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ライバーに向いてなさすぎて卒業しちゃった話

沈黙を貫いていましたがそろそろ話そうかなぁ。

いや別に沈黙を貫いていたわけでもないんだけど、なぁなぁになっちゃっていたので、今まで配信を見てくれていた人に向けても、「なんでやめちゃったの?」のところを書こうと思います。

わたしは2020年の3月末から8月まで毎日配信をしていました。それを、唐突にやめたのには理由があります。

辛くても笑わなくてはいけなかった

女優かよ!!!!

でもわたしはそう思っちゃいました。もちろん、ありのままの自分をさらけ出してライブ配信をしている人もたくさんいます。

でも、わたしは性格的にできなかったんですよね…。

もともと「嫌なことをハッキリ嫌と言えない」節があるんだけど、そういう人って同じように「悲しくても空気を壊しそうなぐらいなら笑う」人だと思うんです。

本当は、日々心ないコメントもたくさんくるなかでいちいち傷ついてもいられない。

でも、「なんで仕事でもないのに、こんなこと知らない人から言われないといけないんだろうなー」とふと思うことがありました。

わざわざ自分で傷つきにいくって訳わからんな、と思って。

慣れだと思います。実際、ファンが増えてくると、変なことを言ってくる人に対して「気にしなくていいよ!」「ミュートしちゃえ」って言ってくれるし、そこまで大きな傷にはならなかった。

でも、チラッと見えたコメントに傷ついても「うるさいねぇ(笑)」って笑い飛ばさなきゃいけなかったり、嫌なことがあっても笑顔で対応しなきゃいけなかったり…。

気付いたら、新卒で営業をしていたときのような気持ちを思い出してた。こういうのが嫌で営業をやめたのになぁと思いながら。やっぱり割り切れなかったんですね。

本業でもないところで無駄にダメージを受けて、「うん、なんで??」と思ってしまうこともありました。

たぶんいくつかきっかけはある。

手のひらに大怪我をしたとき。本当に正気じゃいられないぐらい痛くて、でもノルマ達成のために配信を3時間しなくちゃいけなくて、痛くて痛くて…

それでも笑顔を浮かべている自分を見て、「ぜんぶネタにして笑わないといけないのかな」って思ったのが1番のきっかけなのかもしれない。

でも、これって誰かに強要されているわけでもなく、ぜんぶ性格なんですよ。「悲しいことや苦しいことがあっても、ネタにして笑わなきゃいけない」って性格だから、どんどん消耗しちゃったんだと思う。

いじられキャラのポジションを自ら作って、自ら傷つきにいくっていう…(不毛)

そこがうまくやれなかった。だから、性格的に向いていないと判断をくだしました。

人間関係が複雑すぎる

そのに。ライブ配信、人間関係が複雑すぎる件。

基本的にトップライバーになるために、まず認知してもらうためにはいろんな枠に遊びに行って、ライバーやリスナーと関係を作っていくことがすごく大事。

でも、そのなかでいざこざだってあります。わたしの場合は全然マシなほうで、ガチ恋でやってたわけでもないから、そんなに事案はなかったんですね。ファンに守られていたと思う。

それでも、「あの人はこうなんだって」って噂が飛び交ったり、自分が言ってもないことが広まってたり、小さな社会のなかでいろいろな事件が起きる。知らないところで、自分のファンにも迷惑がかかる。

あと変な話、自分がライブ配信をするのに加え、枠まわりだけでも疲れちゃうこともあります。「今日はあの子のイベントだから行かなきゃ!」って、リアルのスケジュールに加えて、ライブ配信内のスケジュールも加味して生きなきゃいけない。

たぶん、さらっと楽しむぶんなら、ここまで深入りすることもなくなるんだろうけど、わたしは「どうせやるならちゃんとやりたい」と思って、どんどん深掘っていったら嫌なことが見えてしまった、という感じです。

ライブ配信は人間界の縮図というか…いかに人脈をつくり、いかにうまく立ち回り、いかに割り切るか。

これが自分にはできなかったな~という。リアルとライブ配信のあいだでバランスが取るのが難しかった。


「ありがとう」より「申し訳なさ」が勝ってしまった

そして1番大切なところ。リスナーとうまく等価交換ができなかったことです。

本来ならギフトを投げてもらって「ありがとう!」と素直に受け取れたらいいのに、わたしは「なんだか申し訳ないな…」と思っていました。

「ごめんね、今月これしか投げられないや」「給料日前だから厳しいんだ」と言われるたびに、「そこまでして投げなくていいよ」と何度も言いたくなりました。

苦しかったです。自分は自分で達成しなくちゃいけないノルマがあるけど、そんな苦しい思いをしてまでいただくことはできない。

みんなわたしのために投げてくれて、お喋りしてくれて、楽しんでくれる。

でもわたしはそれを上手に受け取れませんでした。申し訳ない、申し訳ないって思いになっちゃって。

たぶん、普段の日常では、「依頼されたものに対し、自分の持てるスキルと時間を使って納品する」という目に見える形で等価交換することがほとんどだったから、無形物に対して報酬をもらうことに慣れていなかったのかもしれません。

時給か、制作物に対する報酬。そういうわかりやすい形じゃないと、受け取ることに抵抗があった。

まとめると、ハングリーさが足りなかったんだと思います。本当につかみ取りたいものがあるなら、時間をかけて、小さなことは我慢して、もらえるものはありがたく受け取って上へ昇れば良かった。

でも、自分にはライブ配信を通して叶えたい夢が明確にはなかったんだと思います。

「やってみたい」という思いで飛び込んで、それが少しでも自分にとってプラスになればいいなぁと思った。

たぶん、それだけの気持ちで続けるには、モチベーションが足りなかったんだと思います。だからこそ、「申し訳ないな」と思ってしまった。あらためて、生半可な気持ちではできないなと思いました。

もちろん良いこともありました

もちろんマイナスなことだけじゃなくて、プラスなこともたくさんありました。

わたしの歌や喋りを気に入ってくれて、毎日通ってくれて、「いつも楽しい枠をありがとう」とお礼を言ってくれるやさしいファンと出会えた。

それが朗読劇やオフ会にもつながったし、特に芸能活動をしているわけでもない自分にとってはすごく新鮮だった。「わたしのチェキが喜ばれる世界線」があるんか…!って(笑)

あと、顔の見えないオンラインの相手に対してめちゃくちゃ気遣いができるようになったと思います。相手のことを想像するちから。楽しませるちから。どうしたら楽しい枠にできるだろうっていろいろ考えた。

わたしの枠を伸ばすためにいろんな人と意見を交わしたし、コラボや企画も楽しかったなぁ。

「いつでも待ってるよ」「ゆぴらしくやれればいいから」って言ってもらえたのは心の支えでした。イベントのたびに画像を作ってもらえて、応援してもらえて、かなり恵まれたライバー期間だったんじゃないかと思います。

でも、半年間毎日配信をしてみた結果、やっぱり自分はライバーに向いていないと思った。ただそれだけのことなんだと思います。

関わってくれた人たちには本当に感謝しかない。マイペースな枠にいつも遊びに来てくれてありがとうございました。

ライブ配信は卒業しちゃうけど死ぬわけではないので…たまにTwitterで絡んでもらえたら、noteを読んでもらえたら嬉しいです。

そして私も半年間とはいえ、毎日1〜3時間の配信をやり続け…やりきった感はある!!お疲れ様だ!!!という感じ。

またあたらしく生まれた時間であたらしいことがやれたら嬉しいなー。

以上、ライブ配信を半年間やってみた所感でした。

あとこれを読んでライブ配信をやりたくなるかどうかはわからないけど、わたしが半年やって得た知見などをまとめているので興味があればぜひ。

P.S. みんなやさしい


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