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エッセイ

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その瞬間に思ったことを書いた記事の詰め合わせです。 1つあたりの記事の分量は短めです。
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#早く帰る

貰う手紙は3種類ある【教員 卒業式】

先日、僕の勤める公立中学校で卒業式が行われ、私自身たくさんの生徒と保護者から手紙を貰いました。 その中で、3種類の手紙があることに気付きました。 手紙を貰うことが目的で仕事はしません。でも卒業式の日、手紙を貰うと自分の頑張りが認められたようで嬉しいです。 この記事が、1年後、生徒や保護者から手紙を貰えるような教員生活を送るヒントとなれば幸いです。 ■3種類の手紙 ❶学年教員全員への手紙【生徒から】 先生たちが大好きな生徒(99%女子)は、もれなくどの先生にも手紙を

離任しました【中学校教員】

教師の言葉を、最も生徒の心に刺すことができる機会。 それは 離任式です。 僕は3月25日をもって5年間勤務した〇〇中学校を離任することになりました。この記事では、生徒への最後の挨拶と、今の気持ちを書いています。 ■離任式の挨拶5年間お世話になりました。この5年間の学校生活を送る中で「〇〇中生は2パターンいる」ということに気付きました。 それは、強い人 と 優しい人 がいるということです。 強い人は、どんどん挑戦していって、とてつもない量の努力ができる人。 優しい人

”ことわざ”は仕事の本質【教師の失敗談】

「実際、よくあることだよね~」 ということが何百年と語り継がれてきたから、令和の時代にも”ことわざ”が残っているのだと思う。 今もなお辞書から消えることない”ことわざ”は、世の本質を表している。 逆に「実際、あんま無いよね。」という”ことわざ”は語り継がれることはなく、消えた言葉もあるらしい。 この記事では、”急がば回れ”という”ことわざ”を痛快したエピソードを紹介します。 教員のみなさま。 「あほやな~、自分は絶対に気を付けよう。」という気持ちで読んでください。

体調悪いなら無理しないで。この一言でトラブル発生【教師の失敗談】

「体調悪いなら無理しないで」 この声かけで生まれたトラブルがある! なんでやねん! コロナの感染防止策として、体調不良の生徒は登校しないようにと教員は生徒に呼びかけているのだが、注意が必要です。 トラブルを生まない一手を先に打っておく必要があるのです。その一手を紹介します。 ■実際にあった事例ある女子生徒が咳をしていた。 僕の同僚の先生は、その生徒に対して「無理したあかんで。咳とかの風邪症状があったらお家で休んでよ。 今はどの生徒にも、風邪の症状がある場合は登校しな

教えなあかんけど・・・

ついに、明日の授業( 中1数学 )で、"例のあの文字"を教える時がきた。 「中学数学では、円周率は3.14ではありません。」 「 π です。」 ■「パイ」言いたくないなー笑。クラスの一部の男子がニヤニヤして、友達と目くばせする映像が浮かんでくる。 そんな男子を見て、がんばって見て見ぬフリをする女子の顔が浮かんでくる。 ニヤニヤしている男子をオープンにイジって、教室の空気を笑いに変えたいが、それを嫌がる女子もいるからイジリにくい。 打つ手なし。 仕事柄、何千回「パ

あだ名を禁止すると子供は育たない【教員】

「あだ名禁止」「さん付け奨励」という小学校の方針が、今になって物議をかもしています。 あだ名禁止の理由は、「人から呼ばれて嫌なあだ名を封じ、嫌な思いをする生徒を出さない」ためです。 あだ名を禁止すれば、心ないあだ名をきっかけにしたトラブルはなくなります。トラブル処理に時間がかかるということもあって(ただでさえ教員は超過勤務)、学校が禁止と掲げる方針には痛いほど理解できます。 ”さん付け奨励”の理由は「より平等になり、性的マイノリティーの人々への配慮になる」ためです。