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はじめてのタバコ in the 小学校



note を始めてから、昔の事をよく思い出す。

楽しい事も、嫌な事も。

特に思い出そうと頑張ってるわけでもなく、

ふとした瞬間にポンポン蘇ってくる…



-  はじめてのタバコにまつわる、小さな思い出の塊。-



初めて口にしたのは、小学校6年生の時だ。


最初はクラスの誰かが、父親のタバコを1~2本拝借して、

学校に持ってきたのだった。

それを持って屋上へ行き、

貯水タンクの影にウンコ座りをして、

みんなで回す。


要するに、カッコつけたい、背伸びしたい、だけである。

中学生活を目前にして大人に憧れ始めた、子供の、戯れだ。


1度やると、2度目、3度目と繰り返す。

憶えている限り、多い時で7~8人、その場にいた。


当時、1クラス内に男子は20~21人位。

つまり、うちのクラスの男子の3人に1人は、

小6でタバコを口にしていた。

80年代終盤の事だ。


今はどうなんだろう?


そもそもこのエピソードに関して、

人数まで細かく覚えているのは何故かと言えば、

約1年後に私立の中学に進んだ後、クラスメイトとこの話をした際に、

とても驚かれたからである。

「多いな」と。


小学生でタバコを経験した者の ”割合” が、多いと言うのである。


私立の学校は、様々な県、地域から学生が集まっている。

そこで、こういう話から、期せずして地域性が浮き彫りになる事がある。

多いのか? と、初めてその時客観的に考えた。


今考えれば、うちの地元は、あまり裕福でない家が多かった。

不良少年も多かった。

我が家のすぐ傍に住んでいた不良3兄弟が、

ポケバイ(ものすごく小さい玩具のようなバイク)でぶっ飛ばす姿を

見て育った。


そういう「町に漂う、ほのかに荒んだ空気」というのが、

”小学生のタバコ経験率” に表れている、という事はあるのではないか…?


おれは不良少年ではなかった。

むしろ根性は無いし、ケンカも弱い、ひ弱な少年だった。

強いて言えば、小6の時点で既に精神がおかしくなっていたが、

特に目立った非行を行う程ではない、普通の子供だった。


そういう普通の奴でも、自然な流れでタバコを咥えるような、

そういう雰囲気があったのだ。



そんな屋上タバコライフは、ある日唐突に、終わりを告げた。



いつものように昼休みに屋上へ行ったその日、

午後の授業が始まった時、

担任が、開口一番、こう言った。

「この中に、屋上でタバコを吸った者がいる」


そしてぐるっと、教室を見回す。


恐らく、参加していたのは誰なのか、おおよその検討はついていたはずだ。

視線は一度、おれをかすめ…

という事は、他の ”参加メンバー” をも、かすめただろう…。


どうやら近所の住民から、通報が入ったらしい。


” ああ、そんな事があるのか、やっべ…

学校は3階建てだし、タンクの影に隠れたつもりだったし、

大丈夫だと思ってたんだけどな… "


内心慌てたが、それだけだった。

個別に呼び出されたり、問いただされる事もなく、終わった。


それ以来、中学に入るまではタバコを口にしなかったが…


タバコを ”薬物” の一種とみなす医者もいる事を考えると、

おれの薬物依存症は、小6で、既にその片鱗を見せていたのかも知れない。


ありがとうございます! (ノД`) 頂いたサポートは、いつの日かパンを、 パンが無ければお菓子を食べればよいので、 お菓子の専門学校で作り方を習う必要性、 そうなってくると学費とか交通費、 え、ちょっと待って下さい、 紙に書いて考え直そう、そうするとやはりパン、 いやペンか、ペ