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FXは10万円を1億円にすることができるのか?

今回はFXは10万円を1億円にすることができますか?
こんな質問が多いので、今回は10万円を1億円にするためには『どれだけの期間が必要で、どんなトレードをすれば良いのか』を説明します。

先ずは、例として10万の証拠金からスタートして、月単位で毎月1割ずつ増やした場合を計算してみました。(1円単位は四捨五入しています。)

1ヶ月目  110,000
2ヶ月目  121,000
3ヶ月目  133,100
4ヶ月目  146,410
5ヶ月目  161,051
6ヶ月目  177,156
7ヶ月目  194,872
8ヶ月目  214,359
9ヶ月目  235,795
10ヶ月目 259,374
11ヶ月目 285,312
12ヶ月目 313,843

増えた証拠金に対して1割増やすと1年間で10万円が31.843万円になります。(月利110%、年利313.843%)

次に、年利313.843%を基準に『10万の証拠金が10年後にどのくらいまで増える』のかを計算しました。※年利313.843%を年利314%としています。

1年目 314,000
2年目 985,960
3年目 3,095,914
4年目 9,721,171
5年目 30,524,478
6年目 95,846,860
7年目 300,959,140
8年目 945,011,698
9年目 2,967,336,732
10年目 9,317,437,339

計算上では、毎月1割増やすだけで10万円が約6年間で1億円になります。それどころか…10年後には10万円が93億円になってしまうのです…

だけど、実際には10年後に10万円が93億円になることはありません。

✅FXには税金が掛かります
Twitterには年利◯%で◯年後には◯千万円になる。こんな感じの複利による資金管理を説明している人が多くいますが…税金が入っていません。また、この後に説明しますが不可能な理由は税金だけではありません。

確定申告について
サラリーマンやOLなどの給与収入がある方は、海外FXの年間利益が20万円を超えてくると確定申告が必要です。また専業主婦や学生などの給与収入がない方は、海外FXの年間利益が48万円を超えてくると確定申告が必要です。

🔻FXの口座を国内業者と海外業者による税金の違いを説明します。

✅国内業者
国内業者のFXの利益にかかる税率は一律20.315%(所得税15%+住民税5%+復興特別所得税0.315%(15%×2.1%))になっています。

国内業者は3年間の損失の繰越控除が可能になります。なので、FXの損益がマイナスの人は国内業者を使って、マイナス申告するのが良いのですが…
ただ『いつになったら勝てるのかわからない状況』で、マイナスで申告をする気にはならないと思います。だけど『絶対に勝てるときがくる』ので、そのときに税金を少しでも安くするためにも、マイナス申告をしたほうが良いと思います。

✅海外業者
国内業者のFXの利益にかかる税率は一律20.315%ですが、海外業者の税金は「総合課税」で計算するので、合算した所得の合計値(課税所得金額)で決まります。そして、この「総合課税」はFXの利益が増える程に所得税率が高くなる「累進課税方式」になっています。

累進課税方式による所得税の税率は5~45%で変動して、そこに住民税の一律10%の住民税も発生するので『15%〜55%の税率』になります。※累進課税方式の税率は7段階になりますが、詳しい税率についてはグーグル先生に聞いてください。

因みに収入が330万円以下の場合は所得税10%+住民税10%=20%なので、国内業者より海外業者のほうが税率は低くなります。

爆益ツイートをしている人達は『何故か全員が海外業者』を使っているので、税率は最大の55%になります。なので、控除額の4,796,000円はありますが…莫大な税金が掛かっているのです。4千万円稼いでも・・・手元に残るのは…💧

✅FXの税金は誤魔化せないの?
税金を安くするために…両建てをしてマイナス計上させたり、海外業者の場合は『国外送金等調書』を作らせないために一回の引き出しを99万円以下にしたりして、稼いでいることをバレにくくすることは可能だけど・・・。
もし、それがバレて悪質だと判断されたときは『重加算税40%』が課せられて、最悪の場合は逮捕されてしまう可能性もあります。(脱税による逮捕は普通はありません。)

というか、CRC(共通報告基準)があるので、基本的にFXの税金は誤魔化すことはできないと思ってください。それに『いつでも稼げるようになる』と納税するのが当たり前になると思います。それに、FXの稼ぎが多い人が脱税などしたら、税務署は黙ってはいませんからね。

その他、法人登録して税金を安くしたり、タックスヘイブンを使って税率の安い国に移住したりなどありますが…
法人にすると今度はFXなのに取り分は『報酬になってしまう問題』もあります。というか、海外業者を相手に法人登録したとしても…わたしには心配で海外業者に大金を預ける勇気はありません…。
タックスヘイブンにしても『先ず1人では中々認めては貰えない』と思います。もし、タックスヘイブンについて本気で考える人は専門家に相談してください。

✅税金を少しでも減らしたい人は『領収書』です
FXのために必要な『新聞や雑誌』『FXの取引で使用した電気代』『FXのセミナーなどのために掛かった交通費』『保険料』などで税金対策はできます。とはいえ、FXの税金は雑収入なので『FXの取引に必要と思われる領収書』がないと…税務署は中々認めてくれません。これも、FXで稼いでいる金額によって変わってくる印象があるけど…

わたしは会計事務所に全て丸投げで申告して貰っています。FXの稼ぎが増えてきたら税理士さんに頼むのが楽で良いと思います。

✅複利には税金も考えること
複利で増やしたとして税金があるので、下記の計算通りに資産を増やすことはできません。

1年目 314,000
2年目 985,960
3年目 3,095,914
4年目 9,721,171
5年目 30,524,478
6年目 95,846,860
7年目 300,959,140
8年目 945,011,698
9年目 2,967,336,732
10年目 9,317,437,339

✅FX業者に言いがかり…
コンスタントに資産を複利で増やし続けたとき『FX業者の言いがかり』がないとも言えません。
メールで『マネーロンダリングの疑いがあります』と伝えるだけで口座が凍結されてしまうケースもあります。

まあ、FX業者からすると『儲けている人の種類』によっては、お客様でなくなって欲しい人がいることを頭に入れてください。

めっちゃ儲けている人は大切にしてくれるけど、そこそこ儲かっている人はFX業者になんのメリットもありませんからね。有名人などはFX業者の宣伝にもなるので大切にしていると思います。

負けている人がお得意様…嫌な世界ですね💧

この業者は安全…そんな業者はないと思います。それでも…わたしは海外業者より国内業者のほうが安心してお金を預けることができます。
稼いだときに『マネーロンダリングの疑いがある』とメールがきて、元金だけ返金されて以上・・・こんな心配をしながらFXの取引をしたくはありませんからね。

少し脱線してしまいましたが、本題の10万円を1億円にするためには『どのようなトレード』をすれば良いのかを説明します。


✅証拠金を1割増やすためのロット
先ずは、証拠金を1割増やすためのロットについて説明します。証拠金が10万円なら、1万円を増やすだけなので簡単だと思えるけど…
実は『証拠金を毎月1割コンスタントに増やすのは簡単ではない』ことを知って欲しいと思います。※わたしは海外業者を使っていないので、国内業者を例にした説明になります。


✅適正ロットについて
ドル円なら1枚(1万通貨)でトレードすると100pipsの利益を取るだけで10万円が11万円になります。
もし、300万の証拠金になってときも、証拠金10万円と同じ感覚で30枚のロットでトレードをすれば、100pipsの利益を取るだけで300万円の証拠金を330万円になります。

だけど1枚のロットで100pips取るのと、30枚のロットで100pipsを取るのでは、どちらも証拠金に対して割合は同じだけど気持ち的には別物になります。

FXには負けもあります・・・

30枚のロットで10pips逆行すると3万円のマイナスなってしまいますが、1枚のロットなら10pips逆行しても千円のマイナスです。もし、3,000万円の証拠金を3,300万円にするために、ロットを300枚にした場合には10pips逆行するだけで30万円を失ってしまいます。

要は、単純に10万円に対して1枚ではロットが大きすぎるのです。

1ヶ月間で10万円の証拠金を11万円にするのであれば、ロットは0.5枚以下でも問題なく増やすことができます。

わたしは10万円の証拠金なら適正ロットは0.3枚〜0.5枚だと思います。

証拠金300万円なら9枚、証拠金3,000万円なら90枚が適正ロットだと思います。証拠金300万円のときにロットが9枚であれば、10pips逆行しても9千円のマイナスです。300万円から9千円減ったところで330万にするためのリスタートは難しくはありません。

だけど、実際に300万円の証拠金に慣れていない人だと、9千円のマイナスも許容できないものなのです。

✅メンタル
証拠金が増えたときに「10万の証拠金と同じトレードができるのか?」が問題になります。正直、頭では理解しているつもりであっても、証拠金が増えたときに少ない証拠金のときと同じトレードができる人は少ないと思います。

毎月コンスタントに1割を増やすことが、証拠金が多くなる程に難しくなってしまうのです。トレード自体は何も変わらないのに…証拠金が増えるとメンタルも関係してくるので、普段と同じトレードができなくなってしまいます。


✅複利で増やすことは難しい
卓上の理論だと『複利で増やす』ことは簡単に思えるけど、実際には複利で資産を増やすのは簡単なことではありません。

わたしはトレードにノルマは邪魔な存在だと考えています。

例えば、負けてしまってときは、証拠金も減ってしまいます。その証拠金が減ってしまった状態で1割を増やすというノルマは『トレードにとって悪影響』だと考えています。

わたしは『月に◯円稼ぐ』という目標より『勝てるときに大きく勝てれば良い』という気持ちで、チャンスのときにだけロットを上げるのが一番簡単に資産を増やせると思っています。複利で増やそうと頑張るより『ずっと良い結果になる』と思います。

✅預けられる金額
税金もあるので、毎月1割の証拠金を増やしたところで、10万が10年後には93億円にならないのはわかってくれたと思います。

それだけでなく『FX業者に預けられる金額』によっても資産の増えるペースは変わってきます。もし1億円の証拠金をFX業者に預けたとしてもロット300枚にしてトレードはできないと思います。

先ず、ロットが大きくなると約定したときにスリップが大きくなります。

わたしが使っているヒロセ通商さんの約定率は、連打注文ができる位なので良いと思いますが、それでも一度に注文できる最大ロットは100枚までになっていて、100枚で注文すると10枚の注文と比べてスリップが大きくなってしまいます。
なので、大口USD/JPYと一度に300枚のロットでエントリーできる通貨ペア(同じドル円です)があります。これを使えば大口でエントリーしたときもスリップは少なくなりますが、今度はスプレッドが通常の0.2円から0.6円まで上がってしまいます。

わたしは『FX業者に預けて意味のある証拠金』は最大で3,000万円だと思っています。それ以上に証拠金を預けても最大ロットの兼ね合いもあるので意味がないと思います。なので、以下の計算のように『1億円の証拠金を預けて』月に1割の利益を出したとしても2年間で93億円にすることはできません。

1年目 314,000
2年目 985,960
3年目 3,095,914
4年目 9,721,171
5年目 30,524,478
6年目 95,846,860
7年目 300,959,140
8年目 945,011,698
9年目 2,967,336,732
10年目 9,317,437,339

それに、国内業者であっても1億円以上になると…やっぱり安心して預けることはできませんからね。

✅10万円が1億円になるのはいつ?
国内業者であっても約2割の税金を取られてしまいますが、10万の証拠金を3年〜4年で1千万にすることは簡単にできると思います。その1千万を1年以内に3千万円にして『3千万円を証拠金のベース』にすれば約5年で10万円を1億円にするのはFXで勝てるようになれば、誰でも可能なことだと思います。

いつでも勝てる
複利を使って説明しましたが、わたしは計算より『いつでも勝てる技術』を身につけることの方が大切だと思います。それに、いつでも勝てるようになると『1億円にする』とか思わなくなります。

億トレとか・・・そんなちっぽけな夢でなく『もっと大きな夢を持って』トレードしませんか?とにかく『お金は使ってなんぼ』だと思います。通帳の数字を見ても思い出は作れませんからね💗


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