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"ライバー"嫌いだった私が60日間連続でライブ配信した結果

こんにちは、ライター・声優のゆぴ(@milkprincess17)です!

わたしは2020年3月末からBIGO LIVE(ビゴ ライブ)というライブ配信プラットフォームで毎日ライブ配信をしています。

が!!!しかし!!!

それまでわたしはライブ配信にめちゃくちゃ抵抗がありました。

「可愛い女の子がライブを観にきてくれる人たちを『○○さん、ありがとう〜!』とチヤホヤして、ギフトを投げてもらい、荒稼ぎするアプリ」

だと思っていて、それはもう、ものすご〜くネガティブなイメージを抱いていたわけです。

実際に他の人の配信を観にいったときも、深夜だったせいかソファーに座ってボーッとしているパジャマ姿の女の子の映像が流れており、「わたしは何を観させられているんだ…」という気持ちになりました。

普通に会社員経験もバリバリあるし、フリーランスとしてライターや声優をやっている身としては、「パジャマでボーッとしているだけでお金がもらえる世界」が意味がわからなさすぎるし、理解しがたいものに映りました。

ライブ配信をはじめたきっかけ

そんなライブ配信に踏み切ることになったきっかけは、知人の言葉でした。

声優のオーディションがひと段落着いたと思っていたら、外出自粛がはじまり、何もできずに燻っていたとき。

知人から、言葉をかけてもらいました。

最近、声優が続々とライブ配信をはじめていること。

顔の見えない相手を想像して対話をすることは、かなり難しいということ。

これから表現活動を続けていくうえで、ライブ配信をすることはプラスになるかもしれないということ。

そんな言葉をもらい、「そういう捉え方もあるのかぁ」と自然と頷いていました。

いずれにせよ、外に出ることが難しいのなら、今は自分にできることを精一杯やって、未来に繋げていくしかないな、と腹をくくりました。

めっちゃ苦手だけど、めっっっちゃ抵抗あるけど、とりあえず一回やってみよう!!!!って。

何を話せばいいのか、1ミリもわからなかった初期

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(画面に顔を近づけすぎ 笑)

そうして早速、アプリをインストールして配信をはじめてみたものの、何を喋ったらいいのか全然わからない!!(笑)

知人からは「雑談でいいんじゃない?」と言われたけど、気の知れた友人ならまだしも、「知らない顔の知らない不特定多数の人たちに向けた雑談」なんて普通、やらないじゃないですか。

なので、リスナーさんが住んでいる地域の話とか、わたしが運動不足だという話とか、好きなアニメの話とか。

「しょーもなすぎて大変申し訳ございません」というレベルの話をしていました。(初期リスナーさんごめん)

とにかく何とか1時間をやり過ごそうと必死でした。

ただでさえ話すのがあまり得意じゃないのに、「うなじを見せてください!」とか「腰を映してください!」とか言われて心もボッキリ折れかけたよ!!(笑)

やっぱりこういうこと言われてしまうのか…なんて思ったし、やんわりと断ったら心ない言葉を言われたりして、ちょっと嫌な思いもしました。

それでも、毎日ちゃんと続けてみる、と決めていたので来る日も来る日もやり続けました。

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自分なりに、配信時間は何時がいいんだろう?と分析もしたり、記憶力もあまり高いほうではないので、来てくださったリスナーさんの名前を毎回スケッチブックに書いたりしていました。

他にもたくさんの配信者さんがいるなかで、せっかく訪れてくれた人のことを楽しませたい。

そんな気持ちで毎日1時間、せっせと配信していました。

常連さんができて楽しくなってきた2週間目

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(おえかき配信をしたことも)

配信をはじめて1週間でフォロワーが100人を超えてファンクラブを作れるようになり、リスナーさんとファンクラブ名を一緒に決めました。

そして、2週間ほどで毎日来てくれる常連さんができてきて、徐々に配信が楽しくなってきました。やり続けていれば、小さなコミュニティというのはものすごいスピードでできていくんだね。

考えてみれば、初期ライブ配信がしんどかったのって、「全員知らない人」だったからなんですよね。わたしの場合はTwitterでシェアをすると身内ネタになってしまうんじゃないかと思い、あえてシェアしていなかったのでゼロからのスタートでした。

でも、常連さんができてくると、話すことも変わってくる。

「昨日風邪気味って言ってたけど、大丈夫?」とか、「この前言ってたアレさ!」とか、だんだんリアルの友だちに話すような感覚で配信ができるようになりました。

リスナーさんもわたしのことを理解してきて、弄ってくれるようになったり、コメントをたくさんくれるようになったり。

初期は話題にも困っていたけど、むしろ話題をリスナーさんが提供してくれるようになり、コメントを返しているだけであっという間に2時間が経ってしまうこともありました。

リスナー活動にハマった3週間目

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さて、当たり前ですがライブ配信アプリには他にも配信しているライバーさんが多数いらっしゃいます。

しかし、わたしの場合は自分のライブ配信でいっぱいいっぱいだったので、全然他の人の配信を観ていなかったんですよね。そりゃ繋がりもできないわな。

というわけで、やっとこさ「枠まわり」「リスナー活動」という他のライバーさんの配信を観にいくことをはじめました。

それが、思いのほかめちゃくちゃハマったのです。

入った瞬間、「ゆぴちゃん!」と名前を呼ばれること。
自分が書いたコメントを読み上げて笑ってもらえること。
自分がリクエストした曲を素敵な声で歌い上げてもらえること。
ギフトを投げて、「ゆぴちゃんありがとう!」と喜んでもらえること。
ライバーさん、他のリスナーさんとやりとりをして仲良くなれること。
遊びにいったライバーさんが自分の枠に遊びに来てくれること。

お????リスナーってめっちゃ楽しいぞ?(笑)

気付けば、作業中に原稿を書きながらずっとライブ配信を流しているという、どハマりっぷり。(仕事進まないね☆)

結果的にライバー友だちができて、配信がもっと楽しくなっていきました。早くやれよ!って感じですね。本当に。

Twitterもブログも同じだけど、フォローしてもらいたかったら、まずは自分がリプを送ること。読者になってほしかったら、まずは自分が読者になること。当たり前のことだけど、すっかり忘れていました。

そして、どんなプラットフォームでも仲間ができれば孤独じゃなくなって、ログインするのが楽しくなっていく。

この頃には、ビゴライブも自分の居場所のひとつになってきていたと思います。

号泣するとは思わなかった新人イベント

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さて、ライブ配信をはじめて 1ヶ月。

ビゴライブには「新人イベント」という、レベル25までのライバーだけが参加できる5〜7日間のイベントがあるのですが、こちらに参加することになりました。

しかし、相変わらず自分は大した配信をしている自信もなかったので、「100位以内に入れればいいかなぁ」なんてのんびり構えていました。

迎えた初日、わたしのランクは78位。思わず二度見しました。

「新人イベントに参加するんだ〜」というと、いろんな人から「楽しんでやるんだよ!」と声をかけてもらえて、わたしもゆるく楽しくやる予定でした。

でも、ハッとしたのです。

「シェアしといたよ!」
「ゆぴちゃんなら大丈夫!」
「他のライバーにも声かけといたよ!」

そんなメッセージをリスナーさんからもらって初めて気付きました。

「わたしよりも、わたしのことを信じてくれて、わたしを応援してくれる人がいる」ということに。

まだ1ヶ月ほどしかやっていない場所で、そんな人たちができるなんて信じられないですよね。わたしが1番信じられなかった。

それから、配信時間を1日3時間に増やし、最後の2日間は9時間配信しました。自分のためのイベントなのに、わたしよりもリスナーさんに頑張らせてどうするんだ!!って(笑)。

こんな感覚ははじめてでした。自分のためと言うよりも、応援してくれるリスナーのために頑張るという。

最終日はボロボロでした。

声も枯れてきた。腰も痛い。お腹もすいた。頭がボーッとする。

休憩を挟みつつも、9時間も喋り続ける、なんていうのは生まれて初めての経験で、心身ともに限界でしたが、なんとかやりきることができたのは一重にリスナーさんのおかげです。

イベントが終わる10分前、「今ここに残ってくれている人たちは、本当に大切にする人たちだと思うよ」と声をかけてもらいました。

実際に、今回の新人イベントの参加者は1000人以上いて、同時期にそんな大多数の新人が配信しているなか、最後の最後にわたしの枠を選んで観にきてくれるって、すごいこと。

それを聞いて、ブワーッと涙が溢れてきました。

スマホ画面に映る自分の顔を観ながら泣いている姿は、客観的に見て訳がわからないと思います。

たかがいちアプリ内のいちイベントで泣くか?とも思います。まさかこんなことになると思いませんでした。ライブ配信怖い。

最終的にみんなにメッセージを送りながら、鼻水をたらしながら、イベントを終えました。結果は32位。でもわたしのなかでは1位!というぐらいの出来事でした。

ライブ配信は"リアルなドラマ"

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ライブ配信というのは、端から見るとライバーが雑談をしていて、それにリスナーがギフトを投げている。

ただそれだけのことのように見えるかもしれません。

でも裏には、なんだか目に見えない絆みたいなのがあって、無償の愛みたいなのがあって、「応援したい」という気持ちと「応えたい」という気持ちがあって、イベントの数だけドラマがある。

これは、端から見ているだけじゃ気付けなかったことであり、発見でした。

「ライバー」は「ユーチューバー」に比べて市民権を得ていない、未知なるものだと言われているし、わたし含め、「ライバー」に対してマイナスなイメージを持っている人も多いと思います。

わたしには、「そんなライバー界を変えてやるんだ!」みたいな気概はありませんが、実際に自分がやってみることで、イメージがガラリと変わったので、これはリアルな所感を伝えなければ!と思い、書いてみました。

自粛期間でできることが限られている今。

偏見を持たず、「とりあえず1ヶ月だけ」配信してみたら、新しい世界が開けえるかも…しれないよ…!

というわけで、ライブ配信を2ヶ月続けてみた所感でした。


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