最近のことを書くつもりだったんだけど、ハッピーインターネット創設に邪魔すぎたので、何も話していないのと同じとする。

 辛いととりあえずパソコンを立ち上げるのは私の癖になっている。惰性でしたメイクもアクセサリーも全て邪魔くさくなった。今日はよく行くバーのスタッフが誕生日を迎えてから初めての出勤だから、前々から楽しみにしていたのに、なんだか心が一ミリも踊らない。その人のことは割と好きだった。顔だってめちゃくちゃ好みだし、性格も面白いし、好きになろうと思えばなれるけど、こんな日に限って花火を持つ一年前好きだった人の横顔が浮かんでしまうから。無理やり流行りの邦ロックを聴いていたけどうるさくて仕方なくなった。同じ邦ロックでもindigo la Endはずっと尖って病んでマイナスでいてくれるから、こういう時は、いや、いつもなんだけど、聴いてしまう。川谷絵音って天才だよな本当。私もマイナス感情が評価される人間になりたい。絵音さんは間違っても前を向いて頑張れ大丈夫なんて言わない。だから好きだ。貴方の音楽は一生自分の不幸を嘆いていられるので好きです。褒めている、とても。
 大学を絶賛不登校なので、コンピューターリテラシーの授業で習ったタッチタイプがまるで身についておらず指が痛すぎる。でも書く、私にはこれしか手段がないから。なんの話をしようか。ここ数日私が悩み続けているアルバイトの話でもしたいんだけど、恋愛の話でもしたいんだけど、なんだろうな、やっぱり話したくないかも。口からこぼれるよりも文章は厳かで恐ろしい。だからみんなには話さないよ。話したいけどさ。抱えきれないくらい辛いけどさ。どうしたらいいかなんて自分でもわかってないけど。もしこれを話して、ここが居場所になるのが怖いんだ。誰かに縋ってしまうのが怖いんだ。誰かを離したくなくなって、誰かの手を引っ張って、その手を振り払われるのが怖いんだ。ハッピーインターネットにする努力だよ。
 本当は、誰かに無理やりにでもこじ開けて説教してほしいんだ。心を開かない私を腫れ物を触るように撫でるその手のひらの感覚は、優しさなのか怯えなのかすらもよくわからない。泣きながら笑う。大丈夫じゃないじゃん、に、大丈夫だよ、って笑う。喉の奥で、掻き切れそうに叫びたくなってるのを堪えて、声が震えても手足が震えても、大丈夫、大丈夫だよって言ってれば不思議と大丈夫になってくる。手首に傷も残らない。薬が切れて、記憶がない間に自分で終わらせることを望んでる。
 助けるって、救えるって、そんなに簡単に言わない方がいいよ、と困って笑う。伸ばしたい手の脳からのシグナルをバチバチと消す。そうやって生きてきたから。1人じゃないけど1人の方が生きやすい。寄りかかれる相手は作らない。だから大丈夫。
 あはは、辛いかもねってボロボロ泣きながら話す。考え方が0か100しかないのは変えた方がいいって言われたから、じゃあそんな思考回路を持っている私は価値がないっていうんだね、というバカみたいな返答をグッと飲み込んで、私のことを傷つけてきたそいつじゃなくて、私が傷ついた事象じゃなくて、そういうふうに考えてる私が悪いんだね、っていうヒステリックに絞殺されかけながら、そうだね、変えてみるね、と笑った。私が変われば解決するもんね。私が全部悪いもんね。じゃあ死んだら少しは私が正当に傷ついたって言ってくれる?君は悪くないよって言ってくれるの?そんな思考は脳を漬けていく。
 喉元まで「殺して?」という言葉が出かける。貴方の手で、私を。そしたら私、最後まで貴方のこと最大限の感情で見れるから。
 今の私が気に入らないなら、貴方の手で。
 ああ、涙で前が見えないから、もうおしまい。笑顔で人前に戻れるかな。明日になったら、全部フィクションになっていてほしい。

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