも、目的はメンタル維持が理由だった。

今日、占いやバイオリズムの話になり、初めて職場でこの10月鬼門説を話してみた。人類全般10月が苦手とは思わないけど、個々人にバイオリズムの波があることはよくわかると言ってもらい、すこしホッとしている。今年のカレンダーは手書きで塗りつぶされた「11」の文字のせいか、私には塗り壁のような真っ黒な壁にみえている。

低空飛行でいいから、なんとか飛び続ける10月にしたい。

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