初めてのシュワシュワ


#炭酸が好き
私の育った地域では、秋にだんじりがありました。と言っても岸和田のように激しいものではなかったですが、やっぱり走って引いていました。
子供用のだんじりもあり、試験曳きといって練習がありました。
だんじりを引っ張る紐をしっかり持って、走ります。幼稚園の頃でしたので、走るといってもそんなに走ってなかったと思いますが(笑)妹も一緒に走りますが、妹も含め何人かはコケてしまったり、靴が脱げてしまったりとなかなか進まなかったことを覚えています。親も横で一緒に走っていて、コケた子供の救助や脱げた靴の回収などにあたっていました。
幼い子供であっても、大きなだんじりを引っ張ることはなんだか誇らしく、小学生のお姉ちゃんやお兄ちゃんが、みんな頑張ろう!といろいろとお世話してくれて、かっこいいな~私も頑張らなきゃと、幼稚園児ながら張り切っていた記憶があります。本番にハッピが着れるのも嬉しかった!そしてなにより、私の記憶に一番残っているのは、だんじりを引っ張ったあとのお楽しみ。汗を掻いてのどが渇いている時に、お米屋さんが持ってきてくれる、プラッシーと三ツ矢サイダーでした。幼稚園児はもちろんプラッシー(オレンジジュースのようなもの)でしたが、私は三ツ矢サイダーが飲んでみたくて、母親のサイダーを飲ませてもらいました。シュワシュワがすごくて、口に素直に入ってくれなくて、入ったと思えば喉に攻撃され溺れそうになったことを覚えています。びっくりしすぎて、泣き出してしまいました。
しかし、また飲んでみたくなり毎年何度も確認のようにチャレンジを繰り返し、撃沈され、でもまた飲んでみてと知らないうちにゴクゴク飲めるようになってました。

今でも、夏のいい天気の時に透明なグラスに注いだ三ツ矢サイダーを、お日さまにかざすとのシュワシュワ泡々が踊っていて、涼しさと楽しさ、懐かしさがいっぺんに心に広がります。

今でも大好きです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?