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車の事故で死にかけて走馬灯を見た話

走馬灯って見たことありますか?
私は見たことがあります。
だからか割と見たことある人いるんじゃないかと思っていたんだけど、もしかして珍しいのかなって思ったので話します。

私が短大生の時、サークルに入っていて。
サークルの仲間と先輩の車に乗って移動している時のこと。
私は助手席に乗っていたんだけど、運転していた先輩が赤信号を見落としてしまった。(私はよそ見しててそれを知らなかった)
交差点に直進して左側から車が来て、助手席に乗っていた私の前のボンネットっていうのかな、にぶつかった。

その瞬間から?ぶつかる直前?くらいから、すべてスローモーションになった。ゆっくりと車が浮き上がって、私の頭は車の天井にゆっくりぶつかった。その間、車中のラジオボタンだったりをやたらとはっきり目では見ながら、同時に頭の中では色んな今までの記憶がばばばばばばっと次々大量に勝手に流れてきた。印象的な出来事ではなく、こんなささいなこと?って事まで。

一瞬のことだったんだと思う。
車は浮いたものの横転せずに着地した。
左から来た車は、赤で待っていて青になって発進したばかりだったのかな、そのおかげでお互い大きな怪我はなかった。

車の後ろから単車に乗ってついてきていた2人の先輩がその様子を全て見ていた。
「車が浮いて、いくみちゃん死んだかと思った」と言っていた。
ほんの0.何秒かずれていたら助手席にぶつかっていた可能性もあったわけで、危機一髪だったわけだ。

死にかけた人が「走馬灯を見た」というらしいが、このことか〜と思った。
ん?ということは…走馬灯を見たってことは、私はあの時死にかけたということなのか?

突然の事故で、私はよそ見をしていて、いきなりスローモーションが始まった。
事故に遭って病院に運ばれて死にかけて…もうろうとして走馬灯が…ではなく。死の淵から帰ってきたよ〜という感じでもなく。
結果的に救急車で運ばれて検査はしたが何事もなく帰宅した。それでも。走馬灯は流れたのだ。

あの仕組みはどうなっているのか。
やはり、私は死にかけたのだろうか。
もしかするとあの時、1回死んでるんじゃないか?なんてね。

実は、その後も1回、走馬灯らしきものを見ている。

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