大丈夫、

わからない、という単語がしっくりくる感情に、今1人包まれている。

人間が好きだ。人間が好きだから今の学部にいるし、今のバイトをしているし、飲み屋に行くのが趣味だ。コミュニケーションは、私の唯一の武器だと思っていたのに、それを踏んづけられてしまった。お前は人に甘えている、コミュニケーションをもっと学べと、言われてしまった。武器を失った今、夕方5時以降、食欲でしか外に出られない、4年前と同じ生活に逆戻りしてしまっている。自分の強みだと思っていたことは、もしかしたら自分が過信していただけで、単なる目立つ点だっただけなのかもしれないな、と涙が頬を伝う。

マイナスなことも、愚痴も、絶対にSNSやインターネット媒体には吐かないと決めていた。明るいことを話そう、議論できることを話そう、そう考えてSNSを動かす日々。どんなに信頼してる人間がマイナスなことを吐こうが、流されないと決めていた。

アルバイト先で食洗機を回しながら、大丈夫、と呟いた。大丈夫な気がした。「元気ない?」と聞かれたから、「元気です」と答えた。しかしながら笑顔は仮面のように浮いている気がして、剥がれ落ちるのも時間の問題だと思った。誰にも何も聞かれてないのに、バックルームで「元気です」と声を出した。震える声を誤魔化すために張り上げた。大丈夫だった。私は大丈夫だった。大丈夫、大丈夫なのだ。

本当は構って欲しいだけだ。私が大丈夫じゃないときなんてない。ずっと元気だ。大丈夫だ。

さて問題です。今日までの大丈夫、のうち、何回が自己暗示でしょうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?